第37話 鍵となる少女
【夢の異世界編】
朝早く起きた冬夜は一人で町を歩いていた。
冬夜「この辺りのはずなんだけど・・・」
冬夜が向かった先は、昨日行ったお店の店主の女性から聞いた場所だった。
雪籐の元へ行くための手がかりになる少女がいるという情報だったのだ。
そこは、町の大通りから外れていて、人通りが少ない路地裏のような所にあった。
冬夜「ここかな?」
冬夜の目の前にある建物からは、魔力を感じる事が出来た。冬夜はドアノブに手をかけ、扉を押し開けた。
カランッという音と共に中に入る。
するとそこに居たのは・・・
冬夜「やっぱり君か」
少女「・・・久しぶり」
そこには、銀髪の少女がいた。
冬夜は、以前この町で見かけた事のある少女を見つけ、声をかけた。
冬夜「ここで何をしているんだ?」
少女「・・・依頼を頼んでいた」
冬夜「そうなのか、誰に頼むつもりなんだ?」
少女「・・・あなたには関係ない」
冬夜「そうかもしれないけど、気になるよね」
少女は黙って俯いていた。しかし、しばらく経つと、小さな声で話し始めた。
少女「・・・この依頼を受けて欲しい」
そう言って、一枚の依頼書を差し出した。
冬夜はそれを受け取り、内容を確認した。
冬夜「討伐系か・・・まぁいいだろう」
少女「・・・ありがとう」
冬夜「ところで、その装備は何だ?凄く似合ってるじゃないか」
少女「これは・・・貰った」そう言うと、嬉しそうな顔になった。
冬夜「良かったな」
少女はコクリと頭を縦に振った後、言葉を続けた。
少女「・・・これから行くの?」
冬夜「ああ、そうだよ」
少女「・・・私も行っていい?」
冬夜「別に構わないが、どうしてだ?君は冒険者じゃないだろう?」
少女「違うけど・・・私も興味がある」
冬夜「そうか、分かった。準備しておいてくれ」
少女「・・・分かっている」
冬夜と別れると、急いで自分の部屋に帰り、荷物を持った。
そして次の日ギルドに向かった。




