第20話 最弱の称号
【夢の異世界編】
ガルフォードは盗賊団のアジトにあった財宝を持ち帰り、盗賊たちからも回収していた、冬夜の分け前はカグヤに託された。
カグヤ「はい!、これ全部あげるから、今回の報酬に上乗せしておいて!」
冬夜「ああ、ありがとう」
カグヤ「うん!」
メアリ「ご主人様、私は?」
冬夜「メアリ、君は俺が回復するまでの間、魔法使いの元へ行き修行をしてきてくれ」
盗賊たちの所持品の中には魔道具もいくつかあった。
それらの中には特殊な力を持ったものもあるため、冬夜はそれらをカグヤに託すことにした。
冬夜「はあ・・・弱いな俺・・・」、冬夜はめ息を漏らした。
それほど冬夜の容態は悪かった。
カグヤ「冬夜、大丈夫?」
メアリ「大丈夫ですか?ご主人様」
冬夜「ああ、だいぶ良くなってきた気がする、心配かけてごめん・・・」
冬夜は回復魔法で傷の治療を行っていたが、それは応急処置程度のものだった。
回復を阻害するものがあるようで、完全に回復するまでにはまだまだ時間がかかる状態だった。
冬夜「雪籐が俺から最後に奪いたいものって何なんだろうな・・・、すべてを能力を奪われた今、俺には何も残っていないのに・・・」
冬夜(俺の知ってる物語ではこんな最弱な主人公なんていなかったよな・・・俺には逆転の兆しすら見えないや・・・)
冬夜は自分の体を見つめながら自虐的な気持ちになっていた。
冬夜「まぁいいか、これからはもっと強くなるために努力しよう。強くなって、誰にも負けないよう前向きになろう!」
冬夜の言葉を聞いた二人は顔を見合わせ、頷いた。
カグヤ「冬夜ならきっとすぐに良くなるよ!」
メアリ「私もご主人様にずっとついていきますからね」
二人にとって冬夜は絶対の存在であり、どんな時もついて行くと決めていたのである。
冬夜「ありがとう、ところで、盗賊団から奪った戦利品だけど、欲しいものはあったかい?」
カグヤ「えっとね・・・」
カグヤは盗賊団から回収してきた宝物を確認し始めた。
カグヤ「まずは武器だよね」
冬夜「そうだカグヤ、君の職業と能力を教えてくれないか?」
カグヤ「私の職業は『賢者』でレベルは70まで上げてあるよ、能力は『鑑定』『アイテムボックス』『魔力増加』『詠唱破棄』『無詠唱』『気配察知』『危機感知』『身体強化』あとは『全属性耐性』と『物理攻撃半減』を持ってる」
カグヤはステータスプレートを冬夜に見せた。
冬夜「うん・・・かなり優秀なスキルを持っているね、このステータスなら安心して預けられるね」
カグヤ「えへっ!任せて!でも、他のみんなの分もあるからあんまり多くないんだけどね」
冬夜「そうなのか?」
カグヤ「うん、ダグラムさんが斧が使いやすいって言ってたから、斧とか槍が多いかも・・・」、カグヤはちょっと残念そうな表情をしている
冬夜「そっか、でもそれはそれでいいよ、皆が自分の得意な武器を受け取ってくれた方がいいからね」、冬夜は、にっこりとほほ笑んだ。
冬夜「メアリ、君のステータスはながらく見ていないけど職業と能力はどうなってるの?」
メアリ「はい、私は『聖騎士』のレベルは50です。サブ職業は『戦士』と『神盾』を持っていまして、『状態異常無効』、『自動修復』、それと『身体硬化』という特殊能力を持っております」
メアリ「そして能力としては『剣技強化』『剣術熟練度上昇率UP』『防御力超強化』、あとは『光魔法』を持っています」
メアリ「この能力や加護のおかげで、私は無傷で戦えています」
冬夜「うん、それはすごいね、君の能力には期待しているからね」
メアリ「はい!おまかせください!」
冬夜(確かに、メアリの職業はかなり優秀だし、カグヤもかなりの戦力だからな、というか俺弱すぎない・・・?)
冬夜は自分のステータスを今一度見ることにした(この二人の方が俺より十分強いんだけど・・・)




