第15話 北東の村
【夢の異世界編】
翌朝、冬夜は朝食を食べると、準備を整えてからギルドに向かった。
そしてクエストボードの前に立つと、昨日の続きを始めた。
冬夜「さて、次はどれにするかな・・・ん?」
クエストを選んでいた冬夜の視界の端に何かが映った気がした。そちらを見ると、そこには見覚えのある人物が立っていた。
その人物は冬夜の視線に気づくと、こちらに近付いてきた。
ガルフォード「よぉ、おはよう」
冬夜「おはようございます。ガルフォードさん」
ガルフォード「ガルフォードでいいって言ったろ? 敬語もいいぜ。俺たちは同じ冒険者なんだからよ」
冬夜「わかった、ガルフォード」
ガルフォード「おう!」
ガルフォードは嬉しそうに笑っていた。
ガルフォード「ところで、お前さんは何をやってるんだ?」
冬夜「次のクエストを探してるとこさ」
ガルフォード「そうか、実は俺もそうなんだよ。お前さんはどんな依頼を受けるつもりだ?」
冬夜「まだ決めていないけど、できればランクアップに繋がりそうなものが良いんだけど」
ガルフォード「ふむ、そうか。だったら、ちょうど良いのがあるぞ」
冬夜「本当か!?」
ガルフォード「ああ、場所はここから北東にある村だ。最近、近くの森に魔物が出るらしくてな。そいつらの討伐だ」
冬夜「魔物か分かった、受けてくる」
ガルフォード「おいおい、まだ受けるとは言ってないだろ」
冬夜「ダメなのか?」
ガルフォード「いや、別に構わないぜ。ただし、条件をつけさせてくれ」
冬夜「ん?」
ガルフォード「俺も一緒に行く」
冬夜「えっ? でも、いいのか?、付き合わせちゃって?」
ガルフォード「いいさ!」
冬夜「いや、どうしてついてくるの? 理由を聞いても良いか?」
ガルフォード「それはな、お前さんの戦いっぷりを見たくてな!!」
冬夜「戦いぶりを見て、何が分かるっていうんだい?」
ガルフォード「そりゃあ、戦い方がいろいろと見てわかるだろうよ! それに俺は強い奴と戦いたいだけじゃねえぜ」
冬夜はガルフォードが言いたいことがなんとくなく理解できた。
要するに、レベルがなかなかあがらないことに苦しんでいる冬夜を観兼ねて申し出てくれているということなんだろうと。
冬夜「そういう事なら、お願いします。まあ、俺も一人で戦うよりは助かります」
ガルフォード「おう、任せときなって。それじゃあさっそく行こうじゃないか」
冬夜「そうだね。受付嬢さん、これお願いします」
冬夜が依頼書を渡すと、女性は笑顔で了承してくれた。
女性「分かりました。お気をつけて行ってきてください」
冬夜はガルフォードと一緒にギルドを出て、そのまま街を出た。しばらく歩くと目的の村にたどり着いた。




