ファフニールのエピローグ
「それで完成?」
「あぁ、やっと浄化できた。」
「おー...アイスおねー復活...?」
家の一室にて、ついに上がりきった浄化スキルを使って魔神のコアの浄化を完了させた。
黒く濁っていた魔神のコアは、浄化の力で白く透き通った色に変わった。
このコアを浄化するのに、凄く時間がかかった。
次々と現れる問題に、世界の崩壊の危機...俺一人では確実にアイスを復活させることは出来なかっただろう。
後ろを振り向くと、ナルニアもイマーニも笑顔で頷いてくれている。
「コア...お願いだ。アイス...を復活させる権能を...欲張りだけどナルニアとイマーニとアイスを俺は大切にしたいんだ。」
...........そう、コアに向かって願った。
後ろでナルニアとイマーニも一緒に祈ってくれている気配を感じた。
そして...
「うぁっ...なんだ!?」
コアが急に熱を帯びドクンドクンと心臓のように鼓動し始めて...
その鼓動は徐々に速度を上げていき...
カッ!!!
...急に真っ白に発光した。
思わず手で目を隠す。徐々に光が弱くなって聞くのを感じ、手をどかすと...
「お久しぶりですね!マスター!」
そこには膝ぐらいまで伸ばした白い髪に、青い目、黒ふちのメガネをかけた美少女がいた。
「アイス!アイスだ!やった!やったぞ!ナルニア!イマーニ!ありがとう!」
「もー!慌てすぎですよマスター。姿もアイスみたいになってるじゃないですか。人間やめたんです?」
「あ、えとだな!これはな!」
「だから、慌てすぎですって。一旦落ち着きましょう?ヒーヒーフーです!」
「あっそうだな...ってそれは別のだろ!」
「あれ?そでしたっけ...てへ?」
昔のようなノリの会話。俺から発せられる声じゃない、本物のアイスの声。喋る度に動く度に...映像ではなく本当の体を得たアイスが目の前にいると再確認させられる。
言葉にならない思いに...思わず涙が零れた。
「もー、マスター泣いてるんです?大丈夫ですよ!アイスはもう二度とマスターから離れません!それより、後ろの方たちは誰なんですか?」
「あっ、そうだったな!」
...........
「ほうほうほうほう!マスター!すごいじゃないですか!こんないい人を捕まえちゃって!いやーナルニアさん!マスターはどうですか?いい感じです?」
「いや、道具みたいにきくなよ...」
「ファフはねー私にとって世界よりも大切な人だよ!」
..........
「おおお?妹ですか!アイスに!?感動です!アイスおねーちゃんですよ!」
「アイスおねー...だっこ!」
「ふぉぉぉ!なんですかこの愛らしい妹という存在は!さすがですねマスター!最高ですよ!」
.........
「いやはや...中々取り乱してしまいましたー!」
てへー!っと照れるその動作は何度も見たアイスの癖だ。
「ううん。大丈夫だよ!良かったねファフ!ファフのお嫁さんがこれで3人だよ?」
「へ?」
ナルニアの急な爆弾発言に思わず固まる俺...
「だってー...私、アイスさん、イマーニさんでしょー?大丈夫!みんなでラブラブすればもっとラブラブでぽかぽかであったかいよ!」
「え...いや...」
「おぉぉぉ!いいですね!アイス賛成ですよ!マスターシェアです!マスシェアです!」
「マスター...諦めよ?」
ナルニアの寛大な発言に混乱しつつ、アイスの謎のノリで変な言葉を作られ、イマーニに追撃されるというコンボで撃沈しつつ...
「いいのか?」
っと聞く。
「いいに決まってるじゃん!ファフの夢はのんびりまったりきゃっきゃうふふしながら世界を冒険するんでしょ?今なら憂いなくそれが出来るよね?始めようよ!ファフの夢の冒険!」
この世界で最初に掲げた目標で夢...忙しくて未だにこの国の王都に来ただけで終わっていたな...
「よし!そうだな!やろう!新婚旅行に世界一周だ!」
そう言って俺はポッチくんに手を入れ3つの指輪を錬金して、3人の左手の薬指に指輪を通した。
はい。やっとアイスが復活しました。そしてこれにて本編完結となります。
あとは閑話ラジオとノクターンに蛇足の一本を書こうと考えてます。まぁ考えてるだけで終わるかもしれません。




