食堂クルミ店長のエピローグ
まさかの食堂クルミ店長視点です
世界の中の空がおかしな色になり、世界が少しずつかけてゆくという大事件から数日、王都の人々は何時もの日常を取り戻しつつあります。
当時は、世界の終わりやら、神様を怒らせたやら...色々と憶測が飛び交っていたのに、今ではほとんどその話は聞かなくなってきました。
なんでも、商業ギルドが中心となって原因と解決法を模索し、解決に導いたとか言われています。
まぁ、私にとっては、娘や夫から受け継いだ店のことの方が世界より大事なので、その辺のお話は客伝に聞いたことぐらいしかわからないんですけどね。
「まーまー!おきゃくさんだよー!」
「あっ、いらっしゃいませー!」
娘に呼ばれて店内に向かうと、そこには...
「んんん!?あえ?女王様!?」
何故かこの国の女王様がいた。
慌てて家臣の礼を取ろうとして、平民の私には一切やり方が分からないことに気づきアワアワと慌ててしまう。
「あ、いつも通りに接客してちょうだいね?ファフの紹介でご飯を食べに来たのよ。」
ファフって私の店をまるまる買取って支援してくれてる、ファフニールさんですよね?!
あの人こんなVIPな人と繋がりあったんですか!?
てか、私の店紹介します!?
内心大騒ぎで大慌てしながら必死にそれを顔に出さないようにする。何時ものように接客しろとのお達しがでてるから...
え!?女王相手にいつも通りに接客しろ!?冗談ですよね!?
「あ...えと...こちら、メニューになります。お決まりになりましたら...」
私の店、女王相手に出すような料理ないんですけど?...大丈夫!?
「あ。料理は、ファフに言われて決めてるの。ワイルドダンジョンズセットをお願いね。」
......は?
いやいやいやいや!女王にそんな料理おすすめするなんてファフニールさんは何考えてるの!?
その料理は、冒険者用にガッツリワイルドな料理でどう考えても女王様が頼むようなものじゃない。
「はーい!わいるどだんじょんずせっとはいりましたー!」
ちょぉぉぉ!!くーるーみ!!なんで勝手に注文とっちゃったの!!
いや、普段はありがたいんだけど今回は...!!
「む?娘さん?」
「くるみだよ!」
「お手伝いすごいね。頑張って!」
ええええ!!くるみ??女王様だよ?なんでそんなフレンドリーに頭撫でてもらってるの?!
「む...?料理は作りに行かないのです?」
「え!あ!はい!行ってきます!」
もう、こうなったら腹を決めていつも通りに料理を作るしかない。
アハハ...空が青いなぁ...
とても綺麗になった空を眺めながらストレスでズキズキと痛む胃を抑えた。
どちらかというと、食堂クルミにアーマがごはん食べにくる後日談的な感じかもですね




