閑話 年越しらしいですよマスター
主人公が異世界転移する前の話
「どうですかー?おそば美味しいです?蕎麦粉からアイスが作ったんだから絶対美味しいに決まってますけどね?」
「...最高に美味いよ。毎日アイスの料理が食べたいぐらいだな。」
「ふぇ...?ちょちょっ...何変なこと言ってるんですか!毎日食べたいだなんてアイスに告白ですか?!いくらマスターがぼっちだからってAIと結婚しようだなんて変態ですよ!」
ぷかぷか浮かびながらニヤニヤ顔で味の感想を聞いてきたので、素直に美味いと答えると、顔を真っ赤にして大慌てするアイス。
理不尽なことを言われた気もするが...その慌てようがなかなか可愛いので追撃してみると...
「って...そういや最近は毎日ご飯作って貰ってたな。ありがとうなアイス!」
「えぇぁぇぁぁぇ...ぁ...毎日ご飯作って...ありがとうって...わぁ...新婚さんみたい...」
アイスの頭からぷしゅーっと湯気がでるエフェクトが発生し、そのままボソボソと恥ずかしいことを呟きだした。
...残念ながらそれ聞こえてるぞ...
アイスのこの照れようはなかなかすごいな。仕事の時に褒めた時はちょっと照れるぐらいだったのに料理の時はこれだ。
仕事とオフをちゃんと切り替えてるってことだろうか?でもクリスマスの時はクリスマスの時であまり照れなかったような?
また、オフの時にオフの事について褒めてみよう。アイスの照れるポイントが分かるかもしれない。
「それより、もう少しで年越しだぞ...」
「ふぇ?...あっ...はい!そうですね。気がつけばあと3分で年越しです!」
アイスの映るスクリーンの端にある時計には23時57分...もう今年が3分しかないことを表していた。
「年越しはほとんどの人がテレビを見て越すってネットで書いてありますがマスターは見ないんですか?」
「あー、特には。昔はネトゲのフレンドとゲーム内でカウントダウンしたりしたもんだが、今はそんなことする相手もいないしなぁ。」
内心寂しくなりながら過去の思い出に思いを馳せていると...
「カウントダウン!いいですね!やりましょうってもう過ぎちゃうじゃないですかー!はーち!なーな!」
アイスが、俺を巻き込もうとカウントダウンを始めた。
「えっちょっとまっ....ごー!よーん!」
「「さーん!にー!いち!ハッピーニューイヤー!」」
俺を強引にカウントダウンに巻き込んだアイスは見とれるほどのドヤ顔で...
「良かったですねマスター!このアイスとカウントダウンをして年越ししたんですよ!マスターには、アイスがいます!だから寂しくないですね!」
っと...俺の感じた寂しさをアイスは気づいていたらしい。
俺の事をこんなに気遣ってくれるアイスに思わず涙腺が緩んでしまう。
「ほんと、ありがとなアイス!」
「はい!ほら年明けしたんですよ!神社のモデリングは終わってるんですよね?」
「もちろんだよ。さっ行くか!」
「最高の浴衣姿を見せちゃいますよ!今日は見とれて襲ってきても許してあげますよ!」
「しねーよ!」
俺は軽くこぼれた涙を拭いながら笑顔でVRに入った。
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「......」
「あっまたぼーとしてるよ。」
「え?あぁごめん。歳かな?」
「えー魔法人形なのに?」
「ははっ冗談だよ。」
...なぁアイス。こっちの世界の魔法があれば、完全に五感を感じられる体を作れるぞ?
だから、現れてくれないか...?
......アイス...今年は...一緒に年越しできなかったな。
年越し皆さんは誰とカウントダウンしました?
私はps〇2内のカジノで年越しカウントダウンしてたらゲームが原因不明の鯖落ちして肝心のハッピーニューイヤーが言えずに終わりました...orz




