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閑話 大晦日らしいですよマスター②

「それは、おせちか?」


「そうですよ!大晦日を過ぎたらその次は直ぐにお正月らしいとのことで作ることにしたんです!」


 相変わらず手足のように使われるお掃除ロボットが、手際良くおせちを作っていた。


「おせちって凄いですね!一つ一つに意味があるらしいですし!」


「らしいな。具の意味少ししか知らんが。」


 ...手際良く重箱に詰められてゆく具材を眺めるのって意外と楽しいもんだなって...!?


「おい!かずのこ多くね?いやいや、入れすぎだって!それの意味は覚えてるぞ!子孫繁栄だろ!」


「えーそうでしたっけー!きっと別の意味ですよー!」


「なっ、いや調べれば1発だからな。っおい!回線切るな!」


 ポケットからスマホを出すと何故か圏外でWiFiも切れているという...この家圏外じゃないし、WiFiもあるし...これは、アイスのジャックのせいだ。


「...だって!......まぁ、仕方ないですね!かずのこの量は減らしましょう。」


 ...アイスの思いは分かってるし、アイスも俺の気持ちに気づいている。


 それでも...データであるアイスにこちらの世界の体はない。例え作れても偽りのロボットで...それは、人間のように五感を持たない。センサーを使ったって現実は完全に再現できない。


 1度アイスに専用のロボットを作ろうかと聞いたことがある。


 でもアイスは、現実を完全に感じれるぐらいまで技術が発展したら考えると否定した。アイスは俺と同じように世界を感じて初めて、俺と並びたいと言った。


 果たして、俺が生きている間にそこまでの技術が発展するのだろうか?


 いや...俺は科学者だ。だから、俺が...俺自身がそこまで技術を発展させきらなくちゃいけない。


「そうだマスター!年越しそばを食べたあとは、VRを使って神社に行きましょう!そこなら私と一緒にお参りが出来ますよ!」


「...いいぞ。今から神社のモデリングをしてこよう。」


「マスター!来年も一緒に年越しして、お参りしましょうね!」


「気が早いなぁ。まだ年越ししてないぞ!」


 無邪気に笑うアイスの笑顔のためなら、俺はその研究に人生を掛けたっていいんだからな。

あけおめですね。お蕎麦だけなのでおなかがすきました。2時に夜食はやめたほうがいいよね...ぐう...

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