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デート⑤

 ナルニアと共に王城を出て空を見上げると、オレンジ色になっていた。


 アーマに部屋を借りて...その後疲れてしばらく寝てしまっていたのか。


 一日デートのはずだったが...アーマのイタズラの影響でけっこう台無しになってしまった感があるな。


 夕方になった外を見て隣で呆然としているナルニアも、しばらくするとぷんぷんとほっぺたを膨らませながら、


「もー!アーマさんっ酷いよー。劇見逃しちゃったよ!」


 っと、「私は怒ったよ」と怒ったアピールし始めた...いや、なんて言うか怒り方も可愛いなぁ...


 思わずナルニアの頭をポンポンと撫でながら、


「仕方ない。カフェで飲み物だけ飲みに行こう!」


 っと言ってカフェに向かった。

________________


「初恋らぶぽーしょん♥1つと、あまあま☆クッキー2つ。」


「はーい。オーダー入りまーす。」


 カフェで料理を真顔で注文する...いや、だって名前酷くない?初恋らぶぽーしょん♥ってこれ狙ってるよね?


「ねっねぇ?ほんとにそれ頼んじゃったの?その名前ほんとに大丈夫なの?」


 さっきのアーマの所で食べた料理がトラウマなのか料理名から淫魔の実を思い出して少し顔色を悪くするナルニア...


「あー、大丈夫だろ。流石にアーマじゃないんだし...な?」


 俺もちょっと不安になって待つこと3分。


 俺たちの前に並んだのは、オシャレなグラスに、めっちゃピンク色のトロトロした液体が注がれ、その上に桃色のハート型のアイスクリームがトッピング、なんかめっちゃキラキラした粉末がまぶされて、ハート型に絡められた2本のストローという、控えめに言ってかなりファンシーなドリンクと、ハート型の中に星が書かれたピンク色のクッキー...


 ...何を思って開発者はこんな料理を開発したんだろうか?そしてどうしてこれを頼んでしまったのか?


「ねっねぇ?大丈夫じゃなさそうだよ?」


「い、いや、大丈夫のはずだ。いっせいので一緒に飲もう。」


「え!?...わっわかった!」


 ちなみに普通に美味かった。


 ほとんどゼロ距離になるくらい顔を近づけて飲むドリンクは、ほんのり甘くて、お互いの吐息が近くて...ちょっとだけナルニアの味がした気がした。

リアルにそんなカップルドリンクってあるんですかね?

あっても今の時期は売ることができなさそう...

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