そんなつもりじゃなかったんだが?
「魔神は元々、虐められてた神だった...」
そう語りだしたホワトラの話をまとめると、
神はみんな何かしらの権能を生まれつき持つ...例えば、イリヤスフィールは「生移」つまり転生と転移だし、まりもは「鉱再」つまり鉱石や宝石といった物質の再生と生成だ。
そんな中で過去に何の権能も持たずに生まれた神がいた...
いや、実際は持たずに生まれたわけでなくその権能が今までにないモノだっただけでそれ故に誰もその力に気づけなかっただけだったらしいが。
でも、その権能に気づけなかったことにより能無しとしてその神は虐げられた。
虐げられた神が復讐を誓った時、自身の権能に偶然気づき、その強力過ぎる権能「無」を使った。
「無」の権能それは即ち、滅亡と消滅...その対象は、存在も概念も時空も全て...
圧倒的な「無」の権能で、殺戮を行う復讐...多くの神や世界は為す術もなく消え去り、虐げられた神は恐れから邪神と呼ばれるようになった。
「無」の権能の対象は所持者本人も含まれる。復讐から邪神と呼ばれた神は、最終的に自身の権能を暴走させ...その結果、権能に取り込まれ邪神ではなく...魔神に姿を変えた。
復讐の目的も、自分自身が何者なのかすらも権能に飲み込まれ...ただの破壊する兵器となった魔神は、神の連合軍に討たれ...この戦いは後に魔神大戦と呼ばれるようになった。
その魔神大戦で討たれた魔神は丁重にその身体を、滅びに関する権能を持つ神によって滅ぼされたが...コアだけが見つからなかった。
「その魔神のコアがこの先に...?」
「だな。復活の為に随分力を貯めてるようだ。コアの破壊、出来なくても封印はしたい。」
「そんなの、滅びに関する権能を持つものにやらせれば...」
「前ならできただろうが、今は神族法に縛られて出来ないだろうな。」
...なるほどな...俺がやるしかないと...準備するしかないな。
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「いや待て、何した?え?んんん?」
「え?封印でいいんだろ?ぽっちくんの中に放り込めば終わりじゃね?サーバーシステム以外の部分って基本時間止まってるし、コアの状態ならまだその厄介な権能も働いてないだろ?」
「あ、いや、そんなつもりで言ったんじゃなかったんだがな...」
☆魔神のコア
全てを滅ぼす力をもつ魔神のコア。取り込まれれば即死...錬金術Lv.MAXで特殊錬金を行えば知性のICE500Zをデュアルブートして、魔神OSをインストールできます。ただし、魔神OSを起動した際...魔神化して魔神復活とともに、体が乗っ取られ正気を保つことができないでしょう。
邪神=ただのあだ名とか称号とかそんなもん
魔神=権能を暴走させ権能に取り込まれた神の成れの果て
相変わらず内容が痛い痛い...orz