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記憶  作者: ミカクニン
第二章 −泡沫の思い出−
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第25話 −能力と魔力−

投稿頻度ガタ落ちですみません...

「耳が、長い...?」


「えっ?」


心のなかで言っていたつもりだったが、どうやら声に出てしまっていたらしい。


「あ、いや...レイの耳って長かったかな〜って...」


「え...あ!?」


レイは、自分の耳を慌てて触れ、確認をする。どうやら自分の耳が長くなっていることに気が付いていなかったようだ。


「...なかったことにしてくれ。」


レイが両耳を覆い、手を離すと、いつの間にか耳がもとに戻っていた。


「え、いや...でも、」


レイは人間のはずなのに、耳が長いというのはありえないことだ。まさかレイは人間じゃ...


「お願い!見なかったことにして!頼む...!」


「わ、わかった...」


あまりの必死さに気圧されてしまい、そんなことを考えつつもそう言うしかなかった


「そ、そんなことよりも、まずは能力について知りたくない?」


明らかに話題を無理やり変えようとしているのがわかる。


「うん。知りたい。」


「よし!じゃあどこから説明していこうか...」


レイは勢いよく意気込んだが、その後すぐに悩んでしまっている。


「そもそも能力ってなに?」


「そっか、そこからだよね。じゃあできるだけわかりやすく説明するね。」


レイは姿勢を正し、説明を始める。


「能力というのは様々な種類があり、全てにおいて、例外なく魔力を必要とする非科学的なものだ。」


「はい!先生!」


「何でしょうか、リオさん。」


「能力には区分はあるの?」


「特にないよ。相手に自分の能力を知られてるってのはあんまり良いことではないから...特に今は悪魔と神の間で諜報ちょうほう行為が増えてるからね。」


「なるほど...」


「他にはなにかある?」


「えっと、じゃあ魔力のことについて詳しく教えてほしいな。」


「わかった。まず魔力ってのは神、悪魔が持つ不可思議な力のことを言い、様々な姿形に変化させることができる。これを"魔力操作"という。そしてその魔力操作によって生み出されたのが───」


「能力ってわけか...」


「そう。まぁ魔力をそのまま使う能力とかもあるんだけどね。わかりやすい例としては、リオの持ってるその打ち消しの能力とか。」


「どういうこと?」


「リオの持つ"打ち消しの能力"は『自分の手が相手や能力自体に触れたとき、魔力を流して相手の魔力を打ち消す』っていう感じのだと思う。ちなみにリオの能力はもともと魔力を持っていない人間には効果はないよ。」


「そうなんだ...僕の能力って強いの?」


「強い。魔力ってのは無限にあるわけじゃない。悪魔や神たちは一体一体それぞれの魔力量があって、リオはその魔力量が計り知れないほどある。」


「自分で言うのもあれだけど、すごいな...」


「でもそれを使いこなせなきゃ意味がない。能力自体は強いけどそれを発動させるためには相手に触れなければいけない。だからまずは身体基礎をリュコに鍛えてもらう。そしてさらに魔力操作を俺が鍛える。」


「はい!先生!」


「何でしょうか、リオさん。」


「魔力操作って僕は鍛える必要がないと思うんだけど...」


「実は魔力っていうのは持つ者によって少し違うんだ。わかりやすく言えば個性がある感じかな。でもリオは違う。」


「え?」


「リオの魔力は個性がないんだ。」


「なんか、やだ...」


「悪い意味じゃないよ。言い換えれば、何にでも染まることができるってことかな。つまりリオの能力は打ち消す以外に相手の魔力を回復させられる能力でもあるんだ。」


「そんなことができるの...?」


「今のリオじゃ多分無理。だから鍛える。」


「...わかった。色々と教えてくれてありがとう。」


「気になることがあったらいつでも聞いて。できるだけ教えるから。」


「うん。本当にありがとう。」


レイはそれを聞いて、仮面で隠されていて分からないが、笑ってくれたような気がした。


「リュコが待ってる。行こう。」


「そうだね。」


二人はそう言うと、部屋を後にする。

魔力は、自分の体力を回復させたり、自己治癒を高めたりすることができます。魔力を使い果たしてしまうと、能力が使えなくなってしまったり、自己治癒速度の大幅な低下、疲労感など様々なデバフが生じます。失った魔力を取り戻すには方法が3つあります。


1,自然回復

2,薬を使う

3,他から分けてもらう


よく使われる方法は2で、効率よく、手っ取り早く魔力が回復できるからです。1は時間がかかり、3は本文でも言った通り魔力には個性があるため分けても回復しないので、ほとんど使われていません。

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