第12話 −隠し事−
頻度がまた、落ちて..きている...?
「リオ、なんか欲しい物とかってある?」
ダネスは楽しそうに聞いてくる。
「どうしたの?急に。」
「いやー、リオがなんだか妹みたいに思えてきてさ。本当は兄弟とかっていなかったんだけど。」
「そっか。ん〜でも、今欲しいものは特にないかな。ていうかダネスお金持ってるの?」
「もちろんだ。余はこのフードの中からなんでも取り出すことができるのだ。人間の住むところでの通貨を出すなどおちゃのこさいさいだ!!」
ダネスは自慢げにそう言う。
「なんでも...」
「なんでも!」
「買うよりも直接出したほうが早いと思うけどな。」
「ま、まぁまぁ、買い物をするってことも楽しみの一つじゃない?醍醐味ってのがあるっていうかさ、ほら。ね?」
「普通に買い物するのが楽しいって言えばいいだろ。」
とても平和な会話をしながら街中を歩く。
「どうしてよ!!」
突然、大きな女性の声が聞こえる。
「え?なに?」
声のした方を見てみると、そこには座り込んで顔を覆っている女性と、銀の鎧を着て、槍を持っている一人の兵士がいた。
「どうしたんですか?」
ダネスは兵士にそう問いかける。
「この女性の娘がここ最近、行方知れずになっているんだ。我々の方でも探してはいるが、全く見つからなくてだな...」
「詳しく聞かせてもらうことってできますか?」
「う〜ん...」
兵士はしばらく黙りこむ。すると、最初に口を開いたのは女性の方だった。
「──娘は...娘はいつも、習慣として毎日教会に行っていたのです。だけどある日、娘はいつものように教会に行き、そのまま..帰ってくることはありませんでした。」
涙ながらにそう語る女性を、兵士は宥めている。
「そのことについて神父様にも聞いてみたんだが、何もわからないと言われて...」
「嘘よ!あの男は絶対に何か隠しているわ!今までだって何人もの人が居なくなってる!」
「そんなことを言われても...神父様は何も知らないと仰られていたし......」
「あの男が言っていることが全て正しいと思っているのね...本当に、愚かだわ。」
女性は絶望の表情を浮かべる。
「ん〜...確かに、ちょっと───」
ダネスは腕を組み、何かを言いかける。
「どうしたの?ダネス。」
「...行こう。」
「え?」
「あの神父のところ。」
「え、で、でも..神父さんは何も知らないって──」
「もしかしたら、嘘ついてるかもしれないでしょ?確認しに行くの。」
「それには俺も賛成だ。あの神父、妙な感じがしたからな。」
「リオはここで待ってて。危ないことになるかもしれないから。」
「...僕も一緒に行きたい。足手まといにならないようにするから、お願い。」
「ん〜...」
ダネスは少し考え込んだあと、腰に手を当て、
「よし、わかった。なんかあったときには余が守ってやる。」
「ありがとう。」
「よし、それじゃ行こう。」
***
「───はぁ、そうですか...本当、申し訳ないです。はい。」
男は何者かに話しかけている。だが、そこには誰もいない。
「──準備ができ次第、やるつもりです...すみません、もう切りますね。誰か来ますので、はい。では。」
男が何者かとの会話を終えた瞬間、扉が勢いよく開く。
「───なにか、御用ですか?先程の方々。」
「あんたに、聞きたいことがあって来た..神父サン。」
〜キャラ紹介〜(現在わかっている情報)
名前:神父さん
身長:190cm 年齢:20歳ぐらい(推定) 一人称:私 持ち物:本(なんの本かは分からない)
周りからの印象:優しい、イケメン、謎
その他:教会に通っている人でさえ細かい情報を知らない、謎多き人物とされている。ただ、一部の街人は神父を見るなり怯えて逃げてしまうのだそう。




