第11話 −悪魔探し−
「さーて、酒場に行こうか。」
教会を出て左方向に足を進める。
「おおまかな位置情報だけ伝えるってことは、建物はわかりやすいんだろうね。」
「そうなの?」
「多分だけどね。」
そうこう話しているうちに、それらしき建物の前に来る。
「これじゃないか?」
白は足を止める。それにつられてダネスとリオも足を止める。
「でかでかと"酒場"って書いてあるから、そうかもしれない。それにしても、だいぶ賑わっているな〜。」
ダネスはそう言いながら酒場へと入っていく。
「あ、ダネス!待ってよ!」
ダネスを追って酒場に入る。
「どこに行った...?」
人で溢れかえっている酒場の中を、かき分けながら歩いていく。
(思ったより広いな...)
「おい、いたぞ。」
白は遠くを指す。指された方向に顔を向けると、イカツイ男の人たちと話をしているダネスが居た。
「おーい、ダネスー。」
かろうじて出来ていた狭い通路を、人にぶつからぬように慎重に歩いてダネスの元まで行く。
「本当にないんだな!?」
「ない。」
近づくにつれて、会話の内容が聞こえてくる。
「ダネス?」
「ん?あ、リオ、白...」
なんだか少し申し訳無さそうな声をしている。
「どうしたの?」
「いや、悪魔の目撃情報が全然手に入らなくて...」
「無理して手に入れようとしなくてもいいと思うけどな...」
「うぅ、ごめん...」
「謝らないで!大丈夫だから!」
慌ててダネスを慰める。
「ん〜...そこまでされたら言わないわけにゃいかねぇよな...」
男の人達は顔を見合わせ、そう言う。
「やっぱりなんか情報持ってたんだな!」
「あんまりデカイ声では言えねぇんだがよ、実はこの街に悪魔が居るって噂があるんだよ。」
「この街に?」
「あぁ。この街はでかい分、他のとこよりも警備が厳重なんだ。だから悪魔が居るなんてありえねー話だがよ、もし居たとしたらやばいよな。」
男の人は小さな笑みを浮かべる。
「その情報はどこで手に入れたの?」
「秘密だ。さ、俺らから話せる情報はこれだけだ。さっさとここから出な。」
そう言うと男の人はたかってくる虫を追い払うように手をふる。
「どーしようか...」
外に出ると、ダネスは言う。
「もしあの男の話が本当ならば、面倒くさいことになるぞ。」
「人が多いからね。探し出すのは骨が折れると思うな...」
「ま、その時はがんばろ~。」
ダネスは腕を上げ、のびのびとする。
「あ、そうだ。」
「どうしたの?」
「せっかくこの街に来たんだしさ、ちょっと観光とかしない?」
「悪魔はどうするんだ。」
「だってあれは噂でしょ?それに、本当かどうかわからないんだから。」
「...」
「まーまー、たまには息抜きってのも必要だよ?白くん。」
「...その呼び方やめろ。」
少し不機嫌そうにしてはいるが本気で嫌がっている様子はない。
「行くぞ...」
「いぇーい!!」
***
「───はい、見つけました。例の者です。」
男は誰かにそう語りかける。
「あぁ、それと。貴方の探しものも見つけましたよ。ほんと、無茶をさせますね。四天王相手にその辺の悪魔じゃ対抗できないですよ。」
男はそう言い、微笑する。
「あいつはうまくやっていますか?──えぇ、まぁ、そりゃ心配ですよ。──そうですか。はい、では。」
男は何者かとの話を終えたのか、本を読み始める。
キャラがいないので今回はなしです




