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記憶  作者: ミカクニン
第一章 −喪失−
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第11話 −悪魔探し−

「さーて、酒場に行こうか。」


教会を出て左方向に足を進める。


「おおまかな位置情報だけ伝えるってことは、建物はわかりやすいんだろうね。」


「そうなの?」


「多分だけどね。」


そうこう話しているうちに、それらしき建物の前に来る。


「これじゃないか?」


(つくも)は足を止める。それにつられてダネスとリオも足を止める。


「でかでかと"酒場"って書いてあるから、そうかもしれない。それにしても、だいぶ賑わっているな〜。」


ダネスはそう言いながら酒場へと入っていく。


「あ、ダネス!待ってよ!」


ダネスを追って酒場に入る。


「どこに行った...?」


人で溢れかえっている酒場の中を、かき分けながら歩いていく。


(思ったより広いな...)


「おい、いたぞ。」


白は遠くを指す。指された方向に顔を向けると、イカツイ男の人たちと話をしているダネスが居た。


「おーい、ダネスー。」


かろうじて出来ていた狭い通路を、人にぶつからぬように慎重に歩いてダネスの元まで行く。


「本当にないんだな!?」


「ない。」


近づくにつれて、会話の内容が聞こえてくる。


「ダネス?」


「ん?あ、リオ、白...」


なんだか少し申し訳無さそうな声をしている。


「どうしたの?」


「いや、悪魔の目撃情報が全然手に入らなくて...」


「無理して手に入れようとしなくてもいいと思うけどな...」


「うぅ、ごめん...」


「謝らないで!大丈夫だから!」


慌ててダネスを慰める。


「ん〜...そこまでされたら言わないわけにゃいかねぇよな...」


男の人達は顔を見合わせ、そう言う。


「やっぱりなんか情報持ってたんだな!」


「あんまりデカイ声では言えねぇんだがよ、実はこの街に悪魔が居るって噂があるんだよ。」


「この街に?」


「あぁ。この街はでかい分、他のとこよりも警備が厳重なんだ。だから悪魔が居るなんてありえねー話だがよ、もし居たとしたらやばいよな。」


男の人は小さな笑みを浮かべる。


「その情報はどこで手に入れたの?」


「秘密だ。さ、俺らから話せる情報はこれだけだ。さっさとここから出な。」


そう言うと男の人はたかってくる虫を追い払うように手をふる。


「どーしようか...」


外に出ると、ダネスは言う。


「もしあの男の話が本当ならば、面倒くさいことになるぞ。」


「人が多いからね。探し出すのは骨が折れると思うな...」


「ま、その時はがんばろ~。」


ダネスは腕を上げ、のびのびとする。


「あ、そうだ。」


「どうしたの?」


「せっかくこの街に来たんだしさ、ちょっと観光とかしない?」


「悪魔はどうするんだ。」


「だってあれは噂でしょ?それに、本当かどうかわからないんだから。」


「...」


「まーまー、たまには息抜きってのも必要だよ?白くん。」


「...その呼び方やめろ。」


少し不機嫌そうにしてはいるが本気で嫌がっている様子はない。


「行くぞ...」


「いぇーい!!」



***



「───はい、見つけました。例の者です。」


男は誰かにそう語りかける。


「あぁ、それと。貴方の探しものも見つけましたよ。ほんと、無茶をさせますね。四天王相手にその辺の悪魔じゃ対抗できないですよ。」


男はそう言い、微笑する。


「あいつはうまくやっていますか?──えぇ、まぁ、そりゃ心配ですよ。──そうですか。はい、では。」


男は何者かとの話を終えたのか、本を読み始める。

キャラがいないので今回はなしです

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