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記憶  作者: ミカクニン
第一章 −喪失−
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第10話 −神父サン!−

記念すべき第十話ですよ~

「いやーまさかこんなところで再会するとはな。とんだ奇跡だな!」


おじさんは笑いながらそう言う。


「そういえば嬢ちゃん、仲間が一人増えたみたいだな。」


そう言うと、ダネスの方を見る。


「俺の名前はヨウだ。」


「余の名はダネスだ。よろしくな。」


二人は自己紹介をし、握手を交わす。


「おじさん、なんでこんなところにいるの?それにこれはどういう...」


まわりにはたくさんの兵士たちが、(せわ)しく死体の処理をしている。なんとも異様な光景である。


「あぁ、実はだな...国王からの命令で来たんだ。」


「「「国王?」」」


3人同時に同じ言葉を放つ。


「あぁ。昨日、この町の住人たちが悪魔によって(みなごろし)にされたという情報が入ってきたんだ。それを聞いた国王は、「新しい町を作るから死体を処理してこい。」ってことで兵士を連れて来たってわけ。」


「えぇ、取り決め早くない?」


「そういうお人なんだよ。」


おじさんは苦笑いをする。


「おじさんは兵士ってこと?」


「まぁ、そんなとこだな。ところであんたら、これからどこに行くんだ?」


「え?」


「悪魔退治してんだろ?次はどこに行くのか気になってな。」


「そうだな...この町に来たら情報を貰おうと思ってたんだが、この有様でな。」


(つくも)は少し困った顔で言う。


「それなら、ここから北の方にある街に行くと良い。かなり大きなところで人も沢山いるからな。情報を持ってるやつの一人や二人ぐらいいるだろーよ。」


「そうか、わかった。すまないな。」


「いや、良いんだよ。」


「じゃあ、そろそろ次の街に行こっか。」


「ちょっとまってくれ。」


「ん?どうした?」


「ここからその街までは結構距離があってだな。だから、この町にある馬を使って行った方がいいぞ。」


「なるほどな。助かるぜ、ヨウ。」


「向こうの方にあるから、それを使え。」


「おじさん、ありがとう。」


「おう。頑張れよ、嬢ちゃんたち。」


おじさんと別れ、次の街を目指す。


「リオ、余と一緒に乗ろう。」


「わかった。」


「白は一人で乗れるだろ?」


「あぁ。」


「それじゃ、行こう!」


ダネスはそう言うと馬を走らせる。白も後からついてくる。


「うわぁ、すごい速い!」


「気をつけて、馬から落ちるかもしれないから。」


「はーい。」











































しばらく走っていると、遠くにたくさんの建物が見えてきた。


「あれかな。おじさんが言ってた街って。」


「そうかもね。」


街に着き、馬を預けて街を歩く。


「すごい。人がいっぱいいるなぁ。」


街にはたくさんの商店があり、買い物をする人たちで賑わっていた。


「はぐれないように気をつけなきゃね。とりあえず人の少ないところに行こう。」


人だかりをすり抜けて、広場に出る。


「街の中心か。」


先程よりかは人の数は減っていた。


「あれ、なんだろう。」


ふと、目の前にある不思議な建物に目がいった。その建物は、三角屋根の頂点に十字架があり、屋根の下には大きな鐘があった。


「あれは...教会かな。」


「今までの町にはなかったよね。」


「神への信仰が濃い街なんじゃないか。」


「なるほどなぁ。」


「入ってみる?」


「え?ダネス、大丈夫なの?」


ダネスは悪魔だ。神を信仰している場所はダネスにとってはあまり良いものではないはずだ。


「大丈夫だよ。別に神は嫌いじゃないから。」


「それなら良いんだけど...」


心配ではあるが、とりあえず教会に入ることにした。


「それにしても、大きい教会だな。」


近くに行くと、更に大きく見える。


「誰かいるかな...。」


大きな木製の扉を開け、中を確認する。


「わぁ、きれい...」


大きなステンドグラスから差し込む陽光が教会の中を優しく照らしていた。


「どうしたんですか?」


誰かの声が教会内に響く。驚いて声の聞こえた方に目を向ける。そこに居たのは、髪を結わえている男の人だった。


「あ、すみません...とても綺麗だったのでつい...」


「いえいえ、大丈夫ですよ。」


神父の顔をよく見てみると、長い前髪によって右目が隠されていた。


「リオー、どうしたの?大丈夫?」


後ろからダネスの声が聞こえてくる。


「どれどれ...うわ〜すごいきれい!」


ダネスと白が教会の中に入ってくる。


「ん?あそこに居るのは誰?」


「神父だろ。」


「おぉ〜、あれが神父とやらかぁ。」


「もしかして、この街に観光に来た。とかですか?」


神父は静かにそう聞いてくる。


「ん〜、ちょっと違うかな。」


「悪魔の目撃情報を探っているんだ。」


「悪魔、ですか...」


神父は顎に手を当て、考え込む。


「そういった話はないですね。」


「そっか〜...じゃあ他を当たってみよ。」


「お役に立てず、すみません...」


「いやいや、大丈夫だよ!こっちも急にこんな話をしたから。」


「そうですか。じゃあこちらからも一つ、よろしいでしょうか。」


「ん?」


「名前を教えていただけないでしょうか。」


「いいぞ〜。余の名はダネスだ!」


「俺は(つくも)だ。」


「リオです。」


「そうですか。ありがとうございます。あぁ、そうそう。情報集めをするなら、教会を出て左の方にある酒場に行ってみると良いですよ。あそこは何かと情報持ちが多いですから。」


「そうか、ありがとな!神父サン!」


神父に礼をし、教会を出る。


「それじゃ、酒場に行こう!」

〜キャラ紹介〜(現在わかっている情報)


名:ダネス 一人称:余

身長:約179cm 体重:約61kg 

年齢:700歳超(悪魔だからね!)

能力:闇を操る

好きなもの:甘いもの 苦手なもの:流行(はやり)


他:実はダネスは美女らしいです。

流行が苦手なのは、流行というものがよくわからないからだそうです。


「若者はよくわからん!」

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