開幕
???「…き…て…」
海斗「……」
???「…起…き…て…」
海斗「…う〜ん…」
???「だ〜か〜らぁ〜…起きてって言ってるでしょ!?」
海斗「ふぁ、ふぁい!!!」
突如聞こえた怒号によって、俺は目が覚めた。
海斗「あ〜耳いて〜…ったく誰だよいきなり大声なんか出しやがって………ん?んん!?お、お前、霊夢か!?」
俺の目の前にいたのは、幼なじみの女の子、博麗霊夢だった。
霊夢「見りゃわかるでしょ?そんなこと。しばらく会ってないうちにだいぶボケてきたんじゃないの?」
そう言って霊夢は俺を馬鹿にしてきた。
海斗「は?ボケてるわけねーだろ!?俺はまだぴちぴちの16歳だぞ!?」
霊夢「ぴちぴちって…あんたねぇ…」
俺が霊夢に言い返すと、霊夢は軽蔑の眼差しで俺を見ていた。
海斗「…ん?っていうかどこだここ?俺はたしか家に向ったいて…」
久しぶりに会った霊夢との会話がヒートアップしていて気がつかなかったが、見たことのない景色が広がっていた。よく見ると、他にも7〜8人ほど人がいた。それと同時に、だんだん色々なことを思い出してきた。
海斗「そうだ!あの後…」
???「皆さん、こんばんは〜!」
突如謎の男が現れ、挨拶をしてきた。
海斗「誰だあんた」
俺がそう言うと、謎の男はにこっと笑った。
謎の男「僕かい?僕はねぇ〜…君達をこの場所へ連れてきた張本人さ!」
謎の男がそう言うと、周りから非難の声が聞こえてきた。
「はぁ?ざけんじゃねぇぞ!なにしてくれてんだてめぇ!」
「そうよそうよ!こんなことして許されると思ってるの!?」
「あんたの目的はいったいなんなんだ!?」
「わしらをどうするつもりだ!?」
謎の男「ふふふ…いえ、なぁ〜に、簡単なことですよ。あなた達には、今から殺し合いをしてもらおうと思います。」
謎の男がそう言い放った瞬間、場の空気が凍った。
謎の男「今この場にいるあなた達10人を含め、この島には80人の参加者がいます。」
海斗「島…?」
霊夢「80人って…」
謎の男「そう。ここは日本のずぅ〜〜〜っと南側にある無人島さ。そして、この島の様々な場所に、それぞれ10人ずつ参加者が集まっている。つまり、8箇所それぞれにこの殺し合いの管理者がゲームの説明をしてるのさ。そして僕がその1人ってワケ〜」
その言葉を聞いて、俺達はただただ驚愕するしかなかった。
管理者「わかったかい?それではゲームの説明を始めるよ。」
管理者「ルールは簡単、君達には最後の4人になるまで殺し合いをしてもらう。その4人にのみこの島を脱出できる権利を与える。そこに、リュックがあるだろう。その中に、それぞれ殺傷武器や生活必需品がある程度入っている。」
管理者がそう言って指差した先には、リュックが10個、確かにあった。
管理者「それらをうまく使って、頑張ってね〜。あ、そうそう。そのリュックの中には、ある薬が1つだけ入っている。」
霊夢「薬…?」
管理者「その薬を飲めば、あ〜ら不思議!いろんな能力が使えるようになっちゃう!」
海斗「能力…だと?」
管理者「そう!こんなふうに…ね!」
次の瞬間、管理者の指から炎の玉が放たれた。
海斗「んな…!?」
それはまさしく、アニメや漫画、ゲームなどでよく見かける光景だった。しかし、所詮それは架空の世界での話。それが今、現実でその光景を目の当たりにしたのだ。
管理者「どんな能力が発動するかは、人次第。もしかしたら、同じ能力が発動する人達もいるかもしれない。それを飲むかどうかは、君達に任せるよ…それじゃあ、せいぜい頑張ってね…」
そう言って管理者は、一瞬で姿を消した。
海斗「これも奴の能力ってか…」
俺はそう言って納得した。
次の瞬間、この場にいる俺を含めた10人が一斉にリュックを取りに向った。霊夢が一番リュックから遠い位置にいたため、リュックが1つだけ余っている状態となった。ようやく霊夢がリュックの前までたどり着き、リュックを取ろうとする。しかしーーーーー
???「おっと、それは僕が貰おうか」
生真面目そうな大学生らしき男が、右手に持った拳銃を霊夢に向けてそう言った。
霊夢「はぁ!?なに言ってるの!?そんなのー」
大学生「悪く思わないでくれたまえ」
海斗「霊夢!!!」
ーパァンーーーーー
拳銃の銃声が鳴り響くーーーーー
続く




