管理者の思惑
ーパァンーーーーー
拳銃の銃声が鳴り響くーーーーー
霊夢「…え?」
大学生「…は?」
大学生が撃った銃弾は、霊夢の右側を通り過ぎた。
海斗「あっぶねー……」
大学生が拳銃を撃つ直前、俺は足元にあったコンクリートの破片を大学生が持つ拳銃めがけて投げた。それが見事に拳銃に当たり拳銃が少し左にずれたため、銃弾の軌道も左にずれた。よって、大学生と向かい合わせ状態だった霊夢の右側に銃弾が飛んでいったのだ。
大学生「貴様ぁ〜〜!」
大学生が血相を変えてこちらを睨む。さっきまでの生真面目な様子とは全くの別物だ。
霊夢「隙あり!」
完全に意識が俺に集中している大学生の横顔を霊夢はようやく手に入れたリュックを使い思いっきり殴打した。
大学生「ぶふっ!?」
横顔を思いっきり殴打された大学生はその場へ倒れこむ。どうやら今ので気絶したようだ。
海斗「リュックで殴打されて気絶って…いったいなにが入ってんだそのリュック…」
俺がそう尋ねると霊夢は「ん〜とね〜」と言ってリュックの中をあさりだす。
霊夢「あ」
海斗「お、なにが入ってたんだ?」
霊夢「…これ」
そう言って霊夢がリュックの中を俺に見せつけた。
海斗「ん〜?…あ……」
俺は開いた口が塞がらなかった。なぜならそこに入ってたのは…
海斗「レンガ…」
そう、レンガだった。なぜか、レンガ。
霊夢「だからリュックが重かったのね…」
海斗「いやなんでこんなもん入ってんだよ…」
霊夢「それはこっちが聞きたいわよ…」
海斗「わかんねぇ…管理者の考えが全くわかんねぇ…」
謎は深まるばかりだ。
霊夢「あーっ!」
海斗「うわっなんだよいきなり」
霊夢「このリュックの中身、食料と水とライターしか入ってない!」
海斗「はぁ!?武器は!?」
霊夢「それが無いのよ!うそ〜なんでー!?」
霊夢が半泣きの状態で嘆いている。
海斗「わけわかんねぇ…」
海斗はため息をついた。
ー管理室にてー
管理者A「はぁ?なんでレンガなんか入ってんだ?」
海斗と霊夢のやりとりをモニターで見ていた管理者が不思議そうな顔をして言った。
管理者B「どうしたんですか〜?」
もう1人の管理者がモニターを見ている管理者に尋ねた。
管理者A「おー、高畑じゃねえか。お前が連れてきた奴のリュックにレンガ入ってんだが…」
高畑「あぁ〜そのことですか。もちろん、殺傷武器ですよ。」
高畑はにこっと笑って答える。
管理者A「はぁ!?お前なに考えてんだ!?頭狂ってんのか!?」
高畑「だってレンガって丈夫だし人殺しに向いてませんか?」
管理者A「んなわけあるか!ってかまず武器ですらねぇじゃん!」
高畑は肩をびくっとさせた。
管理者A「…まさかお前…単なる好奇心で入れたんじゃねぇだろうな?」
高畑「…」
管理者A「…」
高畑「…てへっ★」
管理者A「てへっ★じゃねぇぇぇぇぇ!!!」
当然海斗と霊夢はレンガが入ってた理由を知る由もなかったーーーーー
続く




