11話 最後まで誰かのために
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木星「ねぇ!なんでみんな俺と土星さんが
付き合ってること知ってるの!?」
地球「自分が月くんに、話したせいかな…」
月は満足気な顔でグットをしている。
土星「わたくしが地球さんに広めて、と言いましたわ〜!」
金星「月くんって意外とチクリ魔なんだね〜。
とりあえず、おめでとう!幸せになれよ!」
火星「結婚とかしちゃうのかな!?」
天王星「すごいね、大切にしてあげてね。」
海王星「まぁ、いいんじゃない。」
木星「え〜…まぁ、いいけどさ…あはは…」
木星さんも満更でもない様子だ。
…そういや、自分たちの関係って明るみにしていいのかな?
月くんに後で聞いてみよう。
水星「何ですか!恋バナしてる場合じゃないでしょ!」
太陽「恋愛とは…心を豊かにするもの…」
水星「太陽まで…!てか、なんで天体が
恋なんてするんでしょうか!おかしくないですか!?
…まぁいいでしょう、太陽系会議を初めますっ!」
それから天体たちは自分の星の情緒を報告していく…。
水星「問題があったのは、土星だけですね。
…まぁ、あなたはよく荒ぶってますからね…。
でも、気をつけるように!」
土星「ごめんなさい、ついカッとなってしまうのよね。」
それから、太陽系会議は終わり、天体たちは好きに行動する。
木星「地球くん、月くん。…お願いできるかな。
容赦なく、トラウマを刺激してね。そして、思い出させてね。」
地球「??いいけど…。」
木星さんがトラウマ刺激という
単語を言うなんて…。まさか…。
自分は月くんの方を振り返る。満足気な目をしている。
…さては、教えこんだな…こんにゃろぅ…。
木星「でも俺、何も覚えてないから、
何がトラウマとか死因とか
地雷ワードか分からないんだよなぁ…。
なんか、適当に世間話しながらやろうか。」
…余裕ありすぎじゃない…?まぁ、そっちの方が
罪悪感なく、やれるけどさ……。
月「木星さん、《チャラい》よね。」
木星「それはよく言われる!」
地球「でも、その割には人に《気》を使えるよね。」
木星「まぁ、そうなのかも?かな…」
月「《ホスト》とかやっていたイメージあるかも、
なんか話上手いし、《姫》も喜ぶだろうね。」
木星「…!少し思い出した、
そう、俺ね。ホストしてたんだ。」
地球「《お酒》は得意だった?」
木星「お酒はまぁ、それなりに。
シャンパンとか入れてもらったら、嬉しかったなぁ〜!」
地球「《大変》だった?」
木星「大変だけど、偽りだけど…。
人に夢を与えるのは楽しかったよ」
月「…ホスト仲間、《友達》はいた?」
木星「…!いたね!良きライバルとして、
お互い頑張っていたよ!……どうしよう、
トラウマと死因が全く思い出せない…」
月「姫の行動で迷惑だと思ったこと、ある」
木星「そりゃ、あるね…。
まぁある程度お金入れてくれる客なら我慢してたかなぁ。」
…なんかないかな…木星…あっ木。火に弱いよね。
明らか適当すぎるけど、言ってみるか…。
地球「《火》関連で、迷惑行為をされたことって…
ないよね…ごめんね」
木星「……!地球くん、ありがとう、今の「火」で
全てを思い出したよ…ありがとう……。」
地球「えぇ!?まさかのこれだったの!?」
月「意外と安直な考えがよかったりするんだね」
木星「それじゃあ、話してもいいかな。」
月「いいけど、めっちゃ落ち着いてるな…。」
木星「自分がどんな人間だったか、覚悟していたからね…」
俺の名前は、蓮水梢。
訳あって、ホストをしている者。理由は…。
母親の難病を完治させるためにお金が必要だから
ホストという夜職で働いている。
…嘘にしか聞こえないよね!仕方ないよ、だって
これを嘘にして稼ぐホストもいるのだから……。
そりゃあ、学費なんて払えないから、中卒なんだよね…。
中卒の人って社長とかになっているイメージ強いけど、
俺は誰かを動かす人間になれる自信がない。頭が悪いから…。
そんなバカの俺でも出来ると思った仕事が
ホストだったってわけ!若い頃からやってるけど、
そろそろ俺も、アラサーなんだよなぁ…。
だから、そろそろ引退が近いって思っている。
でも、まだまだこれでも現役なんだよね。
客…太客…姫がたくさんいて、
俺はほとんどナンバーワンでいれるけど、
俺は彼氏でもないのに、勝手に独占欲を抱いちゃって、
迷惑行為に走る姫もいる…。
母親の治療費さえ集まれば、この仕事をやめて、
コンビニの正社員とかになるのもありだな…。
「お前のせいで人生が壊れた!お前があたしを誑かすから!
ここにいる人間、全然死ねー!!」
俺の太客だったやつがまさかの放火をしやがった。
ガソリンを撒き、発火したら…一瞬で店は火の海。
ホストたちはパニック状態。俺は何とか冷静を保ち、
ホストたちの避難を促した。
こうなってしまった責任は俺にあるから…。
よし、中に誰も居ない。みんな外に出れたようだ。
…暑い、早く俺も外に…あれ、開かない。避難ドアが。
押しても引っ張っても。何故…?もしや…。
向こうで誰かがドアを開かないように…?
ちょっと!?なんで!?俺が何したってのさ!
だんだん気分が悪くなってきて、嘔吐してしまう。
先程まで飲んでいたお酒が返ってきた。
お願いだから!あけ、て…頭痛い…死にたく、ないよ…。
最期に…母親の、顔も見、れ、ない、な、んて…。
木星「…これが、俺の前世かなぁ。
この梢って、梢なんだけどさ、
よく燃えそうな名前してるよね!」
地球、月「……」
木星「え、あ、ごめんね…。これ、
結構面白いかなって思ったんだけど…そうでもないか!」
地球「無理して笑わなくていいよ…。」
木星「ドアは開けられないようにされてたのって、
わざとではないんだけど、色んな客を奪っていたから
復讐……だったんだろうなぁ…。」
地球「でも、木星さんは
お母さんのために頑張ってたんだから悪くないよ!」
月「それが本当ならね。」
地球「余計なこと言わないの!!」
木星「…そういや、なんか二人とも、距離近いね。
仲良しみたいで、すっごく嬉しいよ。」
月「実は」
地球「そうなんだ〜!仲がいいんだ!」
自分は月くんが真実を話さそうとしたが、遮った。
木星「とりあえず、二人とも。
記憶を思い出させてくれて、ありがとう。
そして、俺も手伝わせてほしい。みんなのために。」
地球「…!ありがとう!一緒に頑張ろうね!」
月「それじゃあ、木星さんの
名前とトラウマ、死因をまとめようか。
名前は蓮水梢。
トラウマは《火》、死因は焼死。
いや、火事だから、一酸化炭素中毒かもね。
…よし、これで4人目!2分の1だ!」
地球「あと、半分だね。
天王星さん、海王星さん、太陽さん、水星ちゃん、か…。」
月「ん?どうしたの?」
地球「いや、みんな記憶が蘇ちゃったら、
…みんな、自分、月くんもいなくなるんだなって。
会えなくなるんだって考えるとしんどくて…。」
月「…上手いこと言えないけど、こうやって
二人でトラウマ刺激したり、
攻略した日々は消えないと思うよ。」
地球「…ほんとに上手くないね。…!?」
月「…でも、こうやって愛し合った日々は、
消えやしないでしょ?」
地球「…そ、そうだね…。恥ずかしい…。」
月「とりあえず攻略した天体たち集めて、
誰から攻略していくか、決めようか」
あと…4人…。月くんみたいなこと言っちゃうかもだけど、
ゲーム終盤までプレイしていると、終わるのが嫌で
やりたくなくなる…みたいな感じに似ている…。
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