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異形の領主〜追放された俺はユニークスキルで戦国を駆ける〜  作者: 葵 直虎
第三章 遠征とは新たなる邂逅
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第二十二話「新たなる旅路へ」

初投稿です。

朝靄の立ち込める砦の門前に、三人の姿があった。

朔也、茜、そして舞。


「じゃあ、行ってくるよ。みんなのことは頼んだ、宗二さん」

朔也が手を挙げると、宗二は肩をすくめて笑った。


「安心して行ってこい。こっちはこっちで、村の連中と鍛錬を続けておくさ。……庄兵衛含めてあいつら、最近は剣を離さんぞ」


「ふふっ、あの人たち、本当に真面目ですね」

茜が柔らかく笑う。


そのまま視線を空に向けたまま、小さく呟いた。

「……この空の先に、仲間が待ってるのかな」


「見つけに行こう。雷堂さんを倒したと噂が広まっている今、俺たちには、その力がある」

朔也の声には、力強さとわずかな高揚が宿っていた。


 


砦を離れた三人は、東の山道を抜ける小道へと足を進めていた。

人通りの少ないその道は、かつて小商いの旅人が行き交った古道らしい。


「でもさあ、これから仲間探しといっても、なにかあてはあるのかな?」

舞が軽い調子で話しかける。


「そのことだけど、宗二さんが教えてくれた。昔、腕利きの流れ者がこのあたりに来たって話だ。もしかしたら、まだどこかにいるかもしれない」

朔也が答えると、舞は「へえ」と相槌を打つ。


「……朔也」

不意に茜が呼びかけた。


「うん?」

朔也が振り向くと、茜はほんの少し頬を染めていた。


「えっと……今回の旅では、私、役に立てるように頑張るからね」


「もちろん。これまでとお前がいてくれたから、うまくいってたんだから。雷堂さんに勝てたのも、茜のおかげだ」

そう言って笑いかけると、茜は恥ずかしそうにうつむく。


舞はそのやりとりを、にこにことした笑顔の奥でじっと見ていた。


(……信頼されてるんだ、朔也に。だからこそ──気になる。この子は私にない何かを持っているのかもしれない)


 


昼過ぎ、三人は小さな山間の村に辿り着く。

疲れた様子の旅人が数人、木陰に腰を下ろしているが、どこか緊張した空気が漂っていた。


「ねえ、朔也。なんか様子がおかしくない?」

舞が眉をひそめる。


「確かに……。物騒な雰囲気がするな」


「なにか、事件でもあったんじゃないかな……?」

茜が不安そうに辺りを見回したとき、村の方から怒号が響いた。


「お前、また村のものを壊したのか! ?いい加減にして、これ以上村に迷惑をかけるなら出ていけっ!!」


「黙れ! 俺は壊していないって言ってるだろ!何回おれの見た目にケチをつけてくるんだっ......!!」


二人の男が争っている。


「……行こう」

朔也は自然と剣の柄に手を添えながら、村の方へと駆け出した。

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