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ファミリアフレンズ  作者: ネコ雲


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9/17

トラウマゼロック警部


 ゼロックは余裕がある態度で二人に問いかける。

あなた達こそ誰なのって、義賊を名乗ってる連中が答えるわけないか」


 ヤバい雰囲気を感じとったルクアが小さい声で逃げるぞと呟き、それに二人がコクリと頷いた。


 その瞬間、ハート型の手錠、違う!首輪がルクアとユキとルビーの首目掛けて飛んできたが、ルビーだけは軽く払い退けたようだ。


「何よこれ、外れない」

「俺に任せろ」

ルクアが自分とユキの首輪にゼウスを流して外そうとするが、外れない。


「クソどうなってんだ、外れねぇぞ」


「へぇ~貴方ゼウスが使えるのね、けど無駄よ私のゼウスの方が強いみたいだから」


 首輪についてる紐を手繰りよせるゼロック、どうにか耐えようとする二人だが、少しずつ引き寄せられていく。


「赤い髪の貴女、二人を助けなくていいのかしら」

 首輪を避けたルビーを警戒するゼロック。


「ルクアが助けてと言えば助けてやるんだけどな」

 余裕の表情で突っ立ているルビー。

 

「ちょっとルクア、ルビーに助けを求めなさいよ」


 あまりルビーを頼りたくないルクアは無視してポケットから煙玉をだそうとズボンのポケットに手を入れた瞬間、ゼロックが一瞬のうちに近付いて手を掴まれた。


「おいたはダメよ」

 ウインクするゼロックを見て、ルクアは鳥肌を立てる。

「正直あなた達に構ってあげてる時間はないのよ、だから今回だけはそのお金を渡してくれたら見逃してあげる」

 少しめんどくさそうなゼロックが提案してくる。


「ダメよこのお金は渡せないわ」

 お金を抱え込むユキ。


「ユキそんな事行ってる場合じゃ」


「今回私はガンバレ男爵を逮捕しにきたの、町の人達から不当にお金を徴収した罪でね」


「え?」

 驚いてる二人。


「だから渡しなさい、私が責任持って町の人達に配るから」

 ユキに向けて手を差し出すゼロック。


「信用していいのね?」

 ユキの方が背が低いのでゼロックを見上げ悔しそうに睨みつける。


「信用していいわよ」

 そう言うと首輪を外すゼロック。


 相手にされず見逃されて悔しそうに佇む二人と腕を組んで傍観するルビー。


「じゃあまた何処かで会いましょう」

 ウインクをして、お金が入った袋を持って屋根から飛び降り去っていく。 


「見逃して貰えたわね」

「そうだな」

 緊張が解かれ、二人して屋根に座りこむ、表情は何処かホッとしているようだ。


(もうあんなのと関わり合いになりたくねぇな、て言うか元々義賊なんてするつもりもねぇーし、もう関わる事もねぇか)

 一人考えるルクアであった。


 一騒動終わり町の出口までやってきた三人。

「領主邸方面が騒がしいから、あの男爵捕まったんだろ」

「きっとそうね」

 ルクアの言葉にユキは相槌をうち、領主邸の方を見ている。

 「これで少しでも町が良くなるといいよね」

 そう呟いたユキの顔はどこかやりきった様なスッキリとした笑顔だった。


 その顔を見たルクアとルビーは嬉しそうに微笑み前をむいて歩きだす。

「じゃあ~俺達は行くからユキも元気でな」

 ユキに向かって手を振るルクア。


「え?何言ってるの?私ついて行くわよ」


「え?だって義賊するんだろ」


「あなた達を利用……じゃなくて居た方が心強いしね」

 利用と言いかけて、斜め上を向きながら誤魔化すユキをルクアとルビーはジト目で見ている。


「じゃあ~行きましょうか」

 誤魔化すように歩きだすユキとそれについて行くルクアとルビーであった


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