表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファミリアフレンズ  作者: ネコ雲


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
8/20

大量の札束と屋根に舞い降りた天敵


 翌日の朝すでに起きてガンバレ男爵邸に忍び込む準備が終わってる三人。

 町がまだ暗く人もまだ動きださない早い時間帯だ。

「さぁ~準備できた、根こそぎ金品奪っちゃうわよ」

 拳を突き上げ気合い充分なユキ。

「よし!行くか」

「おう!」

 ルクアとルビーがニヤッと笑みを浮かべ答える。


 ガンバレ男爵邸近くの、建物の屋根に移動してきた三人。


 「ほらガンバレ、くるならきっと朝早い時間帯だ、ガンバレガンバレ」

「はい」

 騎士達に声をかけ指揮をとっているガンバレ男爵。


 「あれがガンバレ男爵よ、むさ苦しいわね」

 ユキがガンバレ男爵を見て顔をしかめている。

 確かに、赤い髪に金歯そしてあの筋肉、むさ苦しい、そんな男を見てルビーがふつふつと怒りを燃やしている。


「あの赤い髪許せないわ、髪を燃やしてやる」


「急にどうしたの?」

 ユキが不思議に思い尋ねてみた。


「生理的に受けつけない見た目の悪党と同じ髪色は許せないわ」

 何て理不尽な事だとユキは思ったが、利用しない手はないと考えた。


「じゃあ私達はルビーが髪を燃やして玄関前で騒ぎを起こしてるうちに侵入しましょ」


 ルクアとルビーもその作戦に賛成しそれぞれ行動に移った。


 ルビーはそのまま屋根の上で待機 、ユキとルクアは裏側にまわり物陰で待機だ、ユキとルクアが待機出来たのを確認して。


 ガンバレ男爵の髪に狙いをつけた。

「火よ灯れ」

 言葉を呟いた瞬間、髪が燃えあがった。

「わぁー髪が燃えている、頑張って消してくれー」


 ガンバレ男爵邸前は大騒ぎだ、騒ぎを聞きつけた騎士が集まってくる。

 正面の騒ぎに騎士が向かったので、裏には誰もいなくなった。


 誰も居なくなったのを確認し、ユキの掛け声と共に行動を開始した。

 

 二人はまず屋敷を囲う塀まで行き、そこでユキは鉤縄をルクアはゼウスで階段を作って侵入した。


 素早く建物に張り付き窓を探した。

「ウソー昨日は鉄格子とかされてなかったのに」

 鉄格子がついてる窓を見て絶望感を漂わせるユキ。


 ルクアはタメ息をついた。

「下調べ不足だな」


「仕方ないじゃない時間なかったんだから」

「そんな大声だしてたら人がくるぞ」

 口を尖らせ文句を言うユキだが、注意されハッとなり口に手をあてる。


「しゃあないな、ここは俺に任せとけ」

 そう言って、鉄格子を手で掴むとグニャリと形がかわり外れた。


「えールクア今何をしたのよ」

 驚くユキ。


「企業秘密だ、さぁ~さっさと忍び込むぞ」

 何か言いたげなユキを制して、窓ガラスもグニャリと曲げて侵入するルクア。


「お金のありかは何処なんだ」

「こういうのは大体屋敷の奥にあるか地下にあるものよ」

 自慢気に胸を張って言うユキに呆れながら、今回は何もいわずについて行った。


 廊下を進むとすぐに地下へと降りる道を見つけたが、今度は大きな鉄格子と南京錠がされている。ユキがニコニコ笑いながら

「ルクアお願い」


「しょうがねぇな」

 またもや大きな鉄格子をグニャリと曲げて侵入した。


 地下に降りて行った先に、今度は木の扉が南京錠で鍵がかけられていた。

 また俺の出番かと思い、ユキに視線をむけると

「今回は私が開けるわ」

 ポケットの中からピッキングの道具をだし手慣れた感じで、南京錠を開けた。


「流石に道具ぐらいは用意してるか」

「そりゃ本来は私が開ける筈だったし」

 何処かばつが悪そうな顔をするユキ。


 扉が開いて中に入ると、机に札束の山が積まれている。


「凄い量の札束だな、だいぶ溜め込んでるな」


「そうね、全部頂いちゃいましょ」

 ユキの顔がだらしない顔になっている


(ホントに義賊なのか?)

 ユキの顔を見て心配になるルクア。


「さっさと袋に詰めてずらかるぞ、こんな所で見つかったらヤバいからな」

 すると外から鉄格子と窓が破られてるぞ、と言う大きな声が響いた。


「ヤバいずらかるぞ」

「うん」


 急いで階段を駆け上がる二人。

 駆け上がった先に騎士がいたので、蹴り飛ばして逃げるが後ろから大勢の騎士が追ってくる。


「ちょっとどうするのよ」

 焦るユキ。


「ったくしょうがねぇーな」

 そう言うとルクアがポケットから、煙玉を投げつけた。


 煙を浴びた騎士達が目が痛いと叫んでいる。 

「今のうち逃げるぞ」

「うん」

 その隙に、窓ガラスと鉄格子をゼウスでグニャリと曲げて脱出した。


 どうにか脱出した二人は、ルビーがいる屋根の上に戻ってきた。

「そっちは上手く行ったか?」

 ルビーがルクアに尋ねてきた。


「バッチリだ」

 ルクアとユキはルビーにニカッと笑ってみせた。


「それにしても綺麗に燃やしたな」

「そうだろ」

 ルクアがガンバレ男爵のツルツルの頭を見て感想をもらす。それを聞いて自慢気に笑うルビー。


 その言葉通りに髪の毛だけで綺麗に燃えている。皮膚には火傷した様子はない。

「俺の髪を燃やしたやつを頑張って探しだせ」

 相当お怒りのようだ。


 外も日が昇りだし、明るくなってきた。

 細い裏道を通り一夜を過ごした屋根の上に戻ってきた。


「どうにか戻ってこれたな」

 一息つくルクア。


「今回は助かったわありがと、ルビーもありがと」

 ユキのお礼に笑顔で答え三人は屋根に腰を下ろした。


 下の方から、探せ探せ、見つけ出せと、騎士達の声が聴こえてくる。


「これをどうやって配るんだ?」

 ルクアがこれからの話しをしようとしたその時、屋根の上にトンと軽やかに人が着地した。


 引き締まった身体の男?イヤ女?なのか、髪は角刈り顔は女性らしい化粧をしている。


 三人は素早く立ち上がり、屋根の端に移動し距離をとる、ルクアがユキとルビーを庇うように前にでる。

 ルクアとユキは身構えてるが、ルビーは手を頭の後ろで組突っ立ている。

「誰だ、何のようだ?」


「私はゼロック警部よ、何やら屋根の上から怪しい気配がしたから覗きにきたの」

 

警部と聞きさらに警戒心を強めるルクアとユキであった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ