仲間達のルクア子育て記憶
ルクアはすくすくと育ち今日で18歳の誕生日を向かえギルドでお祝いをしている。
「ルクア18歳の誕生日おめでとう!」
皆からのお祝いの言葉と同時に盛大にクラッカーが鳴り響く。
色々な所からルクアも大きくなったなぁ~とかもう18歳かぁ~と聞こえてくるので若干照れくさそうに苦笑いするルクア。
ルクアが立ち上がり、皆を見ながら
「皆!!俺を家族に迎えいれてくれてここまで育ててくれてありがとう」
「立派になったわね」
「そうだな、これも全てレタスの教育のおかげだな」
そう言いながら涙ぐむオウミとルビー。
そこにモクリンもやってきた。
「ホント立派に成長したわね」
頬に手をうっとりした表情でまったり話す。
三人がルクアの成長を嬉しそうに眺めているとルクアがなにやらガン見してニヤッと笑いながら気持ち悪い顔をしているのが目にはいる。
「どうやら違う方向に成長したみたいね」
「そうみたいだな」
「あらあら」
三人がルクアの目線の先を追うと、ガウさんの白い美脚がスリットの隙間からチラチラ覗いている。
ルクアはそれを見ようと一生懸命のようだ。
それに対してルクアにジト目を向け呆れる三人。
「最近はまともだったのに」
ル「ルクアはやっぱりルクアだな」
「そうみたいねぇ~」
三人がそんな話しをしていると、ルクアがビクとして目を反らしている。
ガウがルクアをギロっと睨みつけているのだ。
そんな様子を見てタメ息をついた後、三人は顔を見合わせクスっと笑った。
そしてこういう時は決まって昔話にはながさく。 「小さい時はあんなに可愛いかったのにね」
言った後にオウミが微笑んでいる。
ルビーが一歳の時の事を思いだす。
「そうだよな、一歳の時なんて」
○一歳の時の回想
一歳の時初めて歩いて自分の所まで頑張って辿りつこうとするルクアを応援しているルビー。まるで弟を見守るお姉ちゃんのようだ。
「頑張れルクア」
まわりにも人が集まり応援している。
まだまだたどたどしい歩きだがなんとかルビーの元に辿り着いたルクア。
「頑張ったな」
と褒めながら頭を撫でてあげる。
それを見てたレタスが羨ましそうに手を差し出す。
「次は私の所までおいでルクア」
ルビーの所について満足したのか、ルビーに抱っこをせがむルクアであった。
自分の所に来てくれなかったレタスは床に蹲り悲しんでいる。
○現代
「確かにあの時のルクアは可愛いかったわね」
「レタスは可哀想だったけど」
オウミとルビーがあの時の事を思いだし微笑んでいる。
「三歳の時にも面白い事あったわね、あれもレタスが可哀想だったけど」
モクリンも何かを思いだしたようだ。
「あれは酷かった」
「うん、せっかく起きたけどショックでまた寝た」
近くにいたヒナタとヨルも会話に入ってきた。
「夜行性のヨルが昼間から起きてるのは珍しいな」
「今日は誕生日だから頑張ってる」
ルビーの問いかけに抑揚のない声で返事をし無表情でVサインするヨル。
「ルビー話しがそれてる」
ヒナタが無表情で抑揚のない声で突っ込みをいれた。
「ワルいワルい、珍しかったからつい、それでモクリン三歳の時の話しってなんだ?」
○三歳の時の回想
レタスに抱っこされているルクア、レタスの胸を枕にするかたちで抱っこされている。
「何でお母さんのお胸は皆より小さいの」
ルクアに胸の事を言われ、頬がピクピクと引きずっている。
長い間この体型なので今さら気にする事はないと思っていたが、自分の子供として育ててるルクアに言われるのは思いの他ショックみたいだ。
「あっお母さんゴメンなさい、ヒナタとヨルとヒメもだった」
近くにいたヒナタとヨルも巻き添えをくらい、二人ともグフと胸にダメージを受けているようだ。
ヒメは近くにいなかったので、この話しは知らない。
その後レタスから良い男になるにはと長々と説教を受けたルクア。
説教が嫌になったのか、ルビーに泣きついたルクア、そんなルクアを見てレタスは怒りすぎたとアワアワしていた。
ちなみにルクアは嘘泣きであった。
ニヤリと笑っているのをルビーはみていた。
○現代
「あの時のレタスは怖かったな」
苦笑いするルビーであった。
そこにピカリンがひょっこり顔をだした。
「何の話しをしているのですか」
「ルクアの昔話してた所よ」
オウミの返事にピカリンがう~んと唸りながらルクアとの思い出を思いだしている。
「私はルクアに小さい頃毎日のようにお馬さんをさせられました。」
お馬さんをしてた姿を思い浮かべ、苦笑いしながら語るピカリン。
「確かにピカリンは一時期毎日のようにお馬さんしてたな、たまには私もお馬さんやりたかったな」
羨ましそうにピカリンを見つめるルビーだ。
「言ってくれればいつでも代わってあげました」
眉間に皺をよせ、口を尖らせ愚痴を漏らすピカリン。
よほど大変だったみたいだ、思い出しただけで疲れた顔をしている。
オウミがウーンと考える素振りをして。
「私は六歳の時に初めてルクアにゼウスを教えたのが思い出深いかな」
○六歳の時の回想
オウミがギルドの椅子に座って、指先に水球を作って暇潰しをしていると。
「オウミ、どうやって水の球だすの」
この時はまだ可愛いルクアが首をかしげながら訪ねてくる。
「これはねゼウスという力なの、その力のなかでも私は水を操るのが得意なの」
そう言うと、オウミが水球を大きな龍へと変化させた。
それを見たルクアは驚きそして喜んだ。
「オウミ凄ーい、僕もゼウス使えるようになるかな」
オウミが優しく頭を撫でながら
「ルクアなら凄いゼウス使いになれるよ」
と微笑みかけた。
○現代
「だからあの時期からルクアが皆にゼウス見せてと言いまわってたのか」
あの時の事を思い出し納得した表情をするルビー。
オウミもそれがきっかけでルクアがゼウスに興味を持ち始め、その頃から少しずつゼウスを教えてあげたなと思い懐かしむ。
ルビーはルクアが10歳になった頃、俺も強くなりたいと言いだしてルクアを本格的に鍛えだしたなと振り返る。
「そうですね、ピカリン達って強いんでしょ戦い方教えてと言われました」
あの頃を思い出し微笑む二人。
「ルクアは強くなったけど、私達みたいに一般的な心にはあまり素質がなく、白の心の素質だけはあったみたいね」
あの頃頑張っていたルクアに水の心を教えていたけど駄目だったなとオウミが振り返る。
「私達も光と闇の属性を教えたけど全く使えなかった」
ヒナタもあの頃を振り返りその横でヨルが頷いている。
この世界でいう一般的な心とは、土、火、水、木、風、雷、光、闇だ」
「そんな所まで前世のルクアにそっくりだな」
昔と今を比べ同じなのが可笑しく、笑うルビーだった。
「そうよね、昔は可愛かったのに最近ではエッチな性格から見た目まで瓜二つよね」
モクリンの言葉に皆がウンウンと頷きため息を吐く。
「成長を楽しみにとか言ってたけど、まさか見た目までそっくりとは創造神の野郎やりやがったな」
ルビーは言葉では怒っているが、表情は少し嬉しそうだ。
「そうよね良い事なのか悪い事なのか今はわからないわね」
「このまま記憶が戻らなかったら寂しいだけよね」
一方オウミとモクリンは困り顔だ。
そして夜になり丸一日かけて行われた誕生日パティも終わりをむかえる頃、ルクアがカウンターの上に立ち何やら喋りだす。
「今日は皆ありがとう、18年間皆に愛されてるのを感じれる毎日だった」
皆がルクアを見上げ同じ事を思っただろう
(バーカ、皆前世の時からルクアの事が大好きなんだよ)
ルクアは一息置きまた喋りだした。
「だから明日から俺は旅にでる、このまま甘えた生活は駄目だ」
それを聞いた皆は急な報せに寂しそうな表情をしている。
何かを閃いたのかレタスが口元だけニヤリ笑い悪い顔をした。
「それと、俺は男友達がほしい、まわりに女性しかいない環境で育ったから男友達がいない、という事で母さんいいよな?」
ルクアが真ん前にいたレタスにむけて真剣な眼差しでお願いする。
レタスもこのままでは駄目だとわかっていた、しかし離れるのが寂しかった、500年ぶりに再開した、かつて親代わりにもなってくれたお師匠様。
今世は自分の息子だ。寂しいけど息子の為を思うならと我慢した。
「いってらっしゃい」
と優しく微笑んだ、しかしレタスにも考えてる事があった。




