ルクアとの過去と約束
(過去回想)
皆でルクアが寝ているベッドを取り囲んでルクアを見つめている、その中には涙を流している者もいる。
今にも泣きそうなルビーが声をかける
「ホントに死ぬのか」
「お師匠様死ないですよね」
レタスも声をかけルクアの手を握りしめ、涙を流している。
「俺も年には勝てねぇみたいだな」
弱々しくルクアが言う。
「何言ってるんですか、ルクアらしくもないですよ」
ピカリンも涙目になりながら声をかける。
「皆と出会えて良かった」
今にも目が閉じそうなルクア。
涙を流しながらも、ルビーが奥歯をぎゅっと噛み締め微笑んだ。
「私達もルクアに会えて良かった」
オウミは最期に皆が秘密にしていた事を聞いてほしかった。
「ルクアには言ってなかったけど、私達には使命があったの。私達の寿命が不死なのは前に話したと思うけど、その理由がね私達は邪神を倒す為に創造神に創られたからなの」
オウミも涙を堪え、ぎゅっと口元に力がはいる。
ルクアがオウミの方に手を伸ばす、歳をとったが決して弱々しい腕じゃない、むしろ力強い腕だ
その伸ばした手をオウミが掴む。
「何でそんな大事な事教えくれなかったんだ」
「貴方に教えたら倒しに行こうとするでしょ、けど邪神には決して勝てない、私達が力を合わせても封印するのがやっとなの」
悲しい気な表情でオウミが語る。
オウミが握るルクアの手に力が入り、死にかけている人間がする顔じゃない、自信満々の顔でオウミに言う。
「俺様に不可能はねぇって知ってるだろ、暴れてたお前達を倒し皆仲間にしたんだ、邪神だって倒してみせたさ」
オウミがパッと目を見開き、ふっ、と笑い
「貴方はそうだったわね、もっと早く言えば良かった」
オウミがルクアとの楽しかった日々を思いだし、涙を流しならがも微笑みを浮かべた。
「けどね、そんな使命を忘れるぐらい楽しい日々だったの、永遠を生きる退屈な日々に貴方は光をくれたの、貴方が私達に家族で仲間で友達と言ってくれたのが、孤独な私達には嬉しかった」
ルクアが閉じかけてた目を開き、皆を見回して皆に向けて言葉を紡いだ。
「俺の人生、皆のおかげで楽しい日々を過ごせた。俺の家族で仲間で友達になってくれてありがとう」
一度は笑顔で塞き止めてた思いが、あふれ出すルビー。
ルビー「何で私達不死なんだよ、何で私達一緒に死ねないんだよ、何で先に死ぬんだよ」
「なんだよ、ルビーらしくない」
ルクア優しい目でルビーを見つめて声をかけるが、ルビーは泣き止まない。
そんなルビーを見て今まで黙ってたモクリンが優しく後ろから抱きしめルビーに語りかける。
「ルビーそんなに泣いてたらルクアが安心して眠れないでしょ」
嗚咽を漏らしながらも返事をするルビー。
「うん」
そんなルビーを見てルクアが力強い瞳で見つめて言った。
この瞳はルクアが必ずやり遂げると決めた時に見せる瞳だ。
「わかった、それならまた必ず皆の前に戻ってくる、そして俺様が邪神を倒して不死を解いてやる、それでどうだルビー」
この瞳を見せたルクアは必ずやり遂げると知っているルビーは笑顔でうなずき、それと同時にルクアが目を閉じた。
「うん、必ず!約束だから、ずっと待ってるから」
この日仲間達に見送られルクアは120歳の生涯に幕を閉じた。
ルクアが死に悲しみに包まれているギルドに、創造神が光の中から現れた。
皆悲しみにくれているので、創造神を無視している。
創造神がゴホンと咳払いをして話しだす。
創造神「皆無視とは酷いな、良い事を教えてあげようと思ったのに」
こっちは悲しんでいるのに、空気を読めない創造神に苛立たしげに言い放つルビー。
「なんだよ良い事って、こっちはそんな気分じゃないのによ」
「創造神の名の元に約束しよう。ルクアを必ず生まれ変わらせると、そして邪神を倒したあかつきには君達が望む寿命を与えると」
その言葉を聞きレタスが創造神の元に駆け寄りすがりつくように創造神を見る。
「その約束本当に本当に守ってくれますか?」
「約束しよう」
それだけを言い残して創造神は消えた。
それから500年の間、ルクアが創ったファミリアフレンズギルドを守り、ルクアがやってきたように大陸各地の困った人達を助けた。
仕事の合間を見つけてはルクアが生まれ変わってないか大陸各地を探しまわった。そして今ルクアが戻ってきた事により止まってた時が動きだす。




