オニヅカの脅威
ルクアに捻られたオニヅカとかいう組織の男が逃げ帰って行った後一人の男が近寄ってきた。
「おい、兄ちゃん達オニヅカの連中に手をだしたのはヤバいぞ、すぐにこの町を去った方がいい」
男が言うには、オニヅカは一年ほど前に突然やって来たギャングらしく、此処等一帯を仕切りらし騎士達もなかなか手を出せずに困っているらしい。
「何で子爵家の騎士団が手をだせないのよ」
ユキが男に食って掛かるような勢いで問いかける。
「騎士も最初は動いてたが、ある日町民に手をだしたオニヅカの奴らを捕まえたんだが、その捕まえた騎士達の家族が酷い目に遇わされてな、それ以来手をだせずにいるんだ」
「そんなの一斉に捕らえちゃえばいいじゃない」
「それがな思ったより大きな規模らしく難しいんだよ、それにボスが相当強いらしくてな」
「それは困るわね」
ユキもさっきまでの勢いがなくなり、困り顔で首を捻っている。
(どうしてこんな厄介事ばかり起こるんだよ、普通に旅したいだけなのに)
ルクアは心の中で嘆いている。
「じゃあ~さっさとこの町でて行こうぜ」
「え~私は宿でゆっくり休みたい、シャワーも浴びたい」
こんな時にわがままを言いやがってと、イラっとするルクアがケインに目でユキを説得してくれと目で合図する。
「長距離の移動で皆疲れているし今日は宿でしっかり休もう、見張られてる様子もないし奴らに見つからない内に宿に入ってしまおう。」
と言うケインの発言にルクアも従う事にした。
ケインは経験豊富、一方自分は世間知らずと言うのをルクアは理解しているからだ。
それからすぐに宿を探し身を潜めた。
部屋に荷物を起き夕飯前にルクアの部屋に集まりこれからについて話し合い、話し合いの結果明日の朝早く塀からこの町を出ると決まった。塀から出る事にしたのは、入り口の門が奴らに見張られている可能性を考えてだ。
ちなみに夕飯は宿に食堂がなく、泊まる前に買えたパンのみだ。各々パンを食べ眠りについたが皆量が足らずお腹が減りなかなか眠りにつけないが、目を瞑っていれば知らない内に眠っていた。
ルクアがハッと目を覚ました。朝日が昇り外の道は賑わい始めている。旅の疲れもあってか寝過ごしてしまった。




