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ファミリアフレンズ  作者: ネコ雲


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21/23

レタス生誕の地

 

 ルクア達三人は今森の中の街道を歩いている。

 「ずっと森の中だな」

 「そうね、もう少しこの道は続くわよ」

 ルクアは頭に両手を乗せプラプラ歩きながらユキと話しをしている。

 街道を歩いていると遠くに石碑が見えてきた。

 「あれがユキが言ってた石碑じゃないか」

 石碑を見つけたルクアが走って駆け寄って行く。

 

 「えーっと何て書いてるかな」

 石碑にはこう書かれている

 ここは英雄ルクアの唯一の弟子が産まれし村の後

と書かれている。つまりレタスが産まれた村なのだ。勿論ルクアはその事を知らないので、まさか自分を育ててくれた母親代わりのレタスが産まれた村だとは思わない。


 遠くからその様子を見ていたレタスが悲しい表情をし、昔ルクアに聞いた話しを思い出していた。


◇◇◇◇◇


 ルビーを仲間に加え四人で旅をしていた時にルクアはレタスの村にた。ホントは村で休もうと思い立ち寄ったのだが、その時すでに村が魔物に襲われて壊滅していたのだ。

 「なんだよこれ」

 ルクアが村の惨状をみて驚いている。

 すると崩れた家の下から声が聞こえてきたので、駆け寄って瓦礫を退かすと、倒れている女性がいた。

 「この子をどうかよろしくお願いします」

 息も絶え絶えに、覆い被さるように守っていた赤ちゃんを渡してきた。赤ちゃんを渡した女性は穏やかな顔になり息を引き取った。

 この赤ちゃんこそ後のレタスだった。ルクアがレタスを抱っこするとレタスが大きな声で泣き出したのだ。四人とも子育てなどしたことがないので、慌てふためいている。

 「どうしたらいいんだ」

 「とりあえず揺らしたらどうだ」

 ルクアがケインに助けを求めた。揺らすと言っても加減を知らないルクアは、レタスを抱えたまま右に左にと凄い勢いで揺らしている。

 普通の赤ちゃんなら泣きそうなものだが、レタスはキャッキャキャッキャ喜んでいる。


 しばらく続けているとレタスが眠りにつき、落ち着く四人。ルクアはレタスを抱えているので、その場に残り、他の三人は生き残りがいないか町をみまわったが生き残りはおらず、酷い有り様だった。

 その報告を聞いたルクアはルビーにお願いをする。

 「ルビーこれ以上魔物に食い荒らされないように綺麗に燃やしてくれ」

 わかったと頷いたルビーは炎を吐き綺麗に燃やしつくした。

 それからしばらくの間、レタスのお守りをしながらの旅が続いた。

 「そういえば名前は何なんだろうな」

 ルビーが口にする。

 「最期の時に聞けなかったな」

 ルクアがじっとレタスを見ながら

 「よし、決めた今日からお前はレタスだ」

 こうしてレタスはレタスになったのだった。

 

 四人とこれから出会う仲間達は苦戦しながらも協力してレタスを育てあげた。エルフは十五歳ぐらいまでは普通に成長しそこから成長が緩やかになるのだ。


◇◇◇◇◇


 「昔は村があったけど今は森になってしまったんだな」

 「そうね時の流れを感じわね」

 しみじみとしているルクアとユキ。

 「まだ英雄の弟子って生きているのかな」

 「どうなんだろうね」

 ユキは知らない振りをするが、ルクアが薄々ファミリアフレンズの関係者ではないかと思っており、ファミリアフレンズは英雄ルクアが仲間と作った事で有名なので多分身近にいたんじゃないかと思っている。世間知らずなルクアはそのような事情は知らないのだが。


 遠くで見守っていたレタスは

 (私ならここにいるよ~)

と心の叫びをあげていた。

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