仲違い
オウミからの報告を受け皆がルビーを非難する。
皆伯爵亭の事はやり過ぎだと思っているが、キミコが尻拭いしてくれたので、さほど気にはしていないようだ、それよも怒っているのが、同行を断られネックレスを返された事についてだ。
ルビーだけ一緒に旅をしてズルいや、ルビーが暴れたせいで断られたや、ルビーは短絡的すぎる等、皆言いたい放題ルビーに怒りをぶつけている。
少し言い過ぎな気もするが、皆がどれだけ一緒に旅をしたかったか、どれだけルクアにネックレスを持っていて欲しかったか、その気持ちが皆わかる為怒りが止まらずルビーも皆の怒りを甘んじて受けている状況だ。
「まあまあ皆ルビーも反省しているしそのくらいにしとこ」
フェーが皆の間に割って入る、皆も熱くなりすぎたと反省し黙りこくる。
ルビーは俯いたまま顔をあげないが、
「ごめん」
と一言だけ言葉をもらす。
「皆も今は冷静じゃないし、ルビーはしばらく私らと封印の地に行っとこうか」
フェーの提案にルビーが無言で頷き、それを皆も止める事をしなかった。
「じゃあ~スーも戻ろうか、後ハクとメラもってあれ?二人とも何処いった?」
フェーが辺りを見回すが姿がない。
「さっきまでいたのに何処行ったんだ」
ガウが鼻をピクピク動かし、皆も辺りを探すがみあたらない。二人は上手い事気配を消し何処かに行ってしまったみたいだ。ちなみにハクとメラはまだ幼い為、元の姿でいる方が楽な為元の姿でいる事が多いが、人間の姿にもなる事が出来る。
「心配いらないでしょ、その内ひょっこり帰ってくるわよ」
オウミのその言葉で皆も探すのを諦めた。
「じゃあ~私らは戻るね」
フェーとスーもルビーを連れて戻っていった。
フェーとスーの二人は基本的に封印の地にいる事が多いので、封印の地がホームになっている。
一方その頃、ルクア達も次の町を目指して歩いていた。
「ユキ、次はどんな町なんだ?」
「次は子爵領で割と平和な町よ、ただ伯爵領が広いから三日ぐらい歩かなければ行けないわね」
「じゃあ~のんびり行くか」
「そうね、けど途中に確か石碑もあったわね」
「それは楽しみだ」
ルクア達は楽しくお喋りしながら次の町を目指すのだった。




