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ファミリアフレンズ  作者: ネコ雲


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16/18

ルビーのぶちギレ


 ルクア達は走りだしてすぐ伯爵亭がある方向の夜空が赤く染まっている事に気付き走るスピードを更に上げた。ルクア達の全力であれば後二分あれば辿り着く距離だ。


 その頃伯爵亭ではツントロン伯爵の一人娘デレシエルが居ない事で騒ぎが起きていた。

 先に団長が避難させたと思っていたツントロン伯爵だったが、娘が逃げ遅れた事に気付き炎の中に飛びこもうとしているのを騎士達に止められている状況だ。

 団長はツントロン伯爵の部屋に向かう前にデレシエルの部屋に寄ったのだが姿がなかったので、先に避難したのだと思ったと報告しながら、団長は膝をつき深々と頭を下げるが、絶望的な表情を浮かべ泣き叫んでいるツントロン伯爵の耳には聞こえていなかった。

 

 そのタイミングでルクア達が伯爵亭に到着し、ルビーがやったのだと悟ったが、ルビーを良く知るルクアからしたらとてもじゃないが、信じられない事だった。


 ルクア達が立ち尽くしていると、夕方絡んできた騎士の一人がルクア達に気付き声をあげた。

「あそこに賊の仲間がいるぞ」

 その声を聞き、騎士が指を差したルクア達に視線が集まる。

 騎士団長が鬼の形相で声を上げる、

「なんとしても捕らえろ、絶対に逃がすな!」


 いきなりの出来事で身動きが出来ず、三人はあっさり騎士取り抑えられてしまった。そこに最初に声を上げた騎士が近付いてきて

「伯爵、団長こいつです。こいつのネックレスを取ろうとしてあの女にやられたのです」

とルクアを指差した。夕方おこった事はすでに伯爵と団長には報告済みだ。


 普通なら無理矢理奪おうとした騎士が悪いのだが、伯爵は騎士が自分の為にした事に逆らい暴行まで加えたという事は、伯爵の命令に逆らう事と同じと思っている。


 伯爵と同じ考えの団長がルクアの胸ぐらを掴み持ち上げ伯爵の近付くに叩き付けた。叩き付けられたルクアは顔を歪ませ痛み動けないでいた。

 ケインとユキも抵抗しようとするが動けないでいた。


 伯爵の近くで横たわっているルクアを伯爵は怒りの籠った目で何度も踏みつけている。


 ルビーは銃を取り返した後伯爵亭からでる為に玄関を目指して女の子と一緒に歩いていた。

 普通の人間ならたえられない熱さだが、女の子のまわりには黄色炎の膜が張られているおかげで無事のようだ。

 ルビーはゼウス火の心を進化させた、獄炎の心の顕現者だったので、火の動きや温度を操るのは簡単な事なのだ。


 この惨状もルビーの炎のせいだが、ルビーの炎のおかげで女の子は無事外まで辿りついた。勿論ルビーも無傷だ。


 しかしルビーが外にでて初めに目にした光景が、ユキとケインは地面に押さえられ、ルクアは踏みつけられネックレスが引きちぎられる所だった。


 ルビーがその光景を見た瞬間激しい咆哮を上げ誰の目にも留まらない速さで伯爵に殴りかかろうとした瞬間ルビーのパンチはオウミによって受けとめられた。

 

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