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ホロウの放浪譚 1部  作者: あんたったー
第一部 二章 ドラゴン討伐編 【ヨーラ】
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第三十四話『弱み』

 体から力が抜ける、ていうか元の身体能力に戻った。

 周囲を見回す、するとユーガやシロたちがいた。

 テシリアさんはこいつらから悪魔を話すために悪魔を吹っ飛ばしたらしいのに。

 この近くまで来ていたらしい。


「あぁ〜、心配かけた」


 俺が声を上げたと途端に、みんなが一斉に寄ってきた。


「殺すぞ」


 ついでにテシリアさんに死刑宣告を受けた。


「やめてくださいよ」


「カエデさんッ!」


 シロが俺に向かって抱きついてくる。


 デューク達は何が起こったか理解ってない様子で天才くんだけ無表情だった、

 ユーガもこっちに走ってきて歩けない俺を背中に乗っけてくれた。

 そういえば前アイツに体乗っ取られた時もこうだったな。


「ほんと、心配しましたよカエデさん」


「ほんと悪かったって」


「心臓に悪い」


 ユーガも心配してくれてたらしい、


「こんな驚かされることは初めてだ」


 なんてことを、ベテラン冒険者っぽいデュークが言う。

 まあ、ベテランといってもこいつも若いんだろうが。

 俺もか。


「ほんっと、あんた何者よ、あの魔力量」


 そんな事言われましてもステラさん、

 あれ俺じゃない。

 てか声は聞こえなかったけど、一瞬ナラルティアさんの顔が怖かったような....。


 多分気のせいじゃない、何故なら泡吹いて涙流して気絶してるから。

 本当にどうしたんだろうか。

 ちなみにドイズ(鎧さん)って本当に今回喋らなかったな。


「狸、これを持っておけ」


 天才くんが石でできた手のひらサイズの円盤を渡してきた。


「興味が湧いた、それを使えばいつでも連絡ができる、俺が呼んだら即出ろ」


「わ、わかった」


 これはいわゆる連絡先交換というやつでは?

 そうか、俺と天才くんはもう友達だったのか。

 っと、そんなことより。


「テシリアさん、本当ありがとうございました!」


 腰を曲げて、礼を言う。

 思えば、今回の討伐、俺は試されていたのではなかろうか。

 何がどのようにして、なんてのかはわからないが。

 おそらく合格したのだろう。


 悪魔が殺されず、今俺がこうして生きてるのが、その証拠だ。


「ハァ

 貴様に感謝されるほど貴様を強くした覚えはないな

 まだカス未満の奴がうぬぼれたものだ」


「そのこともですけど、悪魔のこと

 生かしてくれてありがとうございます

 テシリアさんに酷いことしたらしいのに」


「そのことなら気にするな

 まだまだ聞きたいことが山ほどあるからな

 それと、貴様が討伐作戦に呼ばれたのも

 私がその担当になったのもただの偶然だ」


 テシリアさんは遠回しに、悪魔目的に俺が呼ばれたわけでも、テシリアさんが来たわけでもない。

 ということを伝えてくれたのだろう。


 もしや3人の中ではテシリアさんが一番マトモなのでは?


 なんやかんや、俺的には全て丸く収まり、ドラゴン討伐作戦は終わった。


◆◇◆


「まさかア、ナァ

 カエデが悪魔へ与える影響ガア

 あァそこまで、高かったとはナ?


 ン~にしても【テシリア】ァ!

 アイツは邪魔だなッ!うん。

 他もだ!他も!

 二人とも厄介ダ!!


 カエデを壊したときの為の保険にも

 消したほうがいいかア?


 ナァ!?」


「焦るな、馬鹿め

 万が一もある少しは考えろ愚図

 それに、カエデを壊すのは最終手段だ、鳥頭


 あのドぐされ悪魔を消すのだけは確実にせねばならない

 慎重にやる、じっくり、確実に、だ


 そのうえで俺の物にする

 わかったか」


「わかったってエ

 うん

 やるなら確実に!

 バルもそう思う。


 楽しみだナア?」


「ふん、行くぞノロマ」


「アアア!!」



ーーーーーーーーーー




 おかしい。

 何故ここまで自分を制御できなかった?

 あそこまで行動にでるような奴じゃなかった筈だ僕は。


 テシリアと戦った時も、負けた後も。

 おかしい。


 違和感が、胸を支配する。


 今まで無くしていたモノが、捨てたものが。

 隠せていたはずのものが。

 捨てたはずだ、なくしたはずだ、もうないはずだ。


 ッ....。


 嘘だろぉ。


 勘弁してくれよ....。

カエデ(´-ω-`)「とにかく一件落着、だな」←二度黒焦げ

ユーガ(´-ω-`)「あぁ、」←無傷

シロ(´-ω-`)「何事もなくてよかったです」←一瞬死んだ

デューク(;´・ω・)(大丈夫かァ?コイツラ)


最後の奴、喋り方はイクサに似てますが別人です。




此度の戦いにおいて。

犠牲はゼロだったものの戦った者の精神的な傷は重い。

皆強がってはいるが、途中全滅を覚悟したのも事実。

勝てたのもほぼ運みたいなものであり。

そもそも自爆が成功していたらひとたまりもなかった。

訓練も含めて、精神的疲労はちょっとやそっとじゃ済まない。

そんな中、本気で『無事』だと思ってるヤバい奴が二名。


一人は精神やらがいろいろぶっ壊れているヤバい奴。

一人はいつでも逃げられたから余裕ぶっこいてるヤバい奴


狸のアイツと天才のアイツです。


読んでくださってありがとうございます!

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