第三十二話『超肉弾戦』
<いや殺すなよ?絶対に!>
君、どっちの味方だよ
<そら両方だ>
あっそ、まぁいいけど。
いや、なんで僕の味方なんだよおかしいだろ。
確かに奴らは助けたけど。
僕はこいつは殺すつもりだよ。
「もう一度聞く、ガキはどこだ」
チッ、お互いこうして立って向き合ってると、身長差的におっぱいしか目に入らない。
決して僕は小さくないが、このおっぱい野郎ができすぎるんだよ。
しかし、聞き方からして僕の予想が外れたか。
コイツの中では完全に僕とカエデは別人らしい。
てっきりコイツは僕とカエデは同一だとでも思ってるんだと思ってたけど。
違うのか。
「あ〜無事無事
僕の頭ん中でテシリアさんどーこ―言っててうっさいんだけど
躾がなってないんじゃないの?」
あんたのせいで頭ん中がくそうるさいんだよ。
「奴が貴様の邪魔をしているなら
躾はしっかり出来ていると思うがな
なあ?」
問いかけた―――。
カエデの意識があることに気付いている?
真意は何だ?
「あ〜、あくまで僕は悪魔っていうスタンス?」
<何言ってんだお前>
シャレじゃないよ、空気読めないなあ君。
絶対モテないでしょ絶対。
すごい気分悪くなった。
<うっせぇ!
記憶ないんだからわかんねぇだろ!
もしかしたら前モテてたかも知んねぇだろ!
いやまあ確かに空気は読めてなかったが>
ないでしょ
<ないな>
「僕、君になにかしたっけ?」
どうにか隙を探れないかな〜......。
「あぁ、先程言った通りだ
以前、貴様に故郷を滅ばされた」
<お前何したんだよ>
「へ〜
君みたいなおっぱいゴリラ
見てたら忘れてるはずないんだけどな」
<おい!おっぱいゴリラ言うな!>
「当時は子供だったしな」
<お前小さい時のテシリアさん見たことあんの?>
「へえ、ずいぶんデカくなったもんだね」
<おま、それセクハラだぞ>
っうるさいなあ!?
いちいち挑発に突っ込んでこないでくれる!?
さっきからずっとさあ、ちょっと黙ってて!
<あ、ああ>
にしても、なかなか動じねぇなコイツ。
お前ンとこの教官どうなってんだよ。
<俺もよく知らねぇよ
てかよく教官ってわかったな>
見りゃ分かんだよなんとなく。
周りの奴らの視線とか。
お前のその態度とかな。
「逆に貴様は一切変わっていないようだが、
とうとう不死身にでもなったか?」
「生憎!
そんなつまらないものに興味はないね!」
『不死身』―――。
「それともこのピチピチぼでーが羨ましいのかな!?
おばさんはッ!?」
「私はまだッ26だッ!!」
テシリアの拳が叩き込まれ、地面にめり込む。
全身のありとあらゆる方向から痛みが流れこむ。
まずい、ほんとまずい..........。
このままじゃ殺されちゃうかもね?
カエデ。
<——ずいぶん、嬉しそうだな>
あ?
どういう意味だ。
<お前、死にたいんだろ?>
は?
<お前は一目見てすぐ、テシリアさんに勝てないと反した
それなのに逃げも隠れもしない。
殺すとか言っときながらそんな素振り見せないし
どうせ、テシリアさんにやる気をださせるためだろ>
ったく、何を言い出すかと思えば。
いっただろ、こいつは殺す。
秘策があるんだよ。
だからちょっと黙ってろ。
見透かしたようなこと言ってんじゃない。
「いってえ、なあ!」
もうやめだ、音速?
なんで僕がこいつの速さに合わせなきゃならない。
もっと早く、もっと効率的に。
無駄を捨てろ、合理的であれ、非情になれ。
敵は、眼前だ。
「っらぁっ!」
おっぱいの反応できないであろう速さで、拳を、蹴りを、ありとあらゆる技を叩き込む。
生憎僕は軽いが、その分速さで威力を補う。
「ィッ」
しかし、先ほどの攻撃の影響か、無理な体制で連撃を続けた僕の体は、バランスを崩した。
この状態じゃ、構えも取れない、それに加え、おっぱいの準備は万全だ。
僕は先の攻撃で疲弊しきった。
まずい、このままじゃ死———。
「ハア!」
予想したタイミングで、予想外の威力の一撃が放たれた。
その攻撃を受けた僕は、後ろへ吹っ飛んだ。
カエデ"(-""-)"「お前、わかりやすすぎない?」
悪魔"(-""-)"「あ?なにが?」
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