閑話休題!アルバン国立学校!その14
お疲れ様でございます
ンー…
なんか雨ばっかりです
ハイ、行きますよ?からの、やっぱり行かない
絶対降って来るだろと思っていたら、降らない
行っておけば良かった…
さておき、本日のキララ、どうぞ
「…これが…私?…」
BARBER・ブーフの腕は、確かであった ―――
見事にファッション誌にあった通りの縦ロールに仕上げられ、店にあったピンクのリボンを巻かれたカルーシア ―――
現在鏡を見ながら、少し左右を向いてはその見栄えを確認しているところである
「ウェッヘッヘッ…パーマが落ちてきたらまたどうぞ。髪が痛まないように巻き直します」
「…ありがとう…ブーフさんでしたっけ?」
「はい、ブーフです」
最初見た時には触るどころか近寄る事すらお断りだったカルーシアだったが、ガッシリとブーフの手を取って握手を交わした ―――
それからアキラとポチ、ブーフ達はカザロフの湯でゆっくりして来る流れとなり、カルーシアは実家のファシリオンへとゲートで帰って行った
早くこの姿をマティスに見せたかったカルーシアだが、その前にやる事がある
城にある書物の知識を身に着け、何時間でもマティスに語れるように備えておかなければならない
それが済んだら今度はアシュフォード、こっちの方は年頃で独身の国王であり、いつ花嫁募集を始めるか分からない
帰ったら出迎えて来た、戦闘力高々1200の雑魚ジオニールをバーン!と手で払い、カルーシアは早速猛勉強を始めた ―――
一方その頃、カザロフ兵団寄宿舎のニルスん家、カンナの部屋 ―――
現在マティスが遊びに来ており、カンナ、ソフィ、ホロンと共に子リスの名前を考えている
「う~ん…まずオスなんだろうか、メスなんだろうか…」
でかいベッドの上でみんなと一緒に寝転がり、リスを眺めているマティス達 ―――
「ンー…見ても分かんない」
カンナがひまわりの種を差し出すと、リスの子は両手でそれを受け取って頬袋に詰め込んだ
もっとくれ、と、わさわさ手を動かしてアピールしており、フフッと微笑んだカンナは次の種をリスに渡した
かわいい…
カンナを眺めていたマティスは、一瞬リスの名前の事など忘れていた
「じゃあホロンって名前は?」
自分の名前をネズミに付けられたホロンは、ちょっと傷ついた ―――
「ソフィが良いと思う」
仕返しをされたソフィは、同じくちょっと傷ついた ―――
少しの間、目線で火花を飛ばしていた二人はお互い凶器を持って外に出て行った
ちなみに凶器とは新聞紙を硬く丸めてガムテを巻いた剣とお鍋の蓋の盾であり、これから行われるのは決闘である
負けた方がネズミの名前になる
流れで部屋に二人きりとなった、マティスとカンナ ―――
カンナはリスの手が届くギリギリの所にヒマワリの種を差し出し、ちょっとずつリスをこっちに近づけようとしている
マティスは部屋でカンナと二人きりというシチュエーションに対して考慮時間に入り、カンナのオマンを触ってみたいと思っていたが、それって嫌われたりしないだろうかとか考えていた
「あそうだ。この子の名前、チャックにしよう。私の弟の名前なの」
「うん。良いんじゃないかな。チャック?」
マティスが差し出したひまわりの種を受け取って頬袋に詰め込もうとしたチャックは、容量オーバーで詰め込む事が出来ず、1回巣に戻って行った
一緒にそれを眺めているマティスとカンナ ―――
「ねえカンナ、カンナってぼくのこと好き?」
唐突に投げ込まれたド真ん中ストライクの直球に、一球見送って投手マティスを見返すカンナ ―――
言われてその真意を計り始めたカンナは、どうやらガルルやペロリがヤッていた事を自分にしたいのではないか、という事に気がついた
「…」
忍法、無言 ―――
別に益光に教わった訳ではなく、乙女はデフォで使える
頬を赤く染め、おずおずとマティスを見上げるカンナ ―――
「ぼくはカンナの事が好きだ。ずっと一緒にいたい」
またもや撃ち込まれた戦艦マティスの46センチ砲に、巡洋艦カンナ、被弾 ―――
甲板では火災が起こり、消火活動が始まった
マティスの事は好きといえば好きなのだが、それは一緒にいる友達としてであって、そういう感情はまだ無い
答えに困ったカンナは立ち上がり、サンダルを履いて外に逃げ出した ―――
嗚呼…
他に何て言えば良かったのだろう…
こう伝えるしか無かったんだ…
ドアを閉じるカンナの背後にちょっと待ったハンドが上がりかけたマティスは、力無くその手を下ろした ―――
あのまま二人きりの状況でいる事に耐えられなかったカンナは、とりあえずソフィとホロンを探してみた
すると、外に出てすぐの所で二人が新聞棒で頭を狙い合っていた
「「ハァ…ハァ…」」
大親友の二人であるが、遠慮無く全力で殴り合っている
まずホロンが振り抜いた一欠という横薙ぎに、ほっぺを叩かれて軽く意識が遠のいたソフィがキレた
お返しに母、氷雨が使う、クルリと回りながらしゃがみ込み、下から振り上げる技でホロンの顎を叩き上げたソフィ
これでホロンもキレた
壮絶な死闘 ―――
マティスの告白の件について誰かに相談に乗って欲しかったカンナだが、この二人は今それどころではないらしい
困ってしまったカンナは、花壇のお花を眺めて現実逃避を始めた ―――
どうやらカンナは、この二人より先に大人の世界に踏み込んでしまった模様である ―――
後日譚・早風とガルシア一家 ―――
「…なんだと…どこのどいつだ、そいつは?…」
咥えていた葉巻を放し、目を剥いて声を荒げる男 ―――
ガルシア一家のボス、バスタです
「はい、どうやら流れ者のようで、地元のヤツじゃありません。どうしましょう、ボス?」
早風はまず、レストランにショバ代を取りに来ていたチンピラ共を成敗していた ―――
「…ふざけやがって…おいジョニーニョ…キッチリ落とし前を取って来い…俺にケンカを売ったらどうなるか、一目で分かるように殺せ…」
「はい!」
こうして早風はガルシア一家に追われるようになりましたが、ゾルの追跡に比べるとヒヨコに追いかけられている程度です




