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閑話休題!アルバン国立学校!その12

お疲れ様でございます


ウン…


君達はきっと、真面目なんだね…


本日のお友達はアリンコさんでした


それ、私が食べるヤツなんですけど


もう良いから持ってって下さい


さておき、本日のキララ、どうぞ

「ンー…どこ行ったんだ、あいつら」


辺りを見回してみるアキラだが、どうやら近くにはいない


一旦落ち着いて精神統一を始めたアキラは、アキラセンサーを発動させた



説明しよう、アキラセンサーとは? ―――


それはあらゆる音、匂いの感覚に加えて第六感までをも極限までに働かせ、周囲の気配や人物を探知する能力である


広範囲に渡る情報を一斉に処理し始める為、この能力は脳への負荷が大きい


使える時間は約1分である


ちなみにアキラ脳の処理能力はせいぜい3ハムスター程度であり、場合によってはカラスの方が高い


またもやアキラは、脳の大部分を筋肉にしてしまったのだ



「あっちか…」


そっちに行ってみると、アシュフォード城の前であった


「何やってたのよアキラ」


アポを取っているアキラがいなくて入れなかったので、みんなは門の前で待っていた



「あ、スマン。ベルタをトイレに連れて行ったら買い物に行きたいって言い出してな。今日はカツ丼だぞ」


自分は人を待たせるくせに自分が待つのはキライなザムダだったが、アキラが作るカツ丼とはザムダ史上No.1メニューである


ご機嫌斜め45度だったザムダは一気に90度まで回復し、そういう事なら仕方ない、と態度を変えた


「ン。じゃあ行こ」


「あ、すみませ~ん。本日アポを取っているアキラという者ですが」


門兵に話しかけると名簿を確認しに中に入って行き、ちょっとするとアキラ達は通された ―――



「ようアシュフォード」


「いらっしゃい。アキラさん、みんな」


まさかの国王を呼び捨て ―――


近くにいた近衛兵は慌て始め、コイツ牢にブチ込んだ方が良いでしょうか?とヒソヒソ話してきた


「いや、良いんだ。この人達とゴリオス殿、ザビーネ殿は特別だ。決して失礼の無いように」


「ハッ…」


その後、アキラは顔パスでアシュフォード城に入れるようになった ―――



それからアシュフォード先生に、国王ってこんな仕事してます的な講義を受けるお子様達


「「へぇ…」」


中でもマティスは自分がいずれアルバン国王になるので、熱心に聞き入っていた


父が国王なのでその辺の話は大体知っているカルーシアは、ずっと横目でマティスを観察していた



ウン…大分真面目ね…


ウチのお父様より立派な国王になるんじゃないかしら…


ン?…



その時、カルーシアに一つの閃きが走る ―――



ひょっとして、この話題トークならマティスが食いついて来るんじゃない!?…


手掛かりの一つすら無かったマティスという垂直な壁に対し、カルーシアはやっと右手をかけて登り始めた ―――



確かお父様の執務室には政治学や法律の本がいっぱいあった…


私がそれを覚えてマティスに教えてやれば、二人の時間とラブは加速するはず…



なんだか急に勉強熱心になり始めたカルーシアは手を挙げて質問を始め、アシュフォードは説明の為に図入りの本を持って来てカルーシアの膝の上で開いた


「まずこっちが人口の増減を表すグラフ、こっちが民の死因のデータだ。これを見ると…」



膝の上の本を見ていると、髪の毛がファサッと垂れて来たカルーシア ―――


その髪をすくい、優しく耳に掛けるアシュフォード ―――



ハッ…


やだ…イケメン…



母親に似た線の細い美男子であるアシュフォードの微笑みに、カルーシアは熱く心討たれた ―――



ウン…こっちも国王で独身よね…


全然アリなんじゃないかしら…


マティスの方がダメだった場合を考えると、こっちにも手を着けておくべきだわ…



カルーシアは二股ふたまたをかける事をチョイスした ―――


良い男を捕まえる事に人生賭かかっているのと同時に、そういう事に興味ツンツンなお年頃なのである



それから社会科見学が終わり、今日はカツ丼だぞー、と声をかけて回ったアキラ


純平だけ呼ぶつもりだったのだが、なんか近くにいたシグナスも着いて来た



「んじゃみんな、今から作るからちょっと待っててくれ」


「「ハーイ!」」


「あ、アキラ。あたし子供達と一緒にリスの餌を買って来るよ。あとみんなのお菓子も」


「「わぁい!」」


「ウン。んじゃ行ってら」


ザムダとローザ、お子様達が玄関から出かけ、アキラはトンカツの仕込みを始めた



まずは豚肉に筋切りを入れて固い所をこぶしで叩きのめし、お子様でも嚙み切れる柔らかいお肉に仕上げる


次にお肉に顆粒かりゅうの昆布だしと少量の塩を擦り込み、アミノ酸であるグルタミン酸とイノシン酸の旨味化学反応を起こさせる


そして溶き卵には少しだけ白出汁を入れ、揚がったカツと共に火にかけてトロトロの状態で丼に乗せる


最後に三つ葉を乗せて、完成である



テーブルに座ってお茶をすすっていた、買い物に行ってない組のそれぞれに次々とカツ丼を出していくアキラ ―――


そうこうしている間にお子様達が帰って来た


「「ただいまー!」」


「おう、お帰り。はっちゃん、ちょっとはっちゃん家のちゃぶ台借りていいか?この人数だと席が足りない」


「ウム…」


秒で行って帰って来たアキラと疾風がちゃぶ台を置くと、お子様達がキャッキャと座り始めた ―――


そこから本気ガチになった料理人シェフアキラは速攻で全員分のカツ丼を仕上げると、次々と目の前に置いていった



「「いただきまーーーす!」」



ふぅ…


そういえば俺の分作ってなかった…



高速で動いてちょっと疲れたアキラだが、みんな楽しくて美味しそうなので満足してソファーで横になった ―――

後日譚・ワオンとコリーヌ ―――


なんとかワオンを落とそうと思っているコリーヌ


でも実は表に出さないだけで、オオカミさんの方も虎視眈々(こしたんたん)と美人さんのコリーヌの事を狙っています


「今夜はちょっと蒸さないか?オレは涼しい所に行って来る。オマエも来るか?」


「どこへ行くんだ?」


小雨が降る中、黙って犬小屋を出て行ったワオンに着いて走って行くと、そこはカザロフの湯でした ―――


水風呂の中で鼻先でボールを突いてキャッチボールし、疲れて上がった後に店員さんに全身を拭かれ、エアコンの効いた部屋の畳で横になってハッハッ、と息をしている2頭


「さて、少し休んでいるといい。ここにはドッグフードと鶏の肝のスープというメニューがあってな…」


水風呂で一緒にキャッキャウフフ、ゆっくりしてからの、美味しいゴハン、からの、イチャる


ワオンのデートプランは完璧です

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