閑話休題!アルバン国立学校!その11
お疲れ様でございます
閑話休題なのに、ソフィが出て来なかった…
ガッカリしてしまったアナタ、申し訳ございません
今から書くんです
さておき、本日のキララ、どうぞ
「良し、皆揃ったな?じゃあ行くか」
「「ハ~イ!」」
こちらはアルバン国立学校 ―――
本日の授業はお休みであり、お子様皆でアストリア王国に赴いての社会科見学である
先生達は先生達で馬車に乗り、カザロフの湯へと社会科見学に行った
ちなみにカザロフの湯はアキラの手による増改築が進んでおり、1階休憩フロアには業務用のでかいエアコンが2台設置された
外にはエンジン式の発電機と蓄電器、エアコンの室外機、これで夏の暑い日でも快適である
横になって休める畳のスペースもあり、お風呂上りの人がそこで寝ていたりする
引率のアキラ、ザムダ、ローザに続いて、お子様達がゲートを潜る ―――
ゲートの中に入ると暗くてちょっと怖かったお子様達だったが、出た先はアストリア王国であった
「「わぁ…」」
一瞬で首都ウルブリアに着き、辺りをキョロキョロ見回すお子様達 ―――
整然とした街並み ―――
見慣れない物を売っている、立ち並んだ露店 ―――
綺麗な恰好の町往く人々 ―――
「じゃあアシュフォードの所に行くぞ。って、早速か…」
ソフィ、ホロン、カンナの3名は逆方向に走り出し、道端の大道芸人の前に並び始めた
大きいボールに乗ってナイフ4本をジャグリングしている大道芸人 ―――
ボールを踏みながら左右にクリクリと動きつつ、器用にナイフをお手玉している
「「…」」
食い入るように曲芸に見入っている3人 ―――
仕方がないのでアキラ達もそっちに行って見始めた
「ハァアアアアアアアアアアイッ!!それではこちらにおわすメリンダ嬢、ご覧下さい!これからこのナイフをメリンダ嬢に向けて投げます!」
木板に縛られて、目隠しをされているメリンダ ―――
4本のナイフを当たるギリギリの所に投げ込み、ハイ無事でしたー、という演出である
1本目、頭のすぐ横 ―――
2本目、脇の下 ―――
3本目、首筋付近 ―――
その時、何を思ったのかソフィが歩み出て大道芸人が乗っているボールをボインと蹴った ―――
4本目、ストッと心臓 ―――
メリンダ嬢のHPゲージはみるみる減り始め、残り寿命は1分を切った
「ハァアアアアアアアアアアイッ!!」
それでも芸の成功をアピールしようとする根性は、中々マネできないものである
「ちょっ!!」
急いで飛び込んでナイフを抜き、蘇生の杖をかざしたアキラによってメリンダ嬢の命は救われた ―――
「…お前、何してくれてんだ…」
ガチで怒った大道芸人に詰め寄られ、お子様達は逃げ出した
それから露店を眺めて回りつつ、ブドウを一房買ってみんなで食べたり、紙芝居や人形劇の前で止まったりするお子様達 ―――
「ふわああああああああああああ!」
小動物を売っている露店で立ち止まり、子リスを眺めて声を上げたカンナ ―――
買ってやりたかったマティスだが、残念ながらお小遣いを持っていなかった
「ホレ、貸しといてやる」
アキラからのさりげないお小遣い支援により銀貨を得たマティスは、迷わず子リスを買ってカンナに渡した
「ありがとう、マティス!」
まるで花のような、満面の笑顔を向けてくるカンナ ―――
その時マティスは、きっとこの子を失ったら自分はもう生きていけないのだろうと悟った
「やれやれ、100mも歩いていないのに何でこんなに時間がかかるんだ」
「子供と一緒だからだよ。そういうもんなの」
「あの、ベルタをお手洗いに連れて行きたいのですが…」
ふと見てみると、何だかもじもじしているベルタ
ああもう…
ローザとベルタを連れ、人目に付かない所に行ったアキラは自宅へのゲートを開いた ―――
おトイレを済ませ、出て来たベルタはローザの手を玄関の方に引いた
地上に着いたからにはお買い物に連れて行って貰う権利があるはず、というのがベルタの主張であり、異論は大体認めない
「しょうがないな、もう…」
ローザに万札を渡し、ついでに夕飯の買い物を頼むアキラ
今夜はカツ丼である
恐らくは、お子様達総勢、アシュフォード、ニート2人にザムダとローザ、自分
こうなったらもうはっちゃん夫婦も呼ぼう…
あと純平もカツ丼なんてしばらく食ってないだろう…
アイツも呼んでやるか…
重くても大丈夫なように肩に掛けるタイプの買い物袋を持ったローザは、ベルタの手を引いていつものスーパーへと歩いて行った ―――
ゲートを開いて益光ん家、カザロフを訪ね、それぞれ声をかけてきたアキラはアストリアへと戻った
「ン?…いない…」
ザムダとお子様達は、さっきいたはずの場所から失踪していた ―――
「…もう…お前ら、どんだけフリーダムなんだ…」
軽く下を向いて溜め息をついたアキラは、仕方がないのでみんなの捜索を開始した ―――
後日譚・早風とガルシア一家 ―――
その辺にいる普通の人のフリをしながら、さりげなくガルシア一家の情報を集め始めた早風
露店で買い物をしながらガルシア一家について片言で尋ねていたところ、ガラの悪い奴が横から来て露店をドカッと蹴りました
恐ろしくなった露店のおばちゃんがショバ代の札を掴ませると、男は舌打ちをして次の店に行きました
「…あいつらがガルシア一家でござるか?…」
コクコクと頷くおばちゃん ―――
そこから早風の追跡は始まりました




