閑話休題!冥界サッカー!(練習編
お疲れ様でございます
あ、そういえばあれが無かった…
思い出して買い物に行こうかと思うのですが、雨ばっかりです
そういえば6月って梅雨でしたね
早く終わればいいのにって思います
さておき、本日のキララ、どうぞ
「よう純平。サッカーやろうぜ!」
え…?
唐突に訪れたアキラは、サッカーボールを持っていた ―――
この人と肉体的な勝負をすると確実に可愛がられるので、ポチとしてはお断りである
「あー…まず人数集めないとですよね。ルールも説明しないとですし…」
「そんなもんはやりながら覚えるさ。ゴールも作って来た」
アキラは鉄パイプをアーク溶接し、国際サッカー連盟規格の幅7.32m、高さ2.44mのゴールポストとネットを2セット作って来ていた ―――
ちゃんとペンキで白く塗ってある
そこまでやる気なんじゃ、コレもう付き合って納得して貰うしか無いな…
仕方がないので、ポチはメンバーの募集を始めた ―――
声を掛けられて集まったのは、いつものカザロフ兵団のメンバーである
あと修行中のエドガルドとキュイちゃんもいる
アキラの方は疾風と氷雨さんを呼んで来た
遥は例によって中条寺家に預けられており、またもや特異点が発生している
とりあえずアキラはゴールを並べて白線を引き始め、ポチはみんなにルールを説明し始めた ―――
「…要するに、手だけ使わずにそのボールをゴールに入れたら1点取れる、って事ですか?」
「ウン。ゴールキーパーだけは手を使って良いんだけど、ペナルティエリアの中だけだ。あと、ボールに手で触るのがいけないだけで、相手の選手に触れるのは問題ない。ただし攻撃するのはアウトだ」
「なるほど、大体分かりました。とりあえずやってみましょう」
ジャンケンのグーパーで2チームに分かれるメンバー達 ―――
グー勢がちょっと多かったので、そっちだけやり直してAチームとBチームのイレブンが出揃った
Aチーム ―――
2-5-3システムを採用しており、FWはフィッツ、サリーナ
キャプテンのポチは中央のMF、左端に疾風、右端に氷雨、中寄りにアランとガベル
DFの3人はヤヌス、ベルサリオ、フリーダ
GKはエドガルドである
Bチーム ―――
攻撃的な4-3-3システムを採用しており、FWはアスモデウス、アバンテ、アルク、アキラ
MFには左右にキュレーネ、ワイス、中央にシグナス
DFの3人はイシュヴァルド、アムストラウス、ダリ
GKはキュイちゃんである
公正なジャンケンにより、ボールはBチームで開始となった
ピィイイイイイイイイイッ!! ―――
審判バゲンの試合開始の笛が鳴る ―――
まずはアスモデウスがアバンテにボールを軽く蹴り、左右のアルクとアキラが上がって試合は始まった ―――
ボールを踏んだまま、腕を組んで構えるアバンテ ―――
目の前まで来たフィッツとサリーナだが、ボールを取れそうな気がしない
一瞬、左のアルクを見てパスを出す構えを見せると、振り返って右のアキラに時速160㎞のパスを出した
これをちょっと屈んで背中で受け、ボールを前に落としてドリブルを始めるアキラ ―――
「止めろ!アキラさんを止めろ!!」
キャプテンポチの指揮により、わらわらとアキラの進路を塞ぎ始めるAチームのMF達 ―――
最初に相対したのは、益光であった
「フッ…そういえばはっちゃんとサッカーやるのなんて初めてだな…」
「…抜いてみるがよい、アキラよ…ここは通さぬぞ…」
右へ、左へ、
フェイントを入れてみるアキラだが、益光はピッタリ追って来る
強引に右から抜けると見せかけて、アキラは右足のヒールでアバンテにパスを返した
アバンテはそれをすぐさまアスモデウスに送り、アスモデウスが上がっていたアルクに送る
アルクのマークに着いていたのは、氷雨であった ―――
高く上がったボールを、走りながらヘディングで受けようとしていたアルクの肩を掴み、更に高く跳躍していた氷雨
ヘディングでガベルの前にボールを落とすと、そこからボールは中央のポチへと繋がれた
相手チームが上がっている今が、カウンターのチャンスである
4-3-3システムの弱点を突き、ポチ達は一気に上がり始めた
目の前に立ちはだかったシグナスに対し、ノールックでアランへとパスを出すポチ ―――
これを受けたアラン、ポチが駆け込むであろう場所に正確に壁パスし、駆け込んだポチは前にいるフィッツへとパスを出した
走りながらボールを受け、ドリブルを始めるフィッツ ―――
目の前にDFのヤヌス達が迫って来たが、ここで同じく駆け込んでいたサリーナへとパスを出すフィッツ
DF陣は綺麗に抜かれ、サリーナとGKキュイの一騎打ちとなった
ゴールを目指し、グングン加速してドリブルするサリーナ ―――
対するキュイは、翼を広げてゴールのほぼ全てを覆った ―――
グッ!!…
どこに蹴ればいいんだ…
右上と左上にちょっと隙間があるだけじゃあないか…
ゴールの右上を狙ってシュートしたサリーナだったが、翼をちょっと上げたキュイに容易に阻まれた ―――
どうやったら勝てるんだ…?
Aチーム総勢は、反則だろ、ってこのGKから得点する方法について考え始めた ―――
後日譚・ワオンとコリーヌ ―――
本当はコリーヌを嫁さんにしたいワオンですが、以前ウーと言われたのを根に持っていて仕返ししてやろうと思っています
どうすれば良いか分からなかったコリーヌは、ペロリに相談してみました
「ワオンさんが好きなものって、何でしょうね?」
「そういえば、前に焼いたチキンが忘れられないと言っていた…」
そこからガルルに話を持ちかけてみたところ、バトンはポチからアキラへと渡りました
BBQグリルでチキンを焼くアキラ ―――
辺りに漂う、炭に滴ってボッ、と燃えた脂のたまらない香り ―――
はしたない魔犬ではないつもりのコリーヌでしたが、流石にこれにはヨダレを抑え切れませんでした
「出来たぞ、ほい」
まだ熱々なので、小さめの買い物袋に入れて持ち手をコリーヌに咥えさせるアキラ
犬小屋に帰る途中、正直もう食べちゃおうかなと思っていたコリーヌでしたが、そこは根性で耐えました
「ハッ…これは?…」
犬小屋に帰って来たワオン ―――
炭火焼きチキン ―――
ヨダレを垂らしながら寝たフリをしているコリーヌ ―――
自分もヨダレが垂れ始めましたが、まずワオンはこの状況を分析し始めました




