侵略!アルバン独裁王国!その25
お疲れ様でございます
ウチの通い猫がなんだかやたらスリスリして来るようになったのですが、撫でようとすると手をバシッと叩いて来ます
ウン…
それって、どっちなのかね?…
普通スリスリされたらナデナデするものなんだよ?…
ちょっとネコスの態度がいまいち分からないので、様子を見てみます
さておき、本日のキララ、どうぞ
ダリが死んだように眠り続けて、翌日 ―――
ン…何時だろう?…
資料作らないと…
じゃなかった、今日は休むんだった…
とりあえず起き上がり、洗顔とトイレに向かうダリ ―――
「あ、おはようございます、ダリ様」
「おはようローザ。ああ、今日は私もゴリオスさんも休みなんだ。君の仕事も無いから君もお休みだ」
「ええと…でしたら、ベルタを連れて地上に行って参ります」
「アキラさん家?」
「ハイ」
「それなら一緒に行こう。アキラさんどこかな…」
ベルタの楽しみは、一緒にお買い物に行って駄菓子を買って貰う事である
しかしベルタが好きなヤツは地上に行かないと売っていない
ちなみに好きなものは梅干し風味のラムネと味付けイカであり、わりと好みが渋い
ダリが手早く洗顔とトイレを済ませて探してみると、厨房で新しくピザ窯を組んでいるアキラが見つかった ―――
「アキラさーん!ちょっと地上に行きたいんですけど」
「ン?ああ、ちょっと待ってくれ。手がモルタルまみれだから洗って来る」
厨房の配管にモルタルを流したくなかったアキラは、外に出て手を洗って来た
その間にお出かけの支度を終えたローザとベルタが、ダリの所に来て待っていた
「フー…今ちょっとピザを焼く窯を作っているんだ。こんなもんウチじゃ作れないからな。この城は俺が好きなように改造してやる」
「アキラさん、発電機を置いて電気を通すっていうのはどうでしょうね?地上だと使える物が冥界だと使えなくて」
「電気!?その発想は無かった…そうだな…有った方が良いよな…」
なんかまた仕事の話を始めたアキラとダリ ―――
ローザはいつもの事なので待っているが、早く地上に行きたいベルタはアキラのズボンを引っ張り出した
「ア、すまん。じゃあ行こうか」
ゲートが開き、地上へと向かうアキラ達 ―――
「キャアーーーーーッ!!ベルターーーーー!!」
「おねえちゃーーーん!!」
いつものザムダとベルタである
最近体力をつけつつあるベルタは、ちょこっとダイブが出来るようになっている
ピョン!と飛んだベルタをはっし、と受け止め、ザムダは抱え上げた
「ヨーシ、お買い物行こう。あ、ローザも。一緒に行こう」
その後ろにいるダリは無視である
別に嫌いという訳ではなく、単にどうでもいい
「アキラー!何かいるもんあるー?」
「ンー、今晩何が食いたい?」
「ベルタ、ゴハン何食べたい?」
「ハンバーグーーー!」
「良し、挽き肉と玉ねぎ買って来る。アキラ作って」
「OK了解。じゃあ今日はデミグラスソースにしよう。缶のヤツを一つ頼む」
「あいよー!」
それからザムダとローザは、左右からベルタと手を繋ぎながら歩いて買い物へと向かった ―――
「さて、俺の方は残りの仕事を片付けて来る。モルタルが乾いちまったら面倒だ」
「はい」
アキラは厨房に戻り、また作業を始めた
お城なだけあって同時に100人規模の来客も有り得る為、作る窯は5つである
ひょっとしたらこの厨房、暑過ぎて死ぬ所になるんじゃないか?…
窯を作っているアキラに、ふとそんな予感がよぎった
後でここの換気口増やそう…
あと、やっぱり電気と換気扇が必要だ…
でかい冷蔵庫もな…
理想の環境を追い求め、アキラの努力は続く ―――
「テレジアー。来たよ?」
コンコンとダリがドアをノックして入ってみると、テレジアとザムが各々のPCにガッツリ向き合っていた ―――
現在WarBotで20機 vs 20機の中規模戦をプレイ中であり、二人とも音を聞き逃さない為にヘッドホンをしている
「テレジア!G4にいる敵を左から燻り出してくれ!」
「了解!」
建物の陰から撃って来る敵機に、テレジアがボムを発射する ―――
「3…2…1…」
ドォン!! ―――
爆撃を避けようとした敵機が、建物の陰から出た瞬間にザム機のリヴァイアサン・バスター砲に撃ち抜かれて破壊された
「左から3機、近接とアサルト2機です!」
「テレジアは俺の右に回れ!K村さん、援護を頼む!」
「G4か…12秒だ…」
K村さんの声は、マイクとヘッドホン越しなのでダリには聞こえていない
久々に見た嫁は、なんだかゲーム廃人と化してしまっていた ―――
WarBotで搭乗機のチューニングと実戦、WarBotタイムが終わったらアニメ、からの失神
テレジアの地上ライフは充実しているが、ハッキリ言ってろくに寝てない
ウン…
いいんだ、楽しそうだから…
あそうだ、何かみんなに地上のお土産探しとこう…
ダリは嫁についてはあまり考えない事をチョイスした
「「ただいまー!」」
ダリがネットでお土産を探していると、ザムダ達が帰って来た
「あ、お帰り」
「ちょっと冷蔵庫に荷物入れるの手伝って。急がないとアイス溶けちゃう」
「うん、貸して?」
ベルタは両手に持っていたお菓子をソファーに座って早速開け始めようとしたが、夕飯前だからダメとローザに怒られた
「ただいまー」
とりあえずピザ窯だけは完成させてきたアキラ
あとはモルタルが乾いてから何度か火を入れ、ヒビ割れがないか確認できたら実用に入る
当然ピザも焼くが、鯛の塩釜焼きや色んなパイなども焼ける
「お帰り、アキラ。買い物行って来たよ」
「ウン、ありがとなザムダ。じゃあハンバーグ作るか」
それからしばらくして、皆でワイワイと夕食と相成った ―――
なんでもない一日だったが、ダリにとっては久々に仕事を忘れてゆっくりできる一日だった ―――
後日譚・甲賀の里とゾル ―――
「…これは…なんと!…」
ゾルが影の中に潜むところを吹雪に見せたところ、びっくりされました
「…ゾル殿、その腕を見込んで一つお頼みしたい事がござる…」
次の任務か?と思ったゾルでしたが、どうやら露草ちゃんにラブレターを渡して欲しい、とのことであった
バレたら恐らく彼女は消される
その辺理解したゾルは、まず露草周辺を影の中から観察してみました
JK忍者、露草 ―――
普通に学校に通っていますが、里の忍者養成学校です
どうやら露草ちゃんはモテるらしく、複数の男からのラブをゾルは感知しました
帰ってその事を報告するゾル ―――
「…左様か…其奴らの名は分かるか?…」
ゾルがチクッたところ、次の日目が覚めると彼等はハゲにされていました




