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侵略!アルバン独裁王国!その20

お疲れ様でございます


トットットットットッ…


グイーーーン…


近寄って来て体を伸ばし、ラブを表現して来るオウムの動画ですが可愛過ぎて刺さりました


飼いたいんですが、寿命が長いんですよね


私の方が先に死にかねないので、動画で我慢しておきます


さておき、本日のキララ、どうぞ

「報告!殿しんがりの部隊が襲われています!現在、ザブロック将軍が奮戦中!」


たった今、大将エドガルドの馬車にその報告が入った ―――



おのれ…


こちらが疲れ果てるのを待ってから来たか…


なんとかエスタミルまで辿り着いて、体勢を立て直さなければ…



「マンフレート、カシアスとロルフも殿に着けろ!全力で後方を守り抜け!」


「ハッ!」


こうして大将エドガルドを除く全ての将が後方に着く事となり、撤退しながらの総力戦となった



騎兵に追われ、矢に追われ、次々と兵を失っていったザブロックは、精も根も尽き果てようとしていた ―――



まだこの勢いで追いかけて来るのか…


副将のタルドとハブリス達はどこに行った?…


もう私だけなのか?…



フィッツ達に後ろからバチクソに矢をられながら退却しており、もう何人()られたか分からない


たまに立ち止まって反撃し、歩兵が前に進む時間を稼いでやらないと自分達が突破されれば本隊が終わる


覚悟を決めたザブロックは、馬首を返して名乗りを上げた



「我が名はアストリアのザブロック!!そちらの将を出せ!一騎打ちだ!!」



無視して押し切るか報告するか迷ったカザロフ兵団だったが、一応報告する事にした


後続のカザロフ兵達が止まり、数分後現れたその男 ―――



「一騎打ちと聞いたが、お前が相手か?」



出て来たのは、ベルサリオ ―――


試合の時とは違い、今回は戦争なので武器を持って来ている



ジャイアントバトルハンマー ―――



それで殴るの?…


ウン…



目と目でそんな脳内会話が交わされ、ザブロックの顔にはありありと絶望の色が浮かび上がり始めた ―――


ちなみにベルサリオが持っているGBHジャイアントバトルハンマーとは、重量120㎏、トゲトゲの付いた巨大な金属製の代物であり、こんな物をフルスイングされた日には鎧など何の意味も持たない


逆に潰された鎧が体に食い込んで、死ぬまでに大分苦しむ



目の前でブン!とそのハンマーを振るベルサリオ ―――



「俺が相手だ。かかって来い」



コレ多分もう駄目だろうな、と思ったザブロックは、少しでも時間を稼ぐ事をチョイスした


「戦場の作法は知らぬか?一騎打ちとは、まず互いに名乗り合うものだ。どちらが死ぬとしても、最後の相手の名前くらいは知っておきたいものであろう。我が名はアストリアの将、ザブロック。お主の名は?」


「ベルサリオだ」


「ベルサリオか…聞かぬ名だな。どこの出だ?」


「カザロフの南の方だったと思う。俺もよく知らん」


「お前達は一体どこの軍だ?こんな軍隊は聞いた事がない」


「名乗ったからもういいだろう。始めるぞ」


面倒くさくなったベルサリオが、クイッとGBHを持ち上げた ―――



後方に去ってゆく自軍をチラッと見るザブロック



よし、後は戦いながら数分稼げれば上出来だろう…


頼むから追い付かれてくれるなよ?…



ゆっくりと剣と盾を構えたザブロックに、ベルサリオが無造作に歩み寄る ―――



「フン!!」


風を巻いたザブロックの剣撃を、スッとかわすベルサリオ ―――


シグナスの突きに比べると、大分ぬるい


「どあああああああああ!!」


そこから全力で剣を振り始めたザブロックだが、何合か受けては躱しているうちにベルサリオは飽きた



「もういいか?」


「どういう意味だ!?」


返事の代わりに、ベルサリオはアッパースイングでGBHを振り抜いた ―――



ドォオオオオオオオオオオオン…



巨大なハンマーの大音響と共に、ザブロックは遠くの空へと飛んで行った ―――



「今、ザブロック将軍が敵将と一騎打ちをしています!我々を逃がす為の時間を稼ぐ為に!」


「なんだと!?ザブロックめ、バカな真似を!カシアス、ロルフ!あいつを死なせるな!行くぞ!」


「「ハッ!」」


殿しんがりに下がって来た将軍マンフレート達は兵からの報告を受け、数十騎の精鋭を従えてザブロックの救出に向かおうとした ―――



ズシャッ!!…



空から目の前に落ちて来たその物体は、なんだか平べったくなったザブロックであった ―――



「「…」」



じっと見てみるマンフレート達 ―――



「逃げるぞ!!」


「「ハッ!!」」



正直眠かったマンフレート達やアストリア兵であったが、一瞬で大量のアドレナリンが分泌されてハッキリと目が覚め、ダカダカと必死に逃げ始めた ―――


意外と追いつけなかったカザロフ兵団達はそのまま追い続け、結局エスタミル近辺まで来た



アストリア軍からの早馬の報告を受け、城外で既に待機していたエスタミル軍約1万8千 ―――



やっと着いた…



エドガルドや将軍、軍師達の目には、希望の光が灯り始めた ―――

後日譚・ワオンとコリーヌ ―――


最初はこっち来んなって感じだったコリーヌですが、ワオンが魔犬としては大分偉い立場にあると知って、ちょっと態度が変わりました


ガルルとペロリが上手くいっており、このままだとペロリに先を越されそうです


犬小屋のすみっこに寝ているワオンを見ながら、コリーヌは今考えています


ウーン…


コイツと結婚か…


その後どうなるんだろう?…


鼻先でこそっとワオンを触ってみたコリーヌ


ウー…とは言われませんでした


本当は尻尾を振りたいのですが、知らないフリをしてワオンは狸寝入りしてました

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