侵略!アルバン独裁王国!その15
お疲れ様でございます
なんか最近、うちの通い猫が三匹の子猫を産んだみたいです
ハッキリ言って捕まえたいのですが、多分逃げます
君達の事なんて、気にしてないんだからね?…
子猫に見せる態度はこうですが、ウソです
さておき、本日のキララ、どうぞ
どうやらよくよく話を聞いてみると、国王ウルブリヒトの命令でアルバンの進撃を食い止める為、アシュフォードは密偵として送られて来た、との事らしい ―――
「…ですがそもそも、私は戦争など望んでいないのです…父や兄達の考えとは違うかも知れませんが…」
「ンー…分かった。とりあえず一遍、明日ゴリオス達と話をしてみるか。お前の望み通りになるように協力しよう」
「本当ですか!?」
「ああ。話がどう転ぶかは俺にも分からないが。俺も民間人が死んだり子供が泣いたりするような戦争は嫌いだ。そんなものは俺が叩き潰してやる」
この時アシュフォードはこの人良い人なんだな、位にしか思っていなかったが、アキラは実際それを実力行使可能である ―――
その日はアキラん家に泊まる事になったアシュフォード、ローザ、ベルタ達 ―――
アシュフォードは新品のシャツとパンツを渡され、現在シャワーの順番待ちである
先にシャワーを浴びた後、洗面所に化粧水を塗りに行ったテレジアが出て来たのを見て、アキラは風呂が空いたと勘違いした
「ン。風呂空いたぞ。左を捻るとお湯が出る。右のボトルがシャンプーで、それで頭を洗う。左のはボディソープで、体を洗う。上がったら洗面所にタオルが置いてある。それで体を拭くといい」
「はい、どうも。じゃあ行って来ます」
アシュフォードがお風呂の扉を開けると、ザムダがシャンプーで頭を洗っていた ―――
「「ン?…」」
振り返ったザムダ、清楚なオチンもろ出しのアシュフォード、目を合わせる事2秒 ―――
「キャアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「わあああああああああああああ!!すみません!!」
真っ赤になって胸と下を隠すザムダだったが、ぽっちりさんの片方を隠しきれていなかった ―――
「…アキラさん…お風呂空いてないじゃないですか…」
「さっきテレジアが出て来たんだが…ザムダが入ってたっぽいな。すまん」
上がって来たザムダに二人して言い訳しようとしたところ、黙ったまま部屋に入ってしまった ―――
やれやれとアシュフォードがシャワーでシャンプーを始めたところ、今度は裸のローザとベルタがガラッと扉を開けた ―――
アシュフォードが振り返る事、2秒 ―――
「あっ、」
急いで扉を閉じたローザだったが、その美しいお胸とオマンをアシュフォードはガッツリ見てしまった
いかん…
まずは冷静になれ…
そう、ただのアクシデントだ…
何事も無かったかのように、冷静にだ…
だがその実、アシュフォードの頭の中では、ザムダとローザの美しい裸体がフラッシュバックし続けていた ―――
「…お風呂上がりました…ローザさんどうぞ…」
「あの…すみませんでした…」
「いえいえいえいえ!そんな、謝らないで下さい。忘れましょう。誰が悪いという訳でもなく、あれは事故です」
「はい…」
忘れましょうとは言ったものの、忘れる気は無かったりする ―――
「ハッハッハッ。どうやら二人とも見てしまったらしいな」
冷蔵庫から出して来たビールを渡しながら笑うアキラ ―――
「まあ何と言いますか…はい」
「どっちの方が良かった?」
ブバッ!! ―――
唐突にブッ込まれたアシュフォードはむせた ―――
「…ケホッ…いやそんな…私は女性を体で判断するような事はしません。強いて言うなら、どちらも素晴らしいと感じました」
「…ちょっとアンタら、何の話してんのよ?」
いつの間にかリビングに来ていたザムダは、凶器のフローリングワイパーを手にしていた ―――
「…それで殴るんですか?」
「ウン。ムカついた」
「確か謝ったはずですが…あと誓っても構いませんが、心の底から褒めています」
「記憶を失え」
そこから家の中でバタバタと追いかけっこが始まり、結局アシュフォードは殴られた ―――
次の日 ―――
「さて、じゃあゴリオスとダリの所に行こうか」
「はい!」
わりとボコられたアシュフォードだが、蘇生の杖一発で復活している
ザムダはベルタを連れてアルバン学校の見学、アキラ達三人はゴリオスの所へと向かった ―――
「誰だそいつは?」
「はい、アストリア王国が第三王子、アシュフォードと申します。お初にお目にかかります、ゴリオス国王殿」
こちらはゴリオスの執務室 ―――
現在ローザがダリを呼びに行っている
「通達も無しに来たって事は公式の話じゃないよな?何の用だ?」
「アストリアとアルバンが、戦争をしない道を探りに来ました」
「ほう…」
それからアシュフォードは、国王ウルブリヒト、二人の王子がアルバンを警戒している事、自分はアルバンが開戦に踏み切れないようにアルバン内部や周辺国を篭絡する為に来た事などを赤裸々に語った ―――
ウソは言ってないな…
内情を全部バラしたって事は、コイツ裏切る気か…
読めた…
アルバンと組んで国王と兄二人を始末し、自分が玉座に着こうってハラか…
「悪いが戦争を避けるのは難しいだろうな。俺にやる気が無くてもそっちがその気なんだ。ファシリオンかカルナックがアストリアに攻められればアルバンは援軍を出さざるを得なくなる。エスタミルとナイジャンからもだ。恐らくそっちから手を出してきて総力戦になるだろう」
「つまり、アストリアから仕掛ける事が無ければ戦争は起きない、という事でしょうか?」
「もう一度言うが、俺にその気は無い。アストリアは10万以上、こちら側の全ての兵を足しても少々そっちの方が多い。何万人も死んで、アストリアもアルバンも荒廃するぞ。どっちが勝ってもな。バカのやる事だ」
ふむ…
理屈は通っている…
帰って父や兄達を説得さえ出来れば、差し当たって開戦は避けられそうだ…
だがその先はどうなる?…
いずれアルバンとその周辺国は国力と人口を増すだろう…
やはりそうなる前にアストリアは動くだろうな…
アシュフォードは開戦を避けつつ己が玉座に着き、アルバンとは円満な仲を保ち続ける方法について考え始めた ―――
「こうしませんか、ゴリオス殿。私を人質にして、アストリアと交渉して下さい。それを以って、不戦条約を交わすのです」
後日譚・ソフィとホロン、ベルタ ―――
学校で出会ってしまった、ソフィとベルタ
かわいい…
キュンキュンしてしまったソフィは、じりじりとにじり寄り始めました
ホロンとカンナも同じ反応です
ハッ!…
あっ!…
どっちを向いても、ちょっと大きいお姉ちゃんに囲まれたベルタ ―――
なんだか怖くなってきてしまいました
三人がノーステップでダイブ出来る間合いに入ったその時、誰かがサッとベルタを攫いました
「可愛い!私エネッタって言うの!よろしくね!」
エネッタが持つ圧倒的お姉ちゃん属性により、ベルタは一瞬で懐きました
自分ばっかり可愛がってずるい…
子犬を持って行かれた子供のように、ソフィ達はエネッタとベルタをジト目で見ています




