侵略!アルバン独裁王国!その14
お疲れ様でございます
最近また前書きに追い詰められるようになってきました
正直本編書き終える方が早いです
じゃあちょっと愚痴でも言ってみて良いですか?
コンビニとかパソコンとか、高いんです
これで世の中回るとでも思っているんなら、頭おかしいんじゃないでしょうか
それとも現実を知らないんでしょうか
なんかエンジンかかってきてしまったので、この辺にしておきます
さておき、本日のキララ、どうぞ
アルバンの町で数日過ごすうちに、大体の実態は掴めてきたアシュフォード ―――
なるほど…
経済的には大した事ないが、そこはこれから伸びるだろうな…
何より秩序が良い…
良く市井を見ていなければ、こうはなるまい…
「お兄ちゃん、そのブドウ酒をくれ!樽で2つだ」
「はい!銀貨1枚と鉄貨6枚になりますが、よろしかったでしょうか?」
「ウーン…ちいと高えな…鉄貨の方が5枚に負かんねえか?」
「また来て下さるんでしたら、もう1枚おまけしますよ?鉄貨の方は4枚で」
「話が分かるじゃねえか兄ちゃん。アンタ、名前は何て言うんだい?この辺じゃ見ない顔だが」
それからレオと名乗ったアシュフォードは、ブドウ酒のテイスティングという事でその人に一杯おごりながら話を聞いた ―――
「はぁ~。そんな事が…大変だったな。ああそうだ、俺はゴラン。ここのABFの隊員でな。この辺は俺が仕切っている。ゴリオス隊長の部下だったんだ。今じゃ国王になっちまった…」
近親者発見 ―――
「いえ、こんな事よくあるんです。負けてたら商売なんて出来ませんよ。ゴランさん、ABFの方々にもご紹介願えませんか?まだこちらに来たばかりで、見守って頂けると心強いです。樽でいくつか持って行きますが」
「中々商売上手らしいな。3つだ。お前にはウチの隊長を紹介してやろう。レオだったな」
「はい」
こうしてわらしべ長者と化したレオは、まずABF隊員の詰め所で隊長エッケルトと対面した ―――
「…本来、ABFではこういう付け届けはお断りしているんだ。そんな物を貰わなくても、我々ABFは市民の為に戦う。昔の腐った憲兵隊とは違う」
「はい、それは十分承知の上ですが…しかし、それだけに尚更、その恩恵を受けている我々は報いなければならないと思ったのです。祝いの憲法記念日には間に合いませんでしたが、どうぞ受け取って頂けませんでしょうか?」
むぅ…
そこまで言われたのでは断りづらい…
アストリアのブドウ酒って、どんな味なんだろう?…
隊長エッケルトは、日和った ―――
結局樽を開けてみんなでブドウ酒を飲み始め、ABF詰め所は宴会場と化した
「あれ、飲み会やってるの?コリャどうしたもんかな…」
「あ!アキラさーーーん!こっち来て飲みましょうよ!」
「お前ら大丈夫か?ゴリオスからの命令書を持って来たんだ。明日仕事だぞ」
「何時からっスか?」
「朝からだ。カルナックで選挙がある。その警護にみんなで出ろってさ」
「問題ないっス。今から飲んでたら夜には寝てます…」
ゴトッ!…
夜どころか、今寝てしまった ―――
「やれやれ…」
ゴリオスからの命令書を持って来た、と言ったな?…
国王をまさかの呼び捨て…
相当な大物だな…主従の関係ではない…
使いを頼まれるという事は、関係は良好だ…
この男だ…!
「あ、どうも。アキラさんと仰いましたか?」
「ン?だあれ?」
「はい、行商人のレオと申します。アストリアで仕入れて来たこのブドウ酒を商っております。他にもご用があれば、どんな物だって仕入れて来ますよ?」
「ンー…別に地上に帰れば何でも手に入るしな。俺はいいや」
「地上!?それは…?ところでアキラさん、これからのご予定は?」
「ウン、地上にザムダ達と帰ってみんなのメシを作る。それからゆっくりして朝にはまたこっちで仕事かな」
「なるほど、では本日の食材は私がおごりましょう。代わりと言っては何ですが、私もご一緒して色々お話を伺いたいのですが…」
「え、いいの?ウチ家族多いからちょっとかかるけど」
「ええ、構いませんとも。何を買って帰ります?」
それからアキラとレオは、へべれけになって騒いでいるABF隊員達をほっといて地上へと向かった ―――
「…これが…地上…」
見上げるような高さのビル ―――
所狭しと雑踏を往く人々 ―――
機嫌の悪そうなサラリーマン ―――
レオは生まれて初めて見る地上の光景とその文明レベルに、圧倒された ―――
キョロキョロしながらレオはアキラに着いて行き、手早く買い物を済ませたアキラ
タダ飯とあって、本日はちょっとお高いお肉のステーキである
レオは地上のお金を持っていなかったので、銀貨で貰った
「良し、こんなもんだろう。後は勝手に火が起きて来る。ちょっと火を見ておいてくれ」
「はい」
地上で買い物、そしてゲートを潜ってアルバン、からの、BBQグリルで炭火焼き ―――
アキラの肉へのこだわりは、炭火である
フライパンで焼くなど許せなかったアキラは、火を使うとうるさい地上ではなく冥界で肉を焼く
レオが火箸で炭をいじりながらグリルの火を眺めて待っていると、ザムダやローザ、ベルタを連れてアキラが戻って来た
「あれ、この人誰?」
レオを覗き込むザムダ ―――
「あ、どうも。レオと申します。本日はアキラさん達と夕食をご一緒したいと思いまして」
「ウン、こんばんは。アタシはザムダ」
「ローザです。この子はベルタ」
「ベルターーー!!」
「元気だね、ベルタちゃん。アキラさん、もう火が入りましたよ?」
「良し、なら焼くか」
手早く用意していたスパイスを肉に擦り込み、ベガン!とでかいBBQグリルに肉を並べていくアキラ ―――
焼き上がりを待つ間にゲートで地上に戻り、付け合わせを作ったりお皿を並べたりして食事の支度を進めるザムダとローザ
特にやる事のないレオとベルタは、テンテンと跳ねるデカめのゴムボールでキャッチボールをして遊んでいた
「良し、こんなもんだろう」
焼き上がったステーキを次々とアルミホイルに包み、保温するアキラ
こうしてやると余熱で火が通り、理想の状態に仕上がるのである
「「いただきまーす!!」」
BBQマイスターアキラが焼いたステーキは、やっぱり旨かった ―――
適切に筋切りが施されており、固い所に拳を叩き込まれてほぐされたお肉は、どこまでも柔らかい ―――
火加減はミディアムレア、お肉の旨味がピークに達する所で丁度止めている ―――
食事が終わって雑談をしていたところで、違いの分かる女、テレジアははたと気が付いた
こちらの方、ただの行商人などではない…
テーブルマナー、言葉遣いや気遣い、溢れ出す気品、卑屈さの欠片もないこの態度、これは間違いなくトップクラスの貴族だ…
私と同クラス、あるいはそれ以上…
となると…
該当者を脳内検索し始めたテレジア、チーンと回答完了 ―――
これは子供の頃、晩餐会で会った事のある、アストリアのアシュフォード王子である
そういえばこんな顔だった
「ところでレオ様?こちらにはどういった事情でお越しになられたのでしょう?いえ、アストリアのアシュフォード王子?」
ブバッ!! ―――
速攻でバレた ―――
口に含んでいた食後の美味しい紅茶を横を向いて全部噴き出し、アシュフォードは動揺した ―――
「…はい…ご存じでしたか…仰る通り、アストリアのアシュフォードです。こうなれば全てをお話ししましょう…」
後日譚・早風とゾル・甲賀の里 ―――
見つからねえ…
世界屈指の逃亡者と化した早風は、最早どこにいるのか分からなくなってしまいました
追跡の為の手掛かりが、何もないのです
ブラジルのアマゾン河に到着した早風は、小船に乗ってどこまでも河の流れを上って行きました
そして小船を河に流すと、そこから陸路でメキシコへと入りました
ここでもやっぱり銃口を向けられましたが、そんなの慣れっこです
一方、甲賀の里では吹雪を争ってくノ一達が熾烈な闘いを繰り広げています
吹雪が好きなのは露草ちゃん、乙女レベルの高い、17歳の可愛い子さんです
その事が他のくノ一達にバレてしまうと、圧倒的戦闘力を持つくノ一達を敵に回して露草ちゃんは消されてしまうでしょう
この間も石蕗が木っ端微塵のバラバラ死体となって発見されました
犯人は恐らく紅です
露草を守る為、吹雪はその感情を表に出そうとはしません




