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閑話休題!アルバン国立学校!その8

お疲れ様でございます


6月6日 ―――


確かかわいいコックさんとかいう、全然かわいくないラクガキの歌があったような気がします


私はマール描いてフォイ、の方が好きです


さておき、本日のキララ、どうぞ

「…寂しくなったものよな、氷雨よ…」


「…ええ…ソフィがいなくなって、まるで火が消えてしまったようです…あの子が我が家のともしびだったのですね…」



元々、益光と氷雨は、ハッキリ言って暗い ―――


生粋きっすいの忍者の性格が明るいなどという事は、まず有り得無いのである



ソフィもジェダもゾルもいなくなり、静かになってしまった益光ん家 ―――


現在、スヤスヤという遥の寝息のみが聞こえている



ンー…


正直こっちの方が落ち着くといえば落ち着くのでござるが、無味乾燥とはこれを指した言葉なのであろう…


なんかこう、もっと何かないのであろうか?…



里にいた頃はこれが当然だったのに、退屈を感じるようになってしまった益光


益光ん家からソフィがいなくなった影響は、思いのほか大きかった ―――



一方その頃、アルバン国立学校 ―――



「「キャアーーーーーーーッ!!」」



今朝は今朝とて、授業の前に校庭でドッジボールである


何故かイシュヴァルドやホロン達も来ている


風の精霊タイタニアはソフィの事を随分と気に入ったようであり、一緒になってキャッキャウフフと遊んでいる



「ホロン!!」


ソフィ、ジャンピングシュート、と見せかけてからの、外野のホロンへのパス ―――


同じくそれをジャンプしながら受け取ったホロンは、飛んだ勢いそのままにジェダの顔面にボールを叩きつけた


「ヘブシ!!」


ジェダ、アウト ―――


この二人の息は、ピッタリである


始業の鐘が鳴ると、両手を挙げてワーッ!、と子供達は走って行った ―――



「では、テキストの16ページを開いて。今日は魔界史黎明(れいめい)期の…って、その子誰?」


「ホロンです。精霊です」


「そっちの向こう側が透けて見える方は?」


「イシュヴァルドさんです。精霊王です」


コクリと会釈をするイシュヴァルドに、同じく会釈を返す歴史のランドグリフ先生 ―――



誰この人…?…


まあ、ここにいるって事はアルバンの関係者なんだろう…


気にしないで授業しよう…



「…こうして魔界北西部、タンドロンの国に端を発した戦争は、アムストラウス、イシュヴァルドなどの…ン?…」


ひょっとして、この人?…


ニヤニヤしながら腕を組んで話を聞いているイシュヴァルド ―――


「…あの…先程イシュヴァルド殿、と仰いましたでしょうか?」


「ウン。そのイシュヴァルドだよ?」



なんと…



伝説の男、発見 ―――



ランドグリフ先生は授業を放り出してイシュヴァルドから根掘り葉掘り聞き出し始め、授業はそっちのけとなった ―――


正直剣聖シグルドのファンだったランドグリフ先生は後に彼の知己を得、長年の構想であった聖剣物語を発行するに至る


聖剣サンビシオンを振りかざした英雄シグルドが仲間のゾディアックやイシュヴァルド、アムストラウス達と魔界をひっくり返す物語であり、史実である


ちなみに今でも魔界では、ゾディアック禁止とかアムストラウス禁止とかいう出禁の看板を立てている店が普通に有る



なんだか授業はしないくさいので、今度はみんなで城下町へと駆け出した子供達 ―――



野菜や果物、干したお肉や金物などを売っている露店が立ち並ぶ ―――



「わぁ…」



露店の果物を覗き込んでいるホロンを目にしたソフィは、お財布を出してチェリーを一掴み買い、ホロンに渡した


「あ!…ありがとう、ソフィ」


「甘いんだよ?食べてみて、ホロン」


表面が真っ黒で中が僅かに紫色の冥界ブラックチェリーは、正直甘かった ―――


みんなにもおすそ分けしていると、チェリーはあっという間に無くなってしまった



それから市場を眺めながら歩いていると、白昼の捕物とりものが目の前で繰り広げられた



「クソッ、ここまでか…こうなったらもう出すもん出すぜ…」



ふところからナイフを抜き、構える秘密結社の男 ―――


彼等は元アルバン王国王政派の残党であり、現体制の打倒を目指して活動中である


ちなみにやっている事はただのコソ泥だったりする



「キャアッ!!」


「あっ!ホロン!!」


「大人しくしてな、お嬢ちゃん。後で放してやる…」


「「クッ!…」」


手近にいたホロンを捕まえて首筋にナイフを押し当て、鋭い眼光で周囲のABF隊員を威圧する男 ―――


隊員達が人質の身を案じて躊躇する中、男はホロンを抱えたまま走り出し、そのまま逃亡するものかと思われた



「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!!」



ドガァアアアアアアアアアアン!!!!…



腕を振り上げて大地を叩きつけた土の精霊ガイアロスの一撃は、真っ直ぐに走って大体震度8くらいの揺れで男の足元を襲った ―――


ちなみに怒ってはいるが、周囲への影響を考えて手加減している


本気を出すと、都市の一つや二つくらいは余裕で炎の海に沈む



ホロンもナイフも落とし、地面に突っ伏した男 ―――


激しい揺れで正直立てないので、四つん這いになって耐えている



ゴポッ…



何の前触れもなく、水の球が男の頭を包んだ ―――


水の精霊、ウンディーネの仕業である


男はしばらく息をしようと頑張っていたが、2分もするとえなく窒息して失神した



「逮捕へのご協力、ありがとうございます。ガイアロス殿とウンディーネ殿ですね。ひょっとして、伝説に出てくるあの精霊様達でしょうか?…」


「伝説には一行書き足しておくがよい…ホロンは我等の可愛い子である、とな…」


「ええ、ホロンを今日のような目に遭わせるのであれば、私は大体3時間でこの街を海の底に沈めます…逃げ場なんてありませんよ?…」


「いや、ホントすいませんした…今後気をつけます…マジですいませんした…」



ABF隊員達には悪気など無かったのだが、ウンディーネ様に詰められた ―――


ホロンは重要警護対象となり、周辺には常に私服の隠密と化したABF隊員が潜むようになった



そんな事とはつゆ知らず、ソフィ達は今全力でサッカーをやっている ―――

後日譚・ザムとテレジア ―――


ある日、ザムの部屋へとコーヒーを持って行ったテレジアは、WarBotで3 on 3の戦闘を繰り広げているザムを目にしました


小ジャンプからの横ブーストで、回避しつつ照準器レティクルの揺れを抑えたまま遠距離への狙撃を行うザム ―――


流石はキルレート34:1をたもっている男、かなりテクっています


WarBotに興味を持ったテレジアは、ザムに弟子入りしました


現在ザムの隣には新しく机とPCが置かれ、テレジアは僅かな音も聞き逃がさないようにヘッドホンを装着しています


WarBot人口が増え出すのは夜な為、今はDeadByDaylightでサバイバーを追いかけている二人 ―――


「そっちに行ったぞ、」


「ハイ!」


ヴィイイイイイイイイイイイイン!!…


チェーンソーを振り上げたカニバルが、こっちに来たサバイバーをチェーンソー一発で一人、二人と倒して行きます


カション!…


「ア゛ーーーーーーーーー!!」


デーーーーン…


肉フックに吊られた、サバイバー達の悲鳴 ―――


たのしい…


今日も今日とて、寝る間を惜しんでサバトが開かれています

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