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閑話休題!アルバン国立学校!その7

お疲れ様でございます


はいだしょうこ画伯 ―――


スプーとかいう、狂気の化け物を地上に召喚した悪魔絵師です


あのレベルの天才って、あれ以来現れてませんね


さておき、本日のキララ、どうぞ

翌朝 ―――



パチリと目が覚め、隣で寝ているカンナに目を向けたソフィ ―――



そういえばあの日森で出会って以来、パパ達とはぐれて暮らす事など初めてである


起きたらパパとママを思い出し、少し寂しくなってしまったソフィだが、ここにはジェダや友達のみんながいる


それに、帰ろうと思えばいつでも帰れるのだ



長くなった髪を後ろに束ね、髪留めのゴムで縛るソフィ ―――


それからパシャパシャと顔を洗うと、タオルで顔を拭いてとりあえず部屋へと戻った



「あ、おはようソフィちゃん」


「エネッタちゃん、おはよう」


なんとなく近寄り、なんとなくハグするエネッタ ―――


理由はエネッタ自身にも分からなかったが、これは恐らくソフィの寂しさを感じ取った為かと思われる


これはハイレベルなお姉ちゃん属性と母性の成せる業であり、ごく自然に抱っこされたソフィはほっこりした ―――



「あ、朝ね、釣って来たアジの一夜干しを焼こうかと思ってるんだけど。ソフィちゃん、ちょっと手伝って?」


「うん!」



アキラ謹製、アジの一夜干し ―――


まず背開きにして大量の塩をまぶし、一気に臭みを抜く


塩が入った頃合いを見て塩を洗い落とし、水分を拭って天日で再び干す


その後汗をかいた干物は旨味が凝縮され、ただのアジとは一段違った味わいを持つに至る


これを炭火でじっくり焼いてやると、釣り人の特権とも言えるアジの完成形が出来上がる



しゃがみ込んでうちわでパタパタと七輪を扇ぎ、アジの干物を焼き上げていくソフィ ―――


実家でもやっていたので、こういうのは得意である



「わぁ…」



炭火で焼いた、アジの干物 ―――


土鍋で炊いたご飯 ―――


インスタントのお味噌汁 ―――



ニルスが初めて目にする和風な朝食は、おいしそうだった



「「いただきます」」


手を合わせてから食べ始め、干物を口にするニルス


少しだけ強めの塩加減は、ご飯と供に口にする事で完成されたおかずとなる


「うまい…」


「アジっていうんですよ?皆で地上で釣って来たんです。アキラさんが干物にしてくれました」



やっぱりアキラさんか…


あの人何でも出来るな…



朝の空の向こうから浮かび上がり、笑顔でサムズアップするアキラはなんだか頼もしかった ―――



エネッタの声にうなづきながら、干物、ごはん、お味噌汁と何サイクルかすると綺麗に食べ終えたニルス


「んじゃ行ってきます。もうすぐ溜め池と浄水場が出来るんだ。これでもう遠くまで水を汲みに行く必要もなくなる。農地ももっと大きくなるだろう。その次はダムだ。学校も建てて先生も募集しなきゃ。ウン…今思ったんだけど、コレ一人で出来る仕事の量じゃないね…」


出かける為に靴を履きながら、はたとそこに気付いたニルスは今日から人材募集をかける事にした ―――



ニルスをお見送りし、今度は自分達も馬車でアルバンの学校へと向かう子供達 ―――


マティスとカルーシアはゴリオス城塞に住んでいる為、登校時間は徒歩で約5分である



「アーン…」


「…」


「はい、アーン!…」


「…」


右を向き、左を向いてはカルーシアのアーンをこばむマティス ―――


それをやって欲しいのはカンナであって、このビッチではない


かわいいのは認めるが、性格がなんかイヤだ



「もう、分かりましたわ…では朝食を済ませたら学校へ参りましょう。私は支度をして参ります」



やっと行ってくれたか…


思えば、寄宿舎でカンナと一緒に魔犬に乗って出かけたり、マスター益光ん家でみんなで遊んでいた頃が人生のピークだった…



マティス君の見た目は小学校高学年くらいだが、中身は既に頑張って呼吸しないと死ぬおじいちゃん位に人生達観している ―――


後に冥界哲学三賢者と数えられる、歴史に名を残す哲学者の若かりし頃の姿である



一方その頃、宰相ダリ ―――


嫁のテレジアは、アキラん家に入り浸ってアニメに夢中であった


どこかの頭のおかしい小説家のように、限界まで保っていた意識の糸が突然プツンと切れ、ゴトッと机に突っ伏しては討ち死にする日々 ―――



まだ最後まで観てない…



無意識のうちにちょっと待ったハンドをフルフルと伸ばすテレジアだが、まるで日に焼けたマンホールの上に乗ったミミズのように、その手が力を失ってゆく ―――


2日ほど頑張って徹夜を続けていたテレジアだったが、流石に北斗の件全話は長過ぎた



ウチの嫁さん、今何やってるんでしょうね?…


俺ですか?…


ええ、昨日は目が覚めても生きてましたが、今日は死線を踏んでる感があります…



ダリの激務は、月の残業が180時間に達する所まで上がっていた ―――



どんなに頑張っても、仕事が終わらないのである


一本片付けている間に、次の仕事が二本積み上げられる


仕事に殺される ―――



機嫌の悪いサラリーマンのような顔になっているダリは、絶望にあらがいながら働いていた ―――


新アルバン王国の起動も、いよいよ大詰めである ―――

後日譚・キュレーネとキュイ、ガルルとペロリ ―――


わんわんお!


ある日、2頭でキャッキャウフフと外に出かけたガルルとペロリは、とんでもねえでけえ飛竜を見かけました


キュイちゃんです


もう既に単独で巨大なレッドボアにかぶりついては振り回し、数分で絶命させてはゴハンにしています


ガルルとペロリを見つけ、ドッ、ドッ、とこっちに駆け出して来るキュイちゃん ―――


間違いなく食われる…


真っ青になって心底震えたガルルとペロリは、速攻で逃げました


友達が欲しかった…


ガックリと首をうなだれるキュイちゃん


それを見て心を痛めたキュレーネは、アキラに相談してみました


ゲートを潜って着いた先は、ゾディアックのアイスドラゴン村 ―――


アキラの紹介とあってゾディアックから額に洗礼の証を受けたキュイは、それから大勢の仲間にドラゴン認定されました


お前、絶対ドラゴンだよ…


決まってるじゃない…見てよ、この綺麗なウロコ…


アイスドラゴン達からベロベロに舐め回されたキュイは、ピリムと同じ気持ちを味わいました

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