閑話休題!アルバン国立学校!その3
お疲れ様でございます
ンー…
作中に出てくるハッピーウエディングとかWarBotとか、ホントは私が作りたかったんですよね
他にもRPGや戦略シミュレーションなど、作りたかったものいっぱいあります
話し始めると長くなるので、この辺にしておきます
さておき、本日のキララ、どうぞ
「ハ~イ、じゃあ今日はここまで。宿題は今日やった税収と犯罪の相関性についての小論文よ?3ページ以内でまとめて週明けに提出して頂戴?」
「「ハーイ!」」
本日最後の講義は、政治・経済 ―――
終わったら速攻で地上に行きたかったのに、残念ながら宿題が出てしまった
講師のペネロペ女史が教室を出て行くと、子供達は溜め息をついた
「みんな、ちょっと集まって」
ン?…
ピリムの呼び声に応じて集まる全員 ―――
「こんなものさっさと終わらせて地上へ行きましょう。宿題なんか残ったままじゃ気分良く遊べないわ」
「いや、それは分かるんですけど、俺小論文なんて書いた事無くて…正直、休みの2日を使ってもちゃんと書けるかどうか…」
「ジェダ、アキラさんを呼んで来て。3分で」
カラス形態に変身したジェダは、超速攻でアキラを呼んで来た ―――
「なあに?」
かくかくしかじかで、ここの全員がさっさと宿題を終わらせる為に知恵を貸してほしい、と頼まれたアキラ ―――
「ンー…そういうのが得意なヤツっていったらアイツだろうな。ちょっと呼んでくる」
アキラがゲートを潜って数分経つと、果たして家庭教師エリゴール先生が現れた ―――
「話は聞いた。私の事はそうだな…佐藤と呼んでくれ。で、頼みとは何かね?」
「はい、」
アキラや佐藤さんを待っている間、説明する内容を整理していたピリム ―――
どうやらここの全員の小論文を速攻で終わらせる手伝いをしてほしい、との事だった
ほう…
論旨は的確かつ簡潔、打てば響くようなこの頭の回転の速さ、ニルスめ良い拾い物をしたな…
この娘であれば私の片腕だって務まるだろう…
「分かった。では本日の内容のテキストと取ったノートを見せてくれ…フム…」
僅か数分で講師が小論文に書いて欲しい内容を理解した佐藤さん ―――
「良し。まずは犯罪が起きるせいで商人達の商売が滞り、結果として税収が落ちる、という点を押さえろ。対策として必要なのは警察機構が機能すること、帳簿のチェック等による横領の監視だ。過去の事例をいくつか挙げ、この件はここが良かった、ここがまずかった、といった考察を入れるんだ。それで3ページ程度なら余裕で埋まるだろう」
「「はい!」」
それから小論文に着手し始める子供達 ―――
「アキラ、ちょっとアルバン憲兵隊の詰め所に行って調書を取って来てくれ。過去の事例ならそこに腐るほど有る筈だ」
「OK了解。秒で行って来る」
43秒後、アキラが調書の束を抱えて戻って来た頃には、佐藤さんは将棋の羽生先生のように6人全員の論文を次々と覗き込みながら、どう書けば良いかを指導していた ―――
「ウム、全員合格だ。これで落第というなら、講師の方がおかしいんだろう」
小一時間後、宿題の小論文は見事に片付いた ―――
「あの、佐藤様でしたでしょうか?」
「ン?君はカルーシアだったな。何か?」
「はい、ご指導に感銘を受けました。我が国ファシリオンでも、ここまでの方はおりません。貴方はきっと、高名な学者様なのでしょう?」
「フッ…私はただの、嫁とラーメンが好きなだけのサラリーマンだ。覚える必要など無い。さあ、一度部屋に帰って地上に行く支度をして来るといい…」
わらわらと教室を出て、部屋に戻って行く子供達 ―――
「お疲れ、佐藤さん。後で台湾ラーメンでも食いに行こう。椿さんも連れて。今日のお礼におごるよ」
「地上のラーメンか…そういえば久しく口にしていなかったな。仕事にかまけて椿も放ったらかしだった…一緒にドライブデートでもしてくるか」
「あ、車長いこと乗ってないだろ。多分バッテリー上がってるぞ?ちょっと車の鍵貸してくれ。直結してエンジンかかるようにしておく」
「すまんなアキラ。では頼んだ」
「OK了解。任せとけ」
車のキーを受け取り、まずは支度を終えた子供達を益光ん家へと送るアキラ ―――
タン、タン ―――
「はっちゃん、いるー?」
「…」
気配も無く影だけが現れ、引き戸を開けた益光 ―――
「…アキラか…何用だ?…」
「ウン、この子達を一晩預かって貰えないか?」
後ろを見ると、ゾロゾロと6人の子供達 ―――
「…上がるがよい、皆の衆…我が家と思って過ごすがよい…」
引き戸の音に反応し、トテトテと走って来ていたソフィ ―――
半分だけ顔を出して覗いてみると、そこにはジェダやカンナ達がいた
みんないなくなって正直寂しかったソフィは、そこで感極まった
…ドドドドドドドドドドド…
ダアッ!! ―――
会心のソフィダイブ、最速バージョン ―――
ライガーマスクとかいう変態プロレスラーと、ほぼ等速である
これを迎え撃ったのはカンナであったが、残念ながら助走の差で当たり負けした
押し倒してカンナを抱き締めた次には、斜め80度でジェダの方を見るソフィ ―――
来る!!…
ジェダが誰の後ろに隠れるか迷ったその瞬間、今度はノーステップバージョンで飛んで来た ―――
ジェダを圧倒した後、次は誰かと探し始めるソフィ
なるほど…
カンナがこうなったのは、この子の影響ね…
アキラの後ろに隠れながら、カルーシアは静かにそれを悟った ―――
「…止めい、ソフィよ…さあ、皆上がるがよい…」
とりあえず上がって氷雨さんに注がれた冷たい麦茶をみんなで飲むと、今度は子供部屋に行ってクッションでボスボスと殴り合って大乱闘を始めた
「「キャーーーーーーッ!!」」
「…全くな…ところでアキラよ、ジェダはどうしておった?…」
「ウン。勉強頑張ってるよ。大分覚えが早いらしい」
二人がそんな話をしていると、うるさくて目が覚めた遥がむずがり出した ―――
「…やれやれ…遥は納屋で寝かせるか…」
「あ、俺ちょっとこの後も用があるんだ。明日また来るよ」
「…左様か…お互い中々ゆっくり出来ぬものよな…」
「なに、忙しいのなんて今だけさ。また今度どこかに出かけよう」
「…ウム…では、またな…」
それからアキラは佐藤さん家のマンションへ車で行き、バッテリーを直結させてアイドリングしつつ、ついでに車を軽く磨いておいた ―――
「よし、こんなもんだろう」
次に佐藤さんの所に戻ってキーを返すと、今度は椿も連れて台湾ラーメンを食いに行った
久々に食った地上の旨辛ラーメンは、佐藤さんの胃袋を感激で貫いた ―――
佐藤さんと椿、それからドライブデート ―――
益光ん家の子供達、死闘の果てに全員電池切れ ―――
漸く家に帰り着いたアキラは自分が疲れていた事に気付き、蘇生の杖を一発入れてお布団に入った ―――
後日譚・早風とゾル ―――
「イヤーーーーーッ!!」
強盗達を相手に逆に強盗を働き、日々の糊口を凌ぐ早風 ―――
一方その頃、早風の足取りを掴んだゾルはその超犯罪国家へと向かっていました
ボーーーーーッ!!
船の到着を報せる霧笛が鳴る中、その国へと降り立ったゾル ―――
「お゛えええええええええええ…」
船酔いで大分参っていたゾルでしたが、一発吐いて落ち着くと、とりあえず今宵の寝床を探し始めました
胸焼けが半端ねえ…




