閑話休題!アルバン国立学校!
お疲れ様でございます
夜中22度少々、からの、10時には30度近くって何なんでしょうね
暑くて上を脱いだのに、鼻水が出てくる現象 ―――
ちなみにどうでも良い話なんですが、点滴の針を抜いた所が紫色になって麻薬中毒者みたくなりました
今はちょっと、お巡りさんに会うのがこわいです
さておき、本日のキララ、どうぞ
「あなた!わたしのお婿さんになりなさい!!」
胸を張ってふんぞり返り、ビシィッ!とマティスを指差すカルーシア ―――
「…なんで?…ていうか、初めまして…マティスです」
「そんな事は聞いていないでしょう?YesかNoかでお答えなさい!?さあ!」
「じゃあ、Noって事でお願いします」
ガーーーン…
出会って5秒で勝負を決めにかかったカルーシアだったが、名乗りもせずにいきなりプロポーズを成功させようというのは流石に無理が有り過ぎた
ここは一旦落ち着いて考え直す事にし、講義が始める前に筆記用具やノートを机に並べていると、講師より先に教室に入って来る一団があった ―――
ジェダ、エネッタ、ピリム、そしてカンナである ―――
エネッタ達についてはニルスが実務よりまず勉学を優先させた為であり、現在はカザロフ兵団寄宿舎に住んでいる兵士の家族の中からお手伝いさんを募集して仕事をして貰っている
カラスのジェダは、ソフィ様とは暫しのお別れである ―――
これもいつの日かソフィ様のお役に立つ為、と、ジェダは涙を飲んで勉学の旅に出る事を決意した
ちなみに普段はマティスの部屋で番カラスをしており、彼の数少ない男友達の一人となる
「…カンナ…!」
思わずガタッと席を立つマティス ―――
「あっ!マティスーーー!!」
会心のカンナダイブ ―――
一体どこで覚えたのか、その見知らぬケモ耳娘は衝突寸前にひねりを加えて華麗に反ったフライング・ボディアタックでマティスを圧倒した
ヘブシ!! ―――
カンナの全身で頭部を弾かれ、軽く視界が飛んだマティスだったが、その両腕は落ちゆくカンナが怪我をせぬよう、最後まで優しく受け止めたまま倒れていった ―――
なんなのよアイツ!…わたしのマティスに、何て事を…!
「ちょっとアンタ!人の旦那様に何て事してくれてんのよ!?謝りなさい!!」
なった覚えは無い
「あ、いいんだ。これが僕達の挨拶なんだよ。あとゴメン、名前なんだっけ?」
「コホン…これは申し遅れましたわ。ファシリオン国王ジオニールが娘、カルーシアと申します。以後お見知りおきの程を」
そう告げて8の字に動かしながら華麗に扇子を開いたカルーシアは、顔を半分隠しながらパタパタと扇ぎ始めた ―――
自分の中では、こういうのがイケてる淑女という事になっている
「私はピリム。こっちがエネッタでそっちがジェダよ。カンナは聞いたわよね?」
ムッ…?
この小娘、この私に対してその態度か…
まあ良いでしょう…
格の違いとは、教えるのではなく分からせるものです…
半月もしないうちに随分としおらしくなる事でしょう…
「やあみんな。今日から君達の数学を担当するバスフローチカだよ。気軽にバスって呼んでくれ。申し訳無いんだが、まだ君達全員分のテキストが出来ていないんだ。しばらくの間は隣の子と一緒にテキストを参照してくれ」
しまった…
こうなると分かっていれば、真っ先にマティスの隣の席を取っていたものを…
マティスの隣は、当然のようにカンナである
ピリムの隣にはエネッタ、カルーシアの隣にはジェダ
講義中、カンナが分からない所を教えながら終始笑顔だったマティスをずっと見ていたカルーシアは、正直講義の内容があんまり頭に入っていなかった
それから講義は毒物・薬物学、生物学と続き、午前が終わってお昼の時間と相成った ―――
「よう、やってるか皆?」
「あ、アキラさん!」
「ようエネッタ。今日はちょっとニルスに頼まれてな。皆の弁当を持って来た。ささ身の梅しそチキンカツサンドだ。自信作だぞ。飲み物はこっちのでかいコーラを皆で分けてくれ。ほい紙コップ。んじゃまたな」
「アキラさんは食べて行かないんですか?」
「ウン。城の工事やってる仲間や軍の奴らなんかにも配って来ないと。まだこれだけある。急がないと昼が終わっちまう」
「ですか。お忙しい所をどうも。今度またごゆっくり」
笑顔で手を振ったその筋肉は、ゲートを潜ってどこかへと消えていった ―――
ゲートリング…
お父様でさえ持っていないのに…
その時点まではエネッタ達の事を、吹けば飛んで行く程度の貧相な田舎娘だとしか思っていなかったカルーシア ―――
だが考えてみれば、そもそもただの田舎娘が王子様と学校で同席したりお友達だったり、という事がおかしいのである
第一目標がマティスである事に変更は無いが、あんまりこの子達とはケンカをしない方が良いのかも知れない
どこに行っても唯我独尊で通して来た彼女だったが、ここは差し当たって仲良くしておく事をチョイスした
それからエネッタとお弁当の交換などしつつ、さりげない自慢話など始めるカルーシア ―――
半分はお父様の愚痴である
大変人付き合いの良いエネッタのナチュラルな合いの手に乗り、カルーシアのお喋りはジェットコースターのように加速していった
「…もう、ホントね。やれ家柄だの、お稽古だの、お家にいたらお小言ばっかりよ?何かを見ただけでも言われるのよ?信じられる?」
「ンー…そういうのって息が詰まりそうだよね…私ならイヤになっちゃうかな」
私もイヤなんです!…
喉元まで出かかったその言葉を、ギリギリなんとか自制するカルーシア ―――
「んじゃさ、今度息抜きっていうか、皆で遊びに行こうよ。地上って知ってる?」
アー…
やっと閑話休題まで来たわー…
そっちばっかり書いてるとメインストーリーが何も進まないので頑張ってます
ずっとソフィのなつやすみだったら良かったのに…




