侵略!アルバン独裁王国!その12
お疲れ様でございます
いえ、違うんです
あんまり元気ではありません
では何でこんなに書いているかと言いますと、病院のベッドで悶絶している間に考えていた事を忘れる前に書いてしまいたいからです
傍目には死にそうなのに、何故か笑っている頭のおかしい男 ―――
ええ、私です
さておき、本日のキララ、どうぞ
時は少し遡り、こちらはカルナック ―――
ローザが二羽の水鳥亭で会った三人の密偵をザム、ゾル、キュレーネが各々追跡しており、その中の一人が行った先にザムがヒットした
「やれやれ…どうも俺ァ囚われのお姫様ってヤツに縁があるらしい。ようベルタ。元気してたか?」
「ジャムおじさん!!」
ウン…
それアンパン作る人な?…
「さて、お前を泣かせるとザムダが面倒なんだ。さっさと帰ろうぜ」
それからベルタを抱えて帰ったところ、ザムはローザから感謝&感激のローザダイブを受けた ―――
こうして一件落着かと思われ、アルバン周辺を見れば何事も無い平和な日々が過ぎているように見えた
だがその実、とてもじゃないが内心穏やかではいられなかったのが西のもう一つの隣国、ファシリオンである ―――
ジオニール (1665~存命 切れ痔 あんまり痛いお通じの時は悲鳴を上げながら壁を叩いている)
いや待て…まだ慌てる時間じゃない筈だ…
ウチ以外のアルバン周辺国全てが飲み込まれたとはいえ、エスタミルは仲良しで上手くやっている…
カザロフなんかはキッタネーコボルトが来て追っ払われて終わった…
そう、ここは外交だ…
年頃の宰相はエスタミルに取られてしまったが、まだド本命のマティス王子が残っているじゃあないか…
これだ…これをプランAとする…
「カルーシア。カルーシアをこれに」
「ハッ!…」
ユステール伯爵が予見していた通り、お貴族様の考える事は大体同じであった
カルーシア (2008~存命 その辺の王女なんか鼻で笑っちゃう位プライドが高い 怒らせると後ろから毒矢を吹いてくる)
「…何のご用でしょうか、お父様?…」
「ウム、他でもないカルーシアよ。我が国を取り巻く昨今の情勢については存じておるな?」
「はい、何でも先日、南のカルナックがアルバンに陥落とされたとか。うかうかしていれば我が国もいずれ同じ運命を辿る事になるでしょう」
「ンー、流石のカルーシアちゃんだ…大変良くできまちた…」
ばかにしてんのか…?…そういうのキモいから止めろ…
最近のカルーシアが、パパの事を嫌いな理由は大体この辺である
「で、だ。王子マティスについては存じておるか?」
「…私に嫁げ、と…」
そこで物憂げな顔になり、大きく深い溜め息をつくジオニール ―――
「…いや、やっぱり止めておこう。愛しのカルーシアちゃんが、どこの馬の骨とも知れんクソガキに顎で良いように使われたりエッチな服を着せられたり挙句の果てにはスカートを持ち上げて中を見せろとか…ええええええええええい!!!許さんぞーーーーーーーーー!!!このエロガキめがーーーーー!!!スケボーに縛り付けて馬車の車輪に滑り込ませてやるーーーーー!!!」
いつも通りというか、だんだんパパがおかしくなり始めたので一旦部屋を出てお茶を淹れてきたカルーシア ―――
「はいお父様、一度落ち着きなさいませ」
「オオすまんカルーシア。お前は本当に良く出来た子だな」
カルーシアは父がいきなりガブッと飲んでアッチィ!となるのが分かっているので、冷ましてから淹れている
「けれどお父様、このまま無策でいたのではジオニール家も民もきっと無事では済まない事でしょう。ここは一つ、こんなプランでは如何でしょう?」
「…というと?…」
それから数日後 ―――
「どうもお初にお目にかかります。ファシリオン国王ジオニールと申します。どうぞよろしくお願い致します」
「やあ、お初にお目にかかる。アルバン国王ゴリオスだ。同盟か?」
「ハッハッハッ、話のお早い方とは聞き及んでおりましたが、聞きしに勝る早さですな。いえ、我々とて、そんなにすぐに盟を結んで頂けるなどとは思っておりません。人質を差し出しに来ました」
「人質だと?」
ジオニールがパン!パン!と手を叩くと、馬車から着飾ったカルーシアが出て来た ―――
「我が娘、カルーシアです。手塩にかけて育て上げた、目に入れても痛くない程に可愛い娘です。これが、我がファシリオンがアルバンと敵対しない事の根拠です」
「フム…」
パン!パン! ―――
もう一度ジオニールが合図を出すと、別の馬車から学者がわらわらと降りて来た ―――
「こちらの方々は、学問の国ファシリオンでも高名な教授の方々です。彼等を王子マティス殿とカルーシアの教師として付けましょう。恐らくマティス殿は、冥界でも最高の教育環境に恵まれる事となるでしょう。如何です?」
「…なるほどな。考えたものだな。上手く行けば王女と王子が結婚して国は安泰、上手くいかなくても学友の国になんてマティスなら手は出すまい」
マティスなら、という言葉が若干引っかかったジオニール ―――
「…あの…それで…ゴリオス殿のご意見としては如何でしょうか?…」
「ウチに来い。ファシリオンを攻めるのはナシだ。教育は重要だ。先生方にはアルバン国内での教育も受け持って貰うが、構わんよな?」
安堵のあまり、パァッと花が咲いたような顔になるジオニール ―――
その日の晩はファシリオンの使節団を招き、城内では盛大なパーティーが催された ―――
後日譚・ガルルとペロリ ―――
この2頭、いつの間にかちゃっかり子作りをしていました
一旦里帰りをしてカザロフ良いとこでした報告をしたところ、カーギリアン・ボーダーウルフの群れはゾロゾロとカザロフに引っ越して来ました
最近ではとんでもねえ数の魔犬でレッドボアなどを捕まえていたりします




