表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
573/576

戦え!アルバン義賊団!その3

お疲れ様でございます


たまにゲームの動画なんかを見てたりするんですが、ちょっと笑ってしまったのがありました


無人島に可愛い子さんと二人で流れ着いてサバイバルをする、というゲームなのですが、この可愛い子さん放っておいてもイチャろうとしてきます


本来そういうゲームなのにプレイヤーは建築に夢中で、終いには鬱陶しいからと牢屋を作って可愛い子さんを閉じ込め、とても立派な城を完成させます


ウン…


なんていうか、ウン…


立派な城だと思うよ?…


さておき、本日のキララ、どうぞ

一夜明けて、朝 ―――



ン?ここは?…


そうか…俺はアルバンから逃げて来たんだった…



「目が覚めたらしいな。まずは顔を洗って朝食にするといい」


ゴリオスがハッと振り向くと、そこにはサングラスをかけた筋肉が椅子に座っていた


「誰だお前は?」


「俺はアキラ。お前はゴリオスだな」


「アルバン義賊団って事で良いんだな?」


「そうだ。お前達の保護と世話を任された」



それを聞いてちょっとホッとしたゴリオス ―――


するとテーブルの方から何だか美味しそうな匂いが漂って来た


家族を起こして顔を洗ったりトイレに行って来たりして落ち着くと、テーブルに着くゴリオス達


夕べは逃げるのに必死で食事どころではなく、お腹が減っていたのである



「「いただきます」」


本日の朝食メニューは、ポトフとトースト ―――


よく煮込まれた野菜やソーセージを頂きつつ、カリッと焼かれたトーストをポトフのスープにひたして口に入れる


美味しいものでお腹が満たされ、満足感に包まれたゴリオス達はもう1回寝ちゃおうかなと思い始めたが、ゴリオスだけはまだ用があるのでなんとか踏み止まった



「ご馳走様でした…ところでアキラだったか?この後の手筈てはずはどうなっている?」


「それはお前の返事次第だ。逃げるというなら、どこまでも逃がす。王政を倒すというなら、その為の準備はもう進行中だ。処刑されに帰るってのは無いよな?」


「当たり前だ。俺がいなくても王政を倒すって所に変わりは無い訳か…どうせこのままじゃ帰る所も仕事も無いんだ。やるしかないだろう」


「お前にはこの革命の旗頭と国王を引き受けて貰う事になるが、良いか?」


「ああ構わんさ。こうなったらもう行くところまで行く。夕べ見たお前達の手際や強さは、その辺の奴等がただ集まったってだけで出来るもんじゃない…完成された軍隊だ。アルバン義賊団っていうのはただの民兵じゃないんだろう?もっと大きな組織だ」



憲兵隊とは、容疑者を捕まえては尋問して色々調べ上げるのが仕事である


その隊長なだけあって、ゴリオスとは中々目端が利く男であった ―――



「俺も関係者だが、そこまで詳しくはないんでな。そこの所は義賊団のトップから聞いてくれ。もう少し時間がある。コーヒーでも淹れようか」


アキラが淹れたマンデリンのエスプレッソは、もし王様になったらこの男を給仕に雇いたいと思う程に美味かった ―――


「…さて、そろそろ行くとしよう」


「どこに行くんだ?」


「カザロフ。俺達の本拠地だ。奥さんと息子を起こしてくれ。宿を引き払うぞ」



それから宿を引き払い、ゲートを潜ったゴリオス一家 ―――


ゲートを潜った先に広がっていた光景は、カザロフ第一兵団と第二兵団、10万 vs 10万の軍事演習であった ―――



「…これはカザロフとどこが戦争しているんだ?」


「いや、ただの訓練だ。どっちもカザロフ兵団だ」


どちらの軍も流れるように動き、刻一刻と変わる戦況の中で、ポチとワイスがその読み合いを競い続けている ―――



なんて軍団だ…


こんなのに攻め込まれたんじゃアルバンなんてあっという間に飲み込まれるぞ…


こいつら一体、何と戦うつもりなんだ?…



丘の上からゴリオス達が眺めた演習は、今まで見た事も無い壮大なスケールのものであった ―――



「お待たせしました。そちらがゴリオスさんですか?」


「ああ、話を引き受けてくれるそうだ。もう全部話しても構わない」


アキラ達の後ろから歩いて来たダリが、ゴリオスに手を差し出して握手を交わす


「初めまして。アルバン義賊団副団長、ダリです」


「ン?トップと話をするって聞いたんだが」


そこでフフッと笑うダリ ―――


「もう団長はあなたです。次のアルバン国王も。アキラさん、とりあえず寄宿舎の方に行って荷物を下ろして貰いましょう」


「そうだな。じゃあ着いて来てくれ。当面の間住む家に案内する」



そうしてゴリオス一家とダリはアキラに続いてゲートを潜り、兵団の寄宿舎へと着いた ―――



「この部屋です。ここはカザロフ兵団の寄宿舎で、怪しい者が立ち入る事はありません。ご安心を。ポチさん達が帰って来るまで少し時間がありますから、荷ほどきして寄宿舎の中を見て待っていましょう」


そうして寄宿舎内の案内を受けるゴリオス一家 ―――


なんだか魔犬の背中に乗った妖精さんが廊下を走って行ったが、とりあえず気にしない事にした



それからしばらくすると、演習を終えたポチ達が帰って来た ―――



「やあお待たせ。あ、アキラさん。そちらはゴリオスさんですね」


「アルバン憲兵隊長のゴリオスだ。おかげで元、だがな。アンタがここの軍団長か?」


「はい。カザロフ第一兵団軍団長、ポチです」



軽く会釈をすると同時に、チラッとアキラの方を見るポチ


アキラがうなづいたのを確認すると、本題に入った



「我々の仲間になって貰える、って事で良いんですよね?」


「ああ。何しろ他は家族を連れて路頭に迷うか、サバトで火炙りになるかのどっちかだからな。しゃくさわるがお前達のお望み通りになるしか無いって訳だ」


「フフ。後になればきっと、悪い判断じゃなかったって思うようになりますよ。アキラさん、義賊団の皆と疾風さんを集めて下さい。新団長を迎えての、第一回目の会合を開きます」



コクリと頷いたアキラがゲートから虚空へと消え、それからしばらくしてアルバン義賊団総勢が集った ―――

後日譚・キュレーネとキュイ ―――


色々考えたキュレーネですが、結局のところポチを頼ってキュイと自分用の家を建てて貰いました


キュイが自由に出入り出来るようにする為、出入り口にはおもりを着けた布を吊るしてあります


たまにキュイがいなくなっている時は、大体キュレーネと飛ぶ練習をしつつ二人で今日のゴハンを狩りに行ってます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ