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戦え!アルバン義賊団!

お疲れ様でございます


まったくね


網戸もちゃんと閉じているのに、私のお友達はどこから入って来るのでしょう


ティッシュでカメムシを掴んで捨てるとこまでは上手くいったのですが、お礼に屁をこいて行きました


くっさいわ…


何でこんな嫌がらせを受けるのでしょう


さておき、本日のキララ、どうぞ

「ええい!まだ義賊団は見つからんのか!!ゴリオスを呼べぇえええええええい!!」



こちらはベルモント城、玉座の間 ―――


ただし玉座は盗難されている



現在、盗まれた城のお宝の数々を見つけ出す為にゴリオス始めとする憲兵隊は尻に火が着いたかって位に必死で捜索中である


「国王様、お呼びとあって」


「まだ見つからんのか!!」



コレ多分、今日も踏まれるヤツだ…


瞬時にサッと丸くなり、ガードポジションを取るゴリオス


「…見つかりません…どこかに奴等のアジトがある筈なのですが、現在鋭意捜索中です」


「…だったら探せ…見つかりませんでした、で済ます気なら覚悟しておけよ?お前を火炙りにしてサバトを開く…分かったら行け」



本日のチョイスは、ストンピングではなく死の宣告だった ―――



丸くなったまま震え出したゴリオスは、もし義賊団が見つからなかったらどうやって逃げるかを考え始めていた



一方その頃、アルバン義賊団 ―――



彼等のアジトである乗り合い馬車は、町の東西南北を決まった時間にグルグル回る、といった代物である


一般的な乗り合い馬車の運賃は銅貨2~5枚ほどであるが、この馬車だけは鉄貨1枚なので普通の客は乗ろうとしない


そして馬車に乗った義賊団員達は、しばらく移動したところでアキラが馬車の中でゲートを開いてヴァンに送られる


義賊団のアジト及び訓練場は、アルバンではなくヴァンにあったのである



「では本日の訓練を始める…まずは組手からだ…始め!」


「「ハッ!!」」


立ち上がった義賊団員達が一対一で並び、型稽古が始まる


まず一方が相手の胸ぐらを掴む


掴まれた方は同時にその手を掴み、脇の下に腕を差し込んで梃子てこの要領で肘をひねりつつ、差し込んだ腕で顔面に肘を入れながら足を払って相手を倒す


これは服を掴まれた時の対処法であり、自然に体がそう動くように何度も繰り返して動作を体に馴染ませてゆく



「なかなかさまになって来ましたね、疾風さん」


「…まだまだだ…相手が一人とは限らぬ…動きながら周囲の気配を探り、次の立ち位置に移れぬようではいくさで死ぬであろう…」


マスター益光の採点は厳しいが、言ってる事は事実である


「止め!」


その声でピタッと動きが止まり、疾風の方に顔を向ける団員達 ―――


「…どれ、では拙者が稽古をつけてやろう…全員でかかって来るが良い…拙者を組み伏せた者には金貨1枚だ…」



ざわ…


いくら何でも1対50とか絶対無理だろ…


団員達に、動揺走る ―――



だが当の疾風は何気なしに訓練場の中央に歩み入り、はじめの合図を発した



「「ウォオオオオオオオオオオオオオ!!」」


一斉に飛びかかる団員達 ―――


通常であれば一瞬で終わる状況だが、マスター益光の場合は一味違った



「ハーーーーーッ!!」



回烈かいれつ陣脚じんきゃく ―――


跳び上がりながら回転しつつ、周囲の敵を蹴りで薙ぎ払う必殺技である


最初の4、5人が吹っ飛ばされ、続けざまに鳩尾みぞおち寸勁すんけいを入れられて次々とその場に倒れていく団員達


その後もあれよあれよという間に団員達は倒されていき、残り半分もいなくなったところで団員達からギブアップが宣言された



「…何故、たかが一人の相手に負けたか分かるか?…」


「分かりません…教えて下さい」


「…位置取りだ…やりにくかったであろう?…それは拙者がお主らが打てない位置へと次々に移って行ったからだ…全体に気を配れ…打ちつつ、受けつつ、次の動きを考え続けろ…周囲の気配を探れ…」



いや、無理っす…



大体の団員はそれを聞いて心を折られたが、一部の果敢な者達はとりあえず三人組手から練習を始めた ―――


それを見ながら、アドバイスをしつつ自分で実演して見せるポチ


しばらくすると、団員達は相手を掴んで引き回し、盾にしながら戦うという技を身に着け始めた



「やってるな、みんな。もうメシ出来たぞ」


「あ、アキラさん。みんな!今日はここまで!メシにして帰ろう!」



本日の道場メシは、唐揚げ丼 ―――


炊き立てご飯に千切りのキャベシ、唐揚げが盛られ、仕上げにたっぷりとマヨをかけた、アキラメニューの中でも人気の一品である



旨え…



ガツガツと唐揚げ丼をかき込んでいく団員達


おかわりもフリーである


お腹一杯になってなんか幸せになった団員達は、家族達への唐揚げ丼も持たされてゲートからアルバンの馬車へと帰って行った ―――



「どうだ、調子の方は?」


「今日は疾風さんが全員倒しちゃいました。みんな結構頑張ってるんですけど、まだまだってところですかね」


「拙者も体を動かすのが久方ぶりでな…少々張り切り過ぎた…」


「そうか。ところでさっきダリに聞いたんだが、このままだと憲兵隊の隊長が火炙りになるそうだ。俺はちょっとあんまりかな、って気がする」


「ウーン…可哀想っちゃ可哀想ですよね…ちょっと帰って相談してみます」



三人して唐揚げ丼を食べて帰った後、ニルスにその話をしてみたポチ ―――



「…そうですね…こうしましょう。そのゴリオスに、この謀反むほんの主人公になって貰いましょう…」


ニルスはゴリオスに、アルバンでの謀反を始めとして全冥界へとケンカを売る役を押し付けるつもりである ―――

後日譚・ガルルとペロリ・早風 ―――


なんだか二人で一緒に遠吠えで歌っているうちに、ガルルが歌っているのはラブソングだという事にペロリはハッと気付きました


その真っ直ぐな瞳でガルルに見つめられた時、ペロリは目を背けてしまいます


早風はアフリカ南端の超犯罪国家に到着し、早速拳銃を向けられました


彼が生き残る為のファイナルファイトが、今始まります

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