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誕生!アルバン義賊団!その3

お疲れ様でございます


なんかYoutubeで懐かしいゲームの動画なんて目に入ったので見てみたんですが、ボナンザブラザーズとかいう怪盗二人がお宝をかっさらって逃げるってヤツでした


アルバン義賊団を書きたくなったのは、その辺が理由かも知れません


さておき、本日のキララ、どうぞ

「高そうな調度品ばっかりだな…売ったら足がつくんじゃないか?」


「問題ありません。ゲートで魔界に運んでそっちで売ります。売上げはカザロフの資金にしましょう」



現在ポチとニルスは、義賊団が城から盗んできた王室御用達の品々を眺めているところである ―――


城一つ丸ごといっただけあって中々の数であり、これらの全てを売りさばくには数ヶ月を要した



一方、こちらはアルバン ―――



「この!この!役立たずめが!!貴様なんぞに任せておいたのが間違いだったわああああ!!」


国王ベルモント直々に怒りのストンピングでゲシゲシと踏まれ、両手で頭をガードしてそれに耐えている憲兵隊長ゴリオス ―――


実際誰が警備していたとしても盗難の阻止は不可能だったのだが、何がどうあれ責任を取らされるのが中間管理職の辛いところである


「ハァ…ハァ…奴等が貧乏人どもに配った金貨を全部取り戻せ!あいつらが金貨なんて持っている訳が無いんだ!探し出して見つけ次第奪い取れ!全部私に返せ!!」


「…ハイ…早速手配します…」



こうして貰ったか否かに関わらず、金貨をお持ちの方は全て没収される流れとなった ―――



真面目に働いて貯めたお金なのに、理不尽に奪われた商人 ―――


この金貨が無いと暮らせない為、隠し通そうとしたがダメだった貧民 ―――


どう考えても関係ない、今遠くから来たばっかりの行商人 ―――



誰彼だれかれ問わず片っ端から難癖をつけては金貨を巻き上げ、国王の下に届ける憲兵隊とゴリオス


国王の留飲りゅういんも少しは下がっていったが、代わりに国民達の怒りの声はゴリゴリと上がっていった



「…これでかあちゃんの薬が買えなくなっちまった…もう許せねえ…」


「ウチは娘のレニを旅に出した…もっと悪くなれば次の子もだ…」



そんな状況を見計らい、アルバン義賊団は既に行動を開始していた


シャドウストーカーとは、一度影の中に入ってしまえば発見も追跡も非常に困難である


彼等は義賊団のメンバーを増やす為、色んな人の影に入ってはその言動を監視していた



「…お前がゲオルグだな?…」


「誰だお前は?」


覆面を被ったその男は、黙ってマントを開いて左胸のアルバン義賊団のマークを見せた ―――


「そのマークは!?…アルバン義賊団なのか?…」


「そうだ。お母さんの薬が要るそうだな。心臓の発作で苦しんでいるとか。我々が良い医者に診せてやろう。もう病に苦しむ事もなくなる」


「…俺はその礼に何をしたら良いんだ?何でも言ってくれ…」


「我々の仲間になって貰いたい…君なら信用できる…」


「望むところだ…今日から俺は、アルバン義賊団だ」


こうしてまず第一村人、ゲオルグが仲間になった ―――



「…お前がエッケルトだな?…」


「誰だお前は?」


覆面を被ったその男は、黙ってマントを開いてアルバン義賊団のマークを見せた ―――


「ハッ!…本物なのか?…」


「娘のレニは無事だ…今、我々義賊団が保護している。危うく魔物に襲われるところだったが…」


「な…あ、ありがとう…何か礼をしたいが、明日食う物すら無い有様なんだ…」


「君も義賊団に入らないか?家族が食っていけるだけの報酬は約束する」


「本当か!?だったら俺も入れてくれ!義賊団に忠誠を誓う!」


こうして第二村人、エッケルトが仲間になった ―――



他にも三名、シャドウストーカー達がよくよく影の中から観察したうえで間違いないと判断された者達が、乗り合い馬車に見せかけたアジトへと集まった


「ようこそ、我等アルバン義賊団へ。君達を歓迎する。君達は今のアルバンをどう思う?」


「…クソッタレだ…働かせるだけ働かせて、誰か死んでも何とも思っちゃいない…俺達は家畜以下だ…」


「ああ、俺もそう思う…娘を捨てなきゃ生きていけない世の中なんて、最低だ…」


「アルバンを捨てて他所よそに行こうにも、門の通行税が払えないんだ…ここで死ぬしかないのが俺達だ…」



不満の声は紛糾ふんきゅうし、収拾がつかなくなり始めたので皆をなだめるダリ ―――


「聞いてくれ皆…そんなアルバンを変えたいと願っているのが、我々義賊団だ。皆の力を貸してくれないか?もう誰かが苦しむ姿なんて、見ていたくないんだ」



ダリが差し出した手を、ガッシリと掴むゲオルグ ―――


それから繋がれた手に次々と手を重ね合わせていくメンバー達 ―――



その後も情報収集と団員募集は続き、秘密裡に義賊団は大きくなっていった


現在団員達は気配の消し方や戦闘、諜報などの訓練を受けているところである



「ハァ…ハァ…今日も死ぬかと思ったぜ…軍隊だってこんなキツい訓練はしてないだろう」


「…全くだ…だが俺はやってみせるぞ…俺達の手でアルバンを変えるんだ…」


訓練教官は、疾風とポチ ―――


当然忍術を叩き込まれており、この地獄のデスロードを踏破した暁には立派な忍者が誕生する事になる



「どうですかね、疾風さん?」


「…良かろう…甲賀流…じゃなかった、アルバン義賊団を名乗る事を許す…」


「ハッ!!」



こうしてまず、スカウトされた中から一人目のアルバン義賊団が誕生する次第となった ―――

後日譚・ソフィとカンナ ―――


遥が生まれた為、現在ソフィは音楽活動を自粛していたりします


うるさいと遥が起きて、泣いてしまうのです


その為ソフィは、お宝の楽器のほとんどをカンナに預けました


カンナはエルフの血と音感を継いでおり、更にはそのケモ耳はエルフ耳以上に音に敏感です


「おっ、今日も演ってるな…」


ウォオオオオオオオオオオン…


カンナの演奏に合わせて、合いの手のヴォーカルを入れるガルルとペロリ ―――


今のニルスん家は、ちょっと賑やかです

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