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閑話休題!ある日の益光ん家!

お疲れ様でございます


なんかセブンで詐欺かよって商品が増えてるみたいですね


サンドイッチで見えるとこにだけチーズが入っていたり、ジュースの半分が空気だったり


そんなもん買わされたら二度と買わねえ、ってなるだけだと思うんですけど


さておき、本日のキララ、どうぞ

こちらはとある日の益光ん家 ―――



数日間食うや食わずで作品に没頭していた益光がようやく部屋からヨロヨロしながら出て来たり、氷雨が遥におっぱいをあげたりオムツをえたりしているのをソフィが熱心に眺めていたりする



「オオ…立ったら血の気が引いたでござる…何か食って、休まねば…」


「だからちゃんと食べて寝て下さいって言ったのに。ハイ、肩貸しますから。ジェダ、お風呂沸かしてきてくれる?」


「ハイ!ゾルさん!」


益光ん家の風呂は古風であり、外から風呂釜の下に薪を入れてくタイプの代物である


ジェダは肥後守ひごのかみとかいう折り畳みナイフを取り出すと手早く薪を削って火種を作り、マッチで火を着けて窯に放り込んだ


後は火が安定したら時折ときおり薪を放り込むだけである



「氷雨さ~ん。疾風さんが出て来ました。何か作ってやって、ってアッ!」


益光を担いで台所に来たゾル、氷雨が遥におっぱいをあげている現場を目撃してしまう ―――


反射的にバッとそっぽを向いたものの、これでは見てしまいました、と言っているようなものである


「…」


「…あの、疾風さんに何か食事を…あとお風呂に入れて寝かせないと…大分頑張ってたみたいですよ?」


主審アンパイア氷雨によるガン見チェック ―――


死にかけ…


氷雨の心の中で高々とアウトを宣言された益光は、速攻で回復措置を取られる事となった



「はっちゃん、どしたの?」


電話で呼ばれて数秒で来たアキラ ―――


「…主人が無理をしていたようで…」


言われてアキラが益光とゾルの方を振り返って見ると、益光は視点の合わない目で虚空を見つめながら短い呼吸を繰り返していた


「って、これダメなヤツだ!!蘇生の杖!」


ギリギリ回復が間に合った益光は、次第に生気を取り戻していった ―――



「…どうやら世話になったようだな、アキラよ…まさか自分ん家で冥府を彷徨さまよう事になるとは思ってもいなかった…」


「俺も初耳だ。ちゃんと食べて寝ないとダメだぞ、はっちゃん」


「ウム…」


とりあえず台所を借りてを料理を作り始めるアキラ


今回のチョイスは、お腹にやさしいたまごがゆ ―――


炊き冷ましのご飯がおひつにあったのでそれを使い、まず顆粒かりゅうの鶏ガラスープをお湯に溶いて一緒に煮る


次に別の鍋と鶏ガラスープを用意し、溶き卵を少しずつ入れて手早く混ぜ、花を咲かせては最後まで溶き入れる


仕上げにお粥を器に盛って卵を溶いたスープを適量かけ、少し混ぜて卵の黄身をトッピングしたら出来上がりである


ちなみに一つの鍋で作ろうとすると、溶き卵が綺麗に咲かない



「出来たぞ。みんなの分も作ったから今日のお昼はこれにしよう。まだ熱いから気をつけるんだぞ」


「「いただきまーす!」」


みんなしてフーフーしながらお粥を食べ、益光はなんとかお風呂に入ってバターンとお布団に倒れ込んだ



「お疲れ、はっちゃん。じゃあ俺は帰るよ」


益光のバイタルサインが良好である事を見届けたアキラは、ゲートを開いてそのまま帰ろうとした


だがしかし、その時左足を動かそうとしたらなんか重かった


ソフィがしがみついていたのである


「どうしたソフィ?」


「カンナに会いたい…」


幼女ソフィは知っている


この筋肉にゲートを開いて貰わなければ、冥界あっちの人達には会えないという事を


来たついでに冥界に連れていけ、というのがソフィの主張であり、異論は大体認めない


しょうがないな、と一つ溜め息をついたアキラは氷雨さんに一言断りを入れ、一旦帰ってザムダとソフィを連れて冥界へと向かった ―――



カンナ ―――



遺伝子の大体はエルフであり容姿もほぼほぼエルフであるが、耳だけコボルト入っておりケモノ耳である


その妖精さんが持つ笑顔の破壊力は凄まじく、買い物で「おじさん、安くして?」、と言われた日には後で後悔するレベルの値引きを強いられる事になる



ゲートをくぐったアキラ一行は、とりあえずニルスの部屋へと着いた


「ンー…誰もいないな…」


差し当たってアキラはアスモデウスやポチ達の様子を見てくる事にし、ザムダとソフィはカンナの部屋へと向かった


「カンナー!」


バッと部屋の扉を開けたところ、見知らぬ犬っころが2頭で協力し、大量のアメちゃんが入った器の蓋を開けようとしていた


いない…


バタッと扉を閉じるソフィ


「ちょっと待て、違うんだ!俺じゃなくてコイツが一個だけ食ってみたいって言うから!」


「ああっ!裏切者!一個くらい分からないだろってアンタが言ったんじゃない!」


扉の向こうではガルルとペロリが楽しそうである



隣の部屋で勉強していたエネッタにたずねてみたところ、カンナはピリムと一緒に鶏舎の世話に行ったらしい


「ピリムーーー!カンナーーー!手伝おうかーー!?」


「あっ!ザムダさん!」


ヒヨコを全部鶏舎の外に追い出して、中の掃除や水替え等をしていたピリム達


「カンナーーー!」


「あっ!」


ソフィを発見した途端に脳内でロックオン警報が鳴り出したカンナは、サッとピリムの後ろに隠れた


ジリジリと回って来るソフィに対し、ジリジリとピリムを軸にして反対側に回るカンナ


「何やってんのアンタ達?ホラ、さっさと仕事かたしちゃって何かしよう」


「お仕事?」


「うん、この子達はお仕事して、それでお給料を貰ってるんだよ?」



ソフィがピリム達を眺めていると、汚れたわらを集めては捨て、新しい藁を持って来ては敷いていた ―――


見よう見まねでお手伝いを始めるソフィ


ザムダが手伝った事もあり、本日の作業は早々に終了した



「お疲れー、みんな。じゃあ今日は何して遊ぶ?」


「あ、私はニルス様のお手伝いをしないと」


「ダーメ。アンタはもうちょっと遊びなさい。じゃないとずっと仏頂面ぶっちょうづらで面白くもなんともない人生を過ごす事になるわよ?終わってみたら悲惨だと思うよ?」


「…」


結局ザムダにさとされ、今日は遊ぶ事にしたピリム


アキラん家に行ってエネッタ、ピリム、カンナ、ソフィとスシ詰めになってベッドに寝転がり、でかいクッションを頭に敷いて映画を見始める


各々近所の駄菓子屋に行って好きな物を買い求めており、胸元に広げて準備は万端である


始まった映画は、タムとジャリー ―――


猫とネズミが仲良くケンカする物語である


しばらくは皆で笑いながらお菓子を食べていた4人だが、そのうちピリムの電池が切れた



アー…この、普段からちゃんと寝てないわ…


そこんとこ冥界あっちの誰かに言っとかないとね…



椅子に座って隣で見ていたザムダは、よっこいしょ、とピリムを抱えて静かな部屋に寝かせた


その後カンナ失神、ソフィ爆睡と続き、エネッタもいつしかログアウトした


「やれやれ、みんな寝ちゃったか…アタシも眠くなっちゃった」


毛布を広げ、ソファーで横になるザムダ



帰って来たアキラは自分のベッドとソファーが塞がっていたので、冥界に行って犬小屋で寝た ―――

眠い…

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