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訓練開始!カザロフ兵団副団長!その15

お疲れ様でございます


まったくね


夜中はちょっと冷えるのに、日中は暑くなるのって何なんでしょう


気をつけていないと鼻水を垂らしていたり、汗をかいていたりします


その間くらいが良いんですけど


さておき、本日のキララ、どうぞ

数日経った後、選抜における差し当たっての結果が出た ―――



シグナス ―――


指揮は凡庸ながらも堅実であり、部下からの信頼も厚い


そして個人の武としては、ほぼほぼ最強である


優秀な副将を付けてやればその軍は化けるものと思われる



ワイス ―――


戦術面にいて、おおよそ隙が無い


時代と場所が違っていれば、郭嘉かくか 奉孝ほうこうと名乗っていた事であろう


今のところ、副団長候補の中ではエースである



アラン ―――


まだ人を率いた経験が少なく、手探り状態である


だが急速に成長しつつあり、伸びしろはどこまで有るか分からない



ベルサリオ ―――


正直言って、ダメかも知れない


色々あんまり気にしないベルサリオは、ぶっちゃけ将には不向きっぽい


現在ポチ達は、彼をソロで使うとしたら何が出来るかを検討中である



キュレーネ ―――


こちらも将としてはダメかも知れない


だがソロでの戦闘力、機動力では文句無しの満点である


一応このまま演習を続け、集団戦がどういう流れになるのかだけ覚えておいて貰う



現在、ポチとニルスは副団長の選定について話し合っている最中である ―――



「…まあ3人当たりがいたってだけでも上出来なんじゃないでしょうか?」


「ウン。シグナスの副将にワイスを付けて、シグナスが先陣に立てるようにしてやるのが良いかなって思ってる。シグナスが率いる騎兵なら500騎もあれば相手が1万の軍でも突破出来るだろう」


「じゃあ本隊の副将は…」


「アランだ。ワイスとどっちにするかで迷ったけど、アランはいつも最悪の事態を想定して対策を用意している。アランに任せておけば軍は持ちこたえる。俺も動く余裕が出来る」


「決まりですか?」


「今んとこはね。ところで、魔犬達の小屋ってもう出来てる?」


「はい、半日で終わりましたよ。ちょっと中に入ってみましたけど、人一人くらいなら余裕で寝泊まり出来ます」


「なら魔犬達を呼ぼう。とりあえずチキンを焼いて歓迎パーティーだ」



そんな訳で現在魔犬達が招かれ、そこかしこに設置された焚き火の上で棒に刺された丸鶏がゆっくりとグルグル回されている ―――


「ワオン達は行かないのか?」


「…俺達はこれでも、群れの為に頑張ったのにあんな目に遭わされたんです。もう元通りの仲間って訳にはいきません」


「そうか…じゃあ軍用犬と番犬は別組織に分けよう。ウーン…5頭はみんなオスだよね。数が増えないと困る。よし、お嫁さんを探しに行こう」


最近この人、人の嫁の世話をするのが趣味にでもなったんだろうか? ―――


そんな気がしなくもないニルスだったが、とりあえず忘れておいて地図を開いた



「あった、ここです。このカーギルの北西部がカーギリアン・ボーダーウルフって魔犬の生息地域です。行ってみますか?」


「よし、行ってみよう。ワオン達も着いて来て」


「はい…でもそう簡単に嫁なんて来るものとも思えませんが…」



アキラを召喚し、速攻でボーダーウルフ達のナワバリに乗り込んだポチ&アキラと5頭 ―――


問答無用で飛びかかって来たボーダーウルフ達の牙がアキラに襲いかかる



ガキン!! ―――



剛体術 ―――


とんでもねえ硬え…


それもそのはず、全身に剛体術を施した現在のアキラのモース硬度は7.5度に達している


牙がちょっと欠けちゃった魔犬達は一旦距離を取った



「何をしに来たオマエら!ここは我等のナワバリだ!即刻立ち去れ!」



ガリン(1990~存命 ♀ ボーダーウルフの群れのボス)



「まあとりあえず落ち着いて。話だけでも聞いて貰えないだろうか?私はカザロフで軍団を預かっている、ポチという者だ」


「それが何の用だ」


「ウン、お嫁さんが欲しい。ここにいないかなって」



ハッとしてポチを見つめ直すガリン ―――



シャラーンとした、風になびく銀色の毛並み ―――


うれいを帯びた、目力めじから強え瞳 ―――


魔犬の群れに襲われても余裕のこの態度 ―――



「あの…ちょっと待って下さい…私一応既婚者で、子供もいるんです…無いですよ?」


「ウン、私じゃないんだ。こっちのみんな」


言われてそっちを見てみると、なんだか犬っころが5頭いた


「…なるほど、お前達の嫁取りという訳か。断る。群れのメスは群れの母であり、群れの未来だ。そう簡単に手放してたまるか」


「まあそう来るだろうなって思って手土産を用意しておいた。条件はカザロフでの仕事だ。働いてくれる分には十分な食事と住処すみか、医療などを提供する。試しに来てみて、気に入ったら住むって事で良い。ちょっと来てみないか?」



ウーン…


確かに今の命懸けで獲物をとって食うや食わずの暮らしよりはマシかも知れない…


一応様子見くらいはしておくか…



「メスが5頭欲しいって事で良いのか?」


「うん、大事にする。気に入らなかったら帰ってくれても構わない。いずれはここの皆もカザロフに呼べたら良いなって思ってる。皆で仲良く暮らそう」


そんな次第で、5頭の嫁 (仮)として送り出されたメスの魔犬達 ―――


正直お断りであり、気に入らなかったら帰っても良いと言われているのでカザロフでの生活を確認したら帰るつもりである



ワオンが隣で寝ているメスに、鼻先でこそっと触る ―――



「ウー…」


ハイ、何でもないんです…


大人しく寝ます…



こうしてワオン達の夜は更けていった ―――

後日譚・とある日の甲賀の里 ―――


王者決定戦、勝った方が里の首領となる


ハァ…ハァ…


まだ立つのか、早風…


立ち上がった早風の目には、一つの決意が灯っていた


決勝戦、早風 vs 吹雪 ―――


負けた方が里一番のブスと結婚する、という約束である

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