閑話休題!キララ、出産!その2
お疲れ様でございます
なんかクソ物件オブザイヤーとかいうのを見てみたんですが、どこのロシア刑務所だよっていうのがありました
スペースは1畳、一応電気は通ってますが、ハッキリ言って犬小屋以下です
コレ囚人が発狂するヤツです
私は田舎でもいいから、まともなおうちに住みたいと思います
さておき、本日のキララ、どうぞ
「では、お世話になりました…」
カオルを抱いて、ペコリと頭を下げるキララ ―――
「いえいえそんな…こちらこそお世話になっております。この度はご無事でのご出産、真におめでとうございます」
そんなこんなでキララは参帝総合病院を辞し、実家の中条寺家へと戻った
薫の首が座るまでは、と言って定宗と静が引き留めたのである
初孫と一緒にいたいとも言う
「…という訳でアキラさん、そっちに帰るのは半年くらい先になるから」
「ウン分かった。俺もちょくちょくそっちに行って、赤ん坊の面倒の見方を覚えるよ。ああ、あとバイクを売ろうと思ってる」
「なんで?」
「だって三人じゃ乗れないだろう?車にする。チャイルドシートも付けないとな」
「…うん、分かった。愛してるわ、あなた」
「俺もだ。愛してるぞ、キララ。じゃあまたな」
電話を切ると、アキラはリビングにいたシャドウストーカー隊に声をかけた
「キララが帰って来るのは半年先だ。ここでの休暇はそれまでって事になる。今のうちに楽しんでおけよ?」
「なんだ、俺達もう冥界に帰る準備してたんだぜ?だったら荷ほどきするか」
「あと半年か…何して過ごしたもんだろうな」
「アタシ思うんだけど、地上にアタシらの拠点が有ったら良いと思わない?アキラん家にはそのうち住めなくなるんだしさ」
「地上の拠点か…確かに有った方が良いな。最悪カザロフがやられた時でも避難できる。どこにする?」
「ウーン…どこにしよう?アキラ、何か良い案ない?」
「だったら元俺ん家でどうだ。ちょいと古いが普通に住めるぞ」
そんな訳で、東浦和に佇む一軒家へと訪れたアキラ達一行 ―――
「ここだ。ホントは父と母の家なんだが、今は二人してイタリアの母の実家に住んでいる。空き家にしておくのも勿体ないし、丁度良いだろう」
「フム、ここはネットは使えるのか?」
「問題ない。すぐそこまで光回線が通っている」
「だったら文句はねえ。半年経ったらここに住もう。ダリとザムダはどうだ?」
「異議なし」
「アタシも賛成」
こうしてシャドウストーカー隊は、地上での拠点を手に入れるに至った
「さて、じゃあ俺はアっさんとこに行って子供が産まれた事や皆の休暇が伸びるって事を伝えて来ようと思うんだが、皆はどうする?」
「あ、アタシ行く!ピリム達やキュレーネにお土産のアイス買ってこう」
「まあ一応報告って形で行っとかんとマズいだろうな。俺も行く」
「同じくだ。ゾルも連れて行こう」
そんなこんなで益光ん家に来た一行 ―――
タン、タン…
「はっちゃんいるー?」
出て来たのは、氷雨さん
「はい。アキラさん」
「やあ氷雨さん。今日はちょっと冥界にゾルを連れて行く用があってな。皆の休暇が半年伸びた。あとこれ、皆にお土産。バーゲンダッツだ。とりあえず冷凍庫に入れといて」
「…ご丁寧にどうも…どうぞお上がり下さい…」
その時、トテトテと走って来て顔を半分出して見ていたソフィはアキラを発見した ―――
きょうこそは…往く…
獣のようにソロリと近寄って来るソフィ
だがしかし普通に見えている
「ようソ」
ダアッ!! ―――
会心のソフィダイブ、ハイジャンプバージョン ―――
見事な反りと打点の高さであったが、問題なくキャッチされて下ろされた
「元気だなソフィ。今日はお土産持って来た。アイスだ」
「アイス?」
「そうだ。このままじゃ溶けちゃうから冷凍庫に入れて来てくれ」
「うん!」
アキラから買い物袋を受け取ったソフィは、トテトテと走って行って冷凍庫にアイスを並べ始めた
その時、クッキー&クリームの蓋を開けて舐めていたのは内緒である
「ああ、そういう事でしたら俺も行きます。いや、休暇が伸びて助かりました。漢字と日本語は大体覚えたんですが、まだ方言なんかが混じるとよく分からない事が多くてですね…関西弁なら分かるようになったんですけど、まだまだ勉強しないとです」
「よし、その辺含めてアっさんに話してこよう。ところではっちゃんは?」
「…今は誕生というテーマで作品に没頭しております…邪魔をしないで欲しい、と…」
「そうか…きっと名作がいくつか生まれるんだろうな。はっちゃんにはガンバレって伝えてくれ。じゃあ皆、行くぞ」
そんなこんなで冥界へと向かったアキラ達 ―――
カンナに会いたいとの事で、ソフィも着いて行く次第となった
まずはアスモデウスに謁見し、事の次第を伝えるシャドウストーカー隊
「ウム、今のところ別に仕事も無いし、構わんじゃろ。もうしばらくはゆっくり過ごすが良い」
「「ハッ!!」」
こうしてザムとダリ、ゾルは地上に帰り、ザムダとソフィ、アキラは残った
こちらは兵舎のキュレーネのベッド ―――
「キュ~イちゃん?」
ザムダに呼ばれ、ハッと振り返るキュイ
目の前にぶら下げられていたのは、鶏のささ身であった
ガップリと咥えて飲み込むキュイ
しばらくすると、お腹の中に旨味成分が広がっていった
「へっへー、アンタでっかくなったね。1パックあるから全部食べな。ほい」
次々とアーンしては丸飲みにし、1パック綺麗に空けてしまった
「あら、ザムダさん」
「あ、キュレーネお帰り。今キュイにお土産あげてたとこ。アンタにはこっち」
保冷バッグから期間限定商品のザッハトルテを取り出すザムダ
「わぁ…ありがとうございます」
キュレーネが開けて食べ始めると、横から匂いを嗅いでくるキュイ
「アンタはダメだってば。お腹こわすよ?」
ザムダに手で押されてトトトト、と器用に二足歩行で後退するキュイ
「あら、ザムダさんは噛まれないんですね。普通は歯型がつきますよ?」
「だってアタシ達、仲良しだもんねー。ねえキュイ」
「キュイ!」
元はサッカーボールから何か生えた程度の大きさだったが、今では柴犬くらいのサイズになっている
それからザムダとキュレーネは、最近こうしてます的なお喋りをして束の間を過ごした ―――
一方こちらは、ソフィ&アキラ ―――
またもや目の前に現れたソフィに対し、カンナは応戦体勢万全である
笑顔でトテトテ走って来たかと思いきや、突然のダイブ
ダアッ!! ―――
これに対し、カンナも高々と跳び上がってフライングボディアタックが交差する
ドシーン! ―――
空中で競り合い、そのまま真下にストッと着地する二人
着地するとソフィはカンナの両手を取ってはしゃぎ始めた
「カーンナ!カーンナ!」
「ホラ、挨拶はその辺でいいか?今日はみんなにアイスを持って来た」
「アイス?」
「冷たいお菓子だ。エネッタとピリムの分もある。二人はどこだ?」
「お部屋だと思う」
ドアをコンコンとノックしてみると、エネッタは掛け算、割り算の勉強、ピリムはニルスが書いたメモの整理をしていた
「二人とも、ちょっと休憩にしてアイスを食おう」
そんなこんなで皆してテーブルに座り、今は黙々とアイスを食っている
「ところで今日はザムダさんは来てないんですか?」
「ああ、今キュレーネの所にいる。後でこっちに来るだろう」
「ですか…」
ちょっとほっこりしながら待っていたピリムだが、ザムダはキュレーネとのお喋りに夢中になっており、色々すっかり忘れたところでソフィ、アキラと共に帰って行った ―――
来ねえ…
夜中になってもまだ、ピリムは待ち続けている ―――
後日譚・日常に戻ったザム ―――
まずはPCの電源を入れ、WarBotを起動する
ギルドチャットで仲間に声をかけ、Botのパーツの交換などを始める
そして3 on 3戦など始める
「オイ、だから何で俺の射線の前に入って来るんだ。撃つぞ?」
ガガガガガガ!…
バルカンを撃って味方のHPの3割を削るザム
やったなと言わんばかりにザムに近接攻撃を仕掛ける味方に対し、ブースターでサッと避ける
「フヒヒヒヒ…」
今のザムは、こんな日常が幸せです




