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閑話休題!キララ、出産!

お疲れ様でございます


もう桜の頃も終わってしまいましたね


あっという間です


そして私は蚊との戦いが始まります


駆逐してやる…


さておき、本日のキララ、どうぞ

「もしもし、アキラ君か?定宗じゃが」


「あ、お父さん。どうもご無沙汰しております」


「キララが産気づいた。今しがたじゃ」


「えっ!だって昨日電話した時には…分かりました、すぐ行きます!」



バタバタとスーツ姿に着替え、サングラスの代わりに伊達メガネを装着するアキラ ―――



「どしたのアキラ?」


「俺の子供が産まれるんだ!病院行って来る!あ、飯はこれで適当に頼んでくれ!じゃ行って来る!」


アキラは万札を一枚置くと、愛車のハーレーに乗って行ってしまった



そうか…もう二人じゃなくて三人になるんだな…


そろそろコイツを手放す頃合いなのかも知れない…



病院への道々、アキラはハーレーのエンジン音と振動を感じながら、そんな事を考えていた



こちらは参帝総合病院 ―――


あらゆる分野の第一人者をズラッと並べた病院であり、ここでダメなら奇跡が起きる以外に助かる道は無い


到着したアキラはまず定宗に電話でその事を伝え、何階のここ、と教えて貰ってダッシュで駆けつけた



「お父さん!キララは?」


「来たかアキラ君。今そっちの部屋に入っておる…辛いようじゃ…」



ンンンンンンンンンンンンンンン…


ハァ…ハァ…


ウウウウウウウウウウウウウウン…



どうやら陣痛に苦しんでいるらしいキララの声を耳にし、ハラハラし始めるアキラ


「どうぞお掛けになって、アキラさん。私達に出来る事は待つ事だけです」



中条寺 しずか(1970~存命 定宗の妻 元は良家のお嬢様)



「はい…では、お隣に失礼致します」


してくれアキラ君、そんな他人行儀な」


「あっ、すみません、ちょっと気が動転していて…」


「キララは、アキラさんに来て欲しいと申しておりました。こうしてそばに」


「キララーーーーーーー!!ガンバレーーーーーーーーーー!!!」


唐突な大声にびっくりした定宗と静であったが、アキラの気持ちは二人に伝わった


そしてその声は、部屋にいるキララにも届いていた ―――



来てくれたんだ…


ていうか何よこの陣痛って…


もう上からも下からも出るもん出尽くして体動かす気力も無いんですけど…


私ってあとどんだけ苦しむの?…



正直、地獄 ―――


そんな中で、キララは戦い続けていた



「ところでアキラ君、最近仕事の方はどうだね?」


さりげない直球でアキラの懐具合をチェックしにかかる定宗 ―――


これから産まれる子供の事を思えば、心配にもなろうというものである


「ええ、少々の波はありますが現状安定して伸びています。白雲幽月斎先生と懇意こんいにさせて頂いた事もありまして、その作品のオファーが国内外からひっきりなしです」


「ほう…」



アキラがキララと相談して決めた表向きの仕事は、美術商


白雲幽月斎とは、他ならぬ益光である


実際の仕事は麻薬組織を潰したり、どこそこの大統領の周辺警護などをしていたりする



それからキララの子供時代の話やアキラの生い立ちの話などをしているうちに、どうやらキララの分娩が始まったらしい



頑張れ、キララ…


両手を合わせて固く握り締め、キララの苦悶の声を聞くのをえ続けるアキラ ―――


そんなアキラを見ていると、なんだか話しかけづらくなっちゃった定宗夫妻 ―――


何時間経った頃だろうか



「おぎゃああああああああああああああああ!!」



ハッ、と顔を見合わせるアキラと定宗、静 ―――


「ハイ、お疲れ様でしたー。3760グラムの大変元気な男の子です。とりあえず新生児室で予後を見ますので、抱っことかは少し待ってて下さいねー」


「先生、キララは?」


「大丈夫ですよー。ちょっとお疲れのようですけど」


「先生、少しだけ二人きりにさせて貰えませんでしょうか?」


「ハイ、いいですよー。どうぞー」



そうして横たわるキララと対面したアキラ ―――


顔色は悪く、呼吸はまだ落ち着いていなかった


「よく頑張ったな、キララ。今治してやる」



アキラがかざした蘇生の杖は、みるみるうちにキララの体を回復させていった ―――



「大丈夫か、キララ?」


「ええ…でも今は眠くて仕方ないの…少し休ませて…」


「明日また来る。ゆっくり休め」


アキラがワシワシと頭を撫で、額にキスをすると、キララからは表情が消えて眠りに落ちていった



それから三人して中条寺家へと戻り、夜中の夕飯とあいった


時間が時間なので帰りの道中でテイクアウトした牛丼で済ませ、お布団に入った三人


だが定宗だけは眠る事無く、孫の名前について考え続けていた



中条寺…宗則むねのり


イカン、時代遅れもいいとこじゃ…小学校でいじめられかねん…


もっとこう、キラキラ一歩手前くらいで親しみを感じる名前でなければ…


中条寺…定晴さだはる


ウン…なんかいっぱいホームラン打ちそうな名前になった…


これは書いとこう…


そんなこんなをしつつ、いっそ自分の一字を付けずに考えてみようと思い立った定宗



そうじゃの…キララ…アキラ…


共通点としては三文字じゃ…それでいってみよう…


出来ればちょっとおシャンティな感じも出したい…



そこからまた試行錯誤が始まり、夜が明ける頃になってようやく定宗は筆を取った


「中条寺 カオル…ウム…良い名ではないか…」

後日譚・アキラん家のシャドウストーカー達 ―――


彼等がここに住んでいられるのは、キララが帰って来るまでです


ダリは地上の便利な道具について色々調べるのが趣味となっており、冥界に戻ってお金に困ったらアキラを頼ってそれらを仕入れ、お金にするつもりです


ザムは気が済むまで遊んでました


WarBotとかいうロボット戦闘ゲームでやたらキルレートが高い機体がいたら、大体ザムです


あんまり強いのでチーター認定されました


ザムダは性格が大分明るくなりました


でも性根はレディースのヤンキーくさいです


アキラから料理を教わっており、現在そこそこの腕になりました

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