訓練開始!カザロフ兵団副団長!その13
お疲れ様でございます
なんとなくで割り箸に付いているつまようじを溜めていたのですが、実は全然つまようじを使わないという事実にやっと気付きました
今、断捨離してしまおうか、このまま溜め続けようかで迷っています
さておき、本日のキララ、どうぞ
「誰か、少しでも動けるヤツはいるか?…オレは足が4本とも砕けていてダメだ…」
息も絶え絶えの仲間達に話しかけるガルル ―――
「…這いずるくらいなら出来そうだが、オレは血が止まらない…保ってあと1日ってとこだろう…」
「動いてどうするんだ?…」
「誰かを見つけて、カザロフ兵団から助けを呼んでもらう…」
「無駄だ…コボルトが魔犬なんて見つけたら、話も聞かずに逃げ出すぞ…」
「オレの首には、銀貨が2枚かけてある…話しかける前にこれを投げるんだ…結構な大金らしい…」
「銀貨だけ持って逃げたらどうする?…」
「その時はオレ達も運の尽きって事だ…誰が行く?…」
ワオンが這ってガルルに近寄ると、首から銀貨袋の紐を咥えて取った ―――
「…期待はするなよ、お前達…望みの薄い賭けだが、上手くやれるとしたらオレだろう…助けが来るまで、死ぬなよ…」
そう言い残すと、匍匐前進の要領で肘や膝など体の使える所を使い、ワオンは助けを求めて少しずつ進んで行った ―――
ハァ…ハァ…
もう何時間経ったんだ…このままじゃ意識が飛びそうだ…
…いやダメだ…それじゃアイツらまで死んでしまう…
ガクンと頭が落ちては、その度根性で意識を繋ぐワオン ―――
そうこうしているうちに、次第に馬車の音が近づいて来た
これを逃がせば次のチャンスは無いと判断したワオン、残された力を振り絞って馬車が来る道に近づき、御者へと向かって銀貨袋を投げつけた
「イテッ!なんじゃこりゃ?…って、銀貨ァ!!」
「それで我等を助けてくれ…カザロフ兵団に所属している…」
「誰じゃ?…って、魔犬!!」
恐ろしくなったお爺さんは一瞬銀貨だけ持って逃げようかどうしようか迷ったが、魔犬が銀貨を持っているという事と、カザロフ兵団所属という言葉が引っかかった
ウーン…
ただの魔犬が銀貨なんて持ってる訳ないし、カザロフ兵団所属というのも本当かも知れん…
兵団はカザロフのヒーローでお得意様じゃ…助けておいて損はない…
「魔犬さんよ、ワシは何をすれば良いんじゃ?」
「…カザロフ兵団駐屯所まで行って、ポチ殿にワオン達5頭が死にかけていると伝えてほしい…ここの場所も…それだけでいい…」
「よし分かった。ワオンじゃな?ダッシュで行ってくる」
足早に駐屯所の方へと向かう馬車を見送ると、そこでワオンの意識は途切れた ―――
「たのもう!ポチ様にお目通り願いたい!」
「なんだ爺さん?何の用だ」
お爺さんが事の次第を説明すると、衛兵は大慌てでポチの所へと走って行った
話はポチに通り、速攻で召喚されたアキラ ―――
気配を探りながら大体の方角へ飛んでいると、周囲にカラスか何かが集り始めているワオンを発見した
そっと降りて、とりあえず蘇生の杖を一発入れる
「おい、大丈夫か?」
返事は無かったが、差し当たり呼吸と脈は戻ったようである
「さて、5頭だったな。他の奴等はどこだ」
よっこいしょ、とワオンを抱えて辺りを飛んでみると、そのうち残りの4頭の気配を発見した
「みんなこっぴどくやられたもんだな…ちょっと待ってろよ」
次々と蘇生の杖を入れて、回復させていくアキラ ―――
「よし、こんなもんだろう。じゃあ帰るか」
ゲートを開いて5頭を駐屯所へと放り込み、アキラも潜ってポチの所へと戻った
「おーい純平、全員治して持って帰って来たぞ」
「あざっす、アキラさん。毎度お世話になります」
「いいってこった。それより何があったんだ?全員死ぬとこだったぞ」
「さあ…それはワオン達が起きてから聞いてみないことには…ワオン達が族長に相談する為に一度帰っている間に起きた事なんです」
「そうか…まあとりあえず起きるまで寝かせておこう」
後日目を覚ましたワオン達はポチの部屋に呼び出され、ポチ、ニルス、アキラから事情聴取を受けた ―――
「…なるほど、話は分かった。では私が一人で行ってカタを着けて来よう」
「いやいやいやいや!ムリです!!絶対に食い殺されますって!止めてください!」
「私もね、普段は怒りたくないんだ。だが部下をこんなにされて黙っていられる程、人間が出来ている訳じゃない。そのガブリも含めて全員叩きのめしてやれば私の話を聞こうって気にもなるだろう。じゃあニルス、何時間かここを空けるよ」
「はい、行ってらっしゃい」
そうして魔法少年に変身した純平は、木剣一本を持って二段キックで飛んで行った ―――
近くに着くと、コボルトのポチへと変身した純平
将軍服を汚したくないので、上半身は裸で安いズボンを履いている
魔犬達のナワバリに入ると、早速あちこちから魔犬の気配がしてきた
「ガブリとかいう犬っころを出せ…ポチが来たと伝えろ…」
魔犬の一頭が風のように走って行き、数分でガブリは現れた ―――
「キサマがポチか?一匹で来るとは大した度胸だな。何のマネだ?」
「ウチの部下達を半殺しにしてくれたな…その礼をしに来た。出せる手下を全員呼べ。俺一人で相手をしてやる」
「やれやれ、本当に頭が悪かったのか。真面目に相手してたのがバカバカしくなった。おいオマエら、適当に食い散らかしておけ」
そうしてガブリが帰ろうとしたところ、後ろから魔犬達の悲鳴が聞こえてきた ―――
今のは?…
振り返ったガブリが目にしたものは、鼻柱や頭を殴られて気絶している魔犬達であった
ガブリを睨みつけ、怒号を上げるポチ ―――
「俺がブン殴ってやりたいのはお前なんだよ!さっさとかかって来い!!」
ンー…
そろそろいい加減、キララの子も産まれていないとおかしいのですが、他の話が一段落つくまで書けなかったりします
一体何か月お腹の中にいるんでしょうね




