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訓練開始!カザロフ兵団副団長!その11

お疲れ様でございます


まったくね


消費税減税するのかなー、と思っていたら、システム改修に1年かかるそうです


まともなシステムエンジニアなら、税率などの変更される可能性がある数字は一ヵ所にまとめて定数として記述しておいて、変更があればそこだけ書き直せば一発で済むようにシステムを構築します


その仕事、私なら5分もかからないで一人で終わらせますけど


私が払った税金、返して貰えませんでしょうか


さておき、本日のキララ、どうぞ

それから数日は鶏小屋や兵舎周辺の警備をして過ごした魔犬達 ―――


最初のうちはヘビやイタチなどが鶏小屋に近寄って来ていたが、魔犬達が周辺におションをしてナワバリを主張し始めたところ、次第に何にも近寄って来なくなった



「あなた、名前はなんていうの?私はカンナ」


唐突にボフッ、と抱き着いて来たカンナに、なんなのこの子感を隠せない魔犬 ―――


「あ、いや…俺には名前など無い…普通は名前がある方が珍しいんだ」


「へぇ…じゃあ私がつけてあげる。ンー…あなた大きくてカッコイイから…そうね、ガルル!」



ガルル?…ガルルか…


悪くない響きだ…気に入った…



「ガルルか…ではカンナ、名前をくれた礼に少し乗せてやろう。背中に乗ってしっかり捕まっているが良い」


ガルルが伏せてカンナを乗せると、次第にスピードを上げて風のように駆け始めた ―――



「はやーーーーーーーい!!」


「どこに行きたい、カンナ!」


「お花畑!」


だったらこっちだろう ―――


ガルルが嗅ぎ当てた通り、カザロフ兵団駐屯所やその近辺を見渡せる丘の上に、その花畑はあった



ほう…ここは見張りを立てるのに良い場所だな…


少々崖があるが下りる分には問題ない…



「ガルル!」



呼ばれて振り返ると、カンナは両手いっぱいに摘んだ花をガルルの頭上へと投げた ―――



はらはらと降って来る花が、ガルルの頭や鼻に乗る ―――


「なんのマネだ?…」


「綺麗でしょ?わたしの一番の思い出」


フルフルと頭を振って花を落としたガルル ―――


「お前はこれが好きなのか?」


「うん!」


「そうか…俺には分からん。どうせなら腹の足しになるものや薬になるものでも探せ」


「ガルルは何が好き?」


「ン?…肉だ」


「そうじゃなくて、一番の思い出」


「…子犬の頃、兄弟達と母に抱かれて眠っていた思い出だ…もう死んでしまったが…」


「じゃあ私がおかあさんになってあげる。一緒に寝よう?」



いや、お母さんって…


アナタ俺より大分若いですよね…



ちょっと困っちゃったガルルであったが、情報収集の一環として役に立つかも知れないと思い直し、その日はカンナと一緒に寝る事にした



「あらカンナ、その魔犬は?」


「ガルル!わたしお母さんになったの!」


表情が凍りつき、一瞬思考停止するエネッタとピリム ―――



それってつまり、魔犬がお父さんでカンナがお母さんって事?…


あなた達、そういう事しちゃったの?…



ドン引きのエネッタ達を見て何か誤解がある事を察したガルルは事の次第を説明した ―――



「ああ、そういう…なんだビックリしちゃった。私エネッタ、よろしくね」


「私はピリムです。ここはポチ様の副官、ニルス様のお住まいです。決してご無礼の無いように」



ほう、これは当たりだな…


本命のポチの方じゃなかったのは残念だが、副官の首なら安くはなかろう…


仕入れるだけの情報を仕入れた後はそいつの首を貰って帰るとしようか…



「…ガルルだ…この名前はカンナに付けて貰った。そのニルスってヤツはどこだ」


「…ニルス、様。ニルス様です。私は決してご無礼の無いように、と言いました。二度と間違えるな」



なんだこの小娘、生意気な…



一瞬キバをきそうになっちゃったガルルであったが、己の任務を思い出してここは一つ大人になっておく事にした ―――


「失礼した、ニルス様、で」


「…ニルス様はお忙しいのです。本日はエリゴール様とご一緒に貯水池の造成予定地の測量に向かっているはずです」


「何だそれは?」


「大きな池を作るのです。ただ水を張っただけでは地面が水を吸って水が残りません。底に粘土を張る必要があります。それに使う粘土の量を算出する為に行うのが測量です」


「池を作る?…そんな事が出来るのか?聞いた事が無い」


「やれやれまったく、やれやれです。それだけじゃありませんよ?他にも貯めた水を生活用水にする為の浄水場や、麦を粉にく為の水車小屋なんかも作らないといけないんです。いずれ郊外に牧場も出来ます。あなた達の仕事も増えますよ」



何言ってるんだかよく分からないガルルだったが、どうやらコボルト達の文明レベルは以前とは全く違ったものになっているらしい、という事だけは分かった ―――



そうこうしていると、ヴーーーン、とゲートが開いてヌッとアキラが現れた ―――


「ピリムいるか?いた。ン?…なんで魔犬がここにいるんだ?」


「この子はガルル!わたしがお母さんになったの!」


「そうか…よく分からんが…まあいい。ピリム、はっちゃんから水車の設計図を貰ってきた。コレが要るんだろう?」


「ありがとうございます、アキラさん。では早速、ヤヌスさんの所にお届けして参ります」


そう言って一礼すると、ピリムは足早に部屋を出て行った


「おい、今渡した物は何だ?」


「ン?あれは設計図って言ってな。書いてある図の通りの形や寸法で作ると水車を作れるんだ。アレが無いと何回も作るのに失敗したり、すぐに壊れたりする物が出来る事になる」


「ほう…」


「アッ、そうだ!コイツも渡さなきゃだった!軸に使うボールベアリングだ、おいピリムーーー!」


なんかアキラもピリムを追いかけて行ってしまった



なるほど読めてきた…


どうやらこの文明はあの男がもたらした物のようだ…


ポチやニルスの首を取れたとしても、あの男がいる限りここはまた復興するだろう…


一体何頭いればあの男に勝てるのか、まずはその強さを確かめねば…



「カンナ、ガルル、私達は先にご飯にしよ?ピリム達は遅くまでヤヌスさん達と水車の話をしてる筈だから」


「はーい!」



そうして夕飯を済ませると、エネッタは算数の勉強を始め、カンナとガルルはお布団に入った ―――



「ガルルのお母さんって、どんな人だったの?」


「…魔犬の名に恥じない戦士だった…オレや兄弟達も強くなるよう、厳しく育てられた…でもケガをした時にはずっとそばにいて傷を舐めてくれた…」


「なんで死んじゃったの?」


「…バジリスクにやられた…ナワバリに入って来たんだ…そいつを追い払う為に飛びかかったんだが、石にされて崖から落ちた…バラバラになってしまったが、苦しまなかったと思う…」


「そのバジリスクって、まだ生きてるの?」


「ああ、生きている…仲間を何頭も殺された…我等一族のかたきだ…だがヤツに太刀打ちできた者は誰もいなかった…」


「じゃあ兵団のみんなにお願いしてみよ?強いんだよ?」


「…この話はもういい…寝ろ」



ガルルがプイッとそっぽを向いて横になると、カンナがそっと撫でてきた ―――


それを無視していたガルルだが、しばらくすると手の動きが止まり、カンナの寝息が聞こえ始めた



まったく、お母さんか…


どっちが面倒見なきゃならん事やら…



その後眠りについたガルルが見た夢は、遠い昔に抱かれた母のものであった ―――

キャラ設定・カザロフの住民達 ―――


ハイ、やって参りましたこのコーナー


一言にコボルトと言っても、実は色々いたりします


二本足で歩いているだけで、ほぼほぼ犬みたいな姿の者


顔つきは人間っぽく、耳だけ獣の者


ちょっとオーク入ってて、ブタ鼻の者


カザロフ住民はほとんどコボルトですが、たまに違う種族もいたりします

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