カザロフ兵団副団長、選抜試験!その6
お疲れ様でございます
ほう…麻婆豆腐、からの、うどん…
その発想は無かった
今度作ってみて食レポします
さておき本日のキララ、どうぞ
ワイス ―――
姿形は普通の魔族であるが、その実はわりと高位の不死者である
元々はアバドンの庇護の下、ダンジョンの中で複合魔法陣回路の設計や魔道具の研究に勤しんでいたのだが、残念ながらアキラとエリゴールのせいでワイスは後援者を失ってしまった
仕方がないので次は誰にしようか悩んだ末、ワイスが選んだのはアスモデウスである
もう一度天下を獲って貰い、その際の助けになったとあれば自分の扱いは決して悪いものにはならないはず ―――
どうせサタンや他の有力者に援助を求めたところで、乞食扱いされて門前払いにされるのがオチだ
彼女は資金を得て己の研究ライフを取り戻す為、必死である
キュレーネ ―――
有翼種であり、元は天使だったが過酷な残業、頑張っても認めて貰えない職場、訴えの全てを右から左にスルーする上司、といった環境に嫌気が差して闇堕ちしてしまい、今では冥界の住人である
もういっそ淫魔まで堕ちて体を売って暮らそうかなー、とまで思い詰めた彼女だが、最後に残っていたプライドがそれを許さなかった為、戦士として身を立てるべくここに居る
「翼持ちか…優しくリングアウトしてやるのは難しそうだね…」
血の気の無い、真っ白な顔 ―――
真っ黒な眼に、赤い瞳孔 ―――
しげしげとキュレーネを眺めたワイスが呟く
「あら、お気遣いどうも~。アナタみたいな方を見ているとつい浄化してしまいたくなるのですけれど、剣技の試合に留めておきましょう。来ないのですか?」
黒い翼、瞳の見えない細い垂れ目と笑顔 ―――
逆十字架を象った十文字槍 ―――
キュレーネの内心は悪霊を見つけた時のそれであり、辛うじて理性を保っている
「いや?行くよ。それ…」
両手で8本のナイフを試合場に撒くワイス ―――
カタカタと揺れて浮いたナイフの先端がキュレーネの方を向き、ビタ止まりする
「ム?シグナス、ありゃ何だ?」
「さあな…大方魔法の類だろうが、アレが飛んで来るとなると厄介だぞ」
「見えない、どけ…!」
手を出さないという約束で解放されたフリーダが試合場に向き直ると、ワイスは一振りの剣を鞘から抜いていた
「これは魔法剣、邪悪な囁き…私の作品だ。剣としても使えるが、魔力を込めれば杖にもなる。この柄の所のワンポイントのドクロがこいつの秘密さ…」
「あの、そういう説明いいですから。真面目に試合して貰えませんか?」
「では論より証拠、見せてやろう。行くぞ! ―――」
キャラ設定・ワイスとキュレーネ ―――
大体のところは書いてしまいましたが、そういえばこの作品、おっさんキャラばっかりじゃないか…
その辺に気づいた作者が急遽追加した女性キャラです
ワイスの設定はリッチ、なんだかんだ研究しているとウン十年とかあっという間でした ―――
このままでは死ぬ、
あと研究が完成に至らない…
そう思い立った彼女は、不死者になる事を選びました
肉体が崩れていくとか、たまに意識が飛んだら何年か経っていたとかいった困難を乗り越え、今の彼女は元気です
キュレーネは元社畜です
ああ、私の人生、ずっとこのままなんだ…
そこに気づいてしまった時、彼女の翼は漆黒へと変わり始めてしまいました
堕天使となった彼女が、最初に感じた幸福 ―――
もう出勤しなくてもいい、という解放感です




